「志半ばにして」の常套句を使っているニュースもありましたが、そういうことではなかろうと私は考えていますし、「日本の良心」と評する向きもありますが、彼の中に国境線などという概念はなかったはずだと私は理解しています。
旧「セットポジション」ではペシャワール会へのリンクを設定していました。2002年9月です。
■ペシャワール会
旧「セットポジション」>リンクのページ
“誰も行かない所に行く 他人がやりたがらないことをやる”――いやはや恐れ入るばかりです。あるTV番組で、医者なのになぜ井戸を掘るのかと問われた中村氏は、「生活用水としてのきれいな水があり、農業用水が確保されて十分な食糧が供給されることのほうが、薬や抗生物質を与え続けるより健康のためにいい」というようなことを語っていました。
井戸掘りは、いわば手掘りです。現地の人たちが覚えられる技術なら、自分たちが手助けしなくても、隣の村で新しい井戸を掘っていけるからだそうです。「ペシャワール」はパキスタン北西部にある都市(町?)の名前です。中村哲医師≒ペシャワール会≠アフガニスタン、ということになります。
この文章からすると、おそらく「魚を与えれば一日の飢えをしのげるが、魚の釣りかたを教えれば一生の食を満たせる」がユダヤなのか中国なのかの流れで、私はペシャワール会に辿り着いたものと思われます。
外務省の海外安全ホームページでは、アフガニスタン全土が危険度レベル4に指定されています。アフガンに接するパキスタン領も危険度4です。危険度4はMAXであり、退避勧告が発出されている地域です。
【危険度】
外務省>アフガニスタンの危険情報(18/10/09)
●アフガニスタン全土(首都カブールを除く)
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(継続)
●首都カブール
レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)(真にやむを得ない事情で現地に滞在せざるを得ない場合は,政府機関,所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策をとってください。)(継続)
詳細>概況(2)
2018年2月,国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は,テロ等による民間人の被害状況に関する年次報告書を発出しました。その中で,2017年の民間人の死傷者数は10,453名であり,2014年から連続して1万名を超えており,深刻な治安情勢が継続しています。
10代の息子を亡くしたとき、「10歳でも80歳でも人生をまっとうしたことに変わりはない」と語っていたようです。その死生観からすれば「志半ば」ではないことになるはずです。
【外部リンク】
■ペシャワール会
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