南国イメージの高知
高知と言えば少なからず南国のイメージがありますが、高知県としてはいざ知らず、冬の高知市は必ずしも温暖というわけでもありません。冬場に高知市内や南国、須崎あたりを観光するなら、それなりに寒いことを覚悟すべきです。

高知市は浦戸湾が東西を分割する地形です。どこまでが鏡川や国分川で、どこから浦戸湾なのか、微妙なところですが、一般的には下の地図の「高知南IC」の文字あたりと認識されているようです。

高知地方気象台はJR線南側の官庁街にありますが、観測露場はもう少し内陸にあります(地図の赤マーカー)。桂浜まで8.5キロほどです。
過去70年の月別平均気温
1950年から2019年まで過去70年の月別平均気温を調べてみました。

高知の冬場の平均気温は思いのほか低く、11月から1月までの3か月は下関より寒くなっています。12月に至っては島根県の浜田より低い数値です。

各観測地点でそれぞれ数日の欠測はありますが、影響はほぼないはずです。この中で旅行先を選ぶなら夏の和歌山も敬遠したくなります。下関や浜田は対馬海流(暖流)の影響なのかもしれません。高知については、放射冷却が原因のようです。
冬季での中部や東部の平野部では、雪は少なく晴天となることが多くなります。また、高気圧に覆われ穏やかな晴天の日には、放射冷却現象により朝夕の気温が急に下がり、冷え込みの厳しい日があります。
高知地方気象台>地勢と気象
潮岬との比較(25/10/24追記)
月平均気温と日最高(最低)気温の月平均の平年値(1991~2020年)を、高知と潮岬で比較していみました。

やはり冬の高知(市)は敬遠すべきなのかもしれません。





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