近鉄大阪線・榛原第2号踏切で軽が脱輪
事件や事故のニュースに接すると、その場所のストビューを覗いてみたくなります。初期の段階では断片的な情報しかありません。どうしてそうなった?と思うことはしばしばあります。
12月14日午後6時過ぎ、近鉄大阪線の榛原(はいばら)駅-室生口大野(むろうぐちおおの)駅間の踏切で70歳代女性が運転する軽自動車が脱輪して立ち往生、6両編成の名古屋発大阪難波行き特急電車と衝突して、近鉄大阪線は榛原-名張間で4時間近く不通となりました。
夕方の事故ですので事故処理のニュース動画は暗く、周囲の様子がよくわかりません。警報機・遮断機付きの車両通行禁止の踏切ということです。踏切西側(国道165号側)のストビューです。
二輪はOKのようです。通行止め標識は「小特除く」になっていますので、幅が広くない耕運機系は行けるようです。ただ、車止めのポールが見えます。軽自動車では物理的に入れないのではないかとも思われます。
なぜ入れたのか
現場は奈良県宇陀市榛原福地の結構ややこしい場所です。国道165号線と近鉄大阪線は並走しています。
カーブしているのは高架の榛原バイパスです。踏切はちょうど川の合流地点に設けられています。緑の線はストリートビューです。踏切を確認できるのは上の角度からに限られます。これだけの情報では、立ち往生した軽自動車がなぜ踏切に進入できたのかわかりません。
(1)70代女性は手前の車止めを壊して踏切に突入した
(2)手前の車止めが壊れていたので踏切内に進入できた
(3)東側の車止めを壊して踏切に進入した
(4)東側には車止めがなかったか壊れていた
車止めは金属系の硬い素材のように見受けられます。車にダメージを与えないソフトな素材ではないようですので、軽自動車で手前の車止めを突破するのは難しそうです。(1)の可能性は低いと思われますが、(2)の可能性は排除できません。
東側はすり抜けられそう
東側(地図の右側)の踏切の様子はストリートビューがありませんのでわかりません。そもそも車止めが設置されていなかったのかもしれません。釈然としない思いで検索を続けていたら、動画が見つかりました。この動画は前半が東側から、後半が西側から撮影されています。
サムネでもわかりますが、反対側は軽なら車止めをすり抜けられそうです。「自動車はとおれません」の看板も設置されていますが、日没後ですので見えなかったのかもしれません。衛星写真は次のとおりです。東側の道路はUターン用なのかそこそこの広さがあるようです。
ということで、正解は限りなく(4)に近かったものと思われます。ポールは移設される運命にあるようです。
アメダス大宇陀
せっかくですので、近隣のアメダス大宇陀(おおうだ)を訪れてみました。観測施設は公園内に設置されています。榛原第2号踏切でも標高310m台ですが、アメダス大宇陀は標高349mとされています。風速計の高さは10mです。
2020年の観測値は次のとおりです。2020年8月5日の36.5℃は観測史上1位でした。気温の統計開始は1978年で36℃台は2回目です。標高がありますので、あまり気温は上がらないようです。
年降水量 | 1736.5ミリ | 687位 | /1293地点 |
年平均気温 | 13.6℃ | 495位 | /922地点 |
年最高気温 | 36.5℃ | 348位 | /922地点 |
年最低気温 | -6.8℃ | 492位 | /922地点 |
年較差 | 43.3℃ | 411位 | /922地点 |
年平均風速 | 1.2m/s | 810位 | /921地点 |
年日照時間 | 1748.8時間 | 427位 | /841地点 |
アメダス大宇陀の最大瞬間風速1位・24.9m/sは2018年9月4日に観測されています。関空橋のタンカー衝突事故が起きた台風21号です。
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