10ミリ以上の降水日数115日のアメダス能生(のう)

アメダス能生

新潟県西頸城郡能生町(にしくびきぐん のうまち)は2005年に西に隣接する糸魚川市、さらにその西隣の新潟県最西端・青海町との1市2町で合併しています。今は(2代目)糸魚川市です。

能生
能生(地理院タイルを加工)

上越地方ですので能生から直線距離でもっとも近い県庁所在市は長野市であり、車でもっとも早く着けるのは富山市です(新幹線なら長野)。アメダス能生は日本海まで約3.6キロの沿岸部です。能生川からは約200m離れています。

雨量計の櫓は6段です。標高は55mとされています。1985年1月30日には309センチの積雪を、最近では2021年1月10日に212センチの積雪を観測しています。

大湯、川谷との比較

同じ新潟県内とアメダス大湯、それにアメダス川谷の過去20年間(2000年から2019年)の年平均降水日数を比較してみます。

アメダス能生、川谷、大湯
アメダス能生、川谷、大湯(地理院タイルを加工)

アメダス川谷は上越市の山間部、アメダス大湯は福島県境に近い魚沼市の山間部です。地図上の数値は標高になります。

観測地1ミリ10ミリ30ミリ50ミリ
能生200.6日104.0日32.8日11.0日
大湯212.1日108.3日27.5日7.0日
川谷207.9日106.7日29.6日9.1日

能生の場合は、1ミリ以上の日数や10ミリ以上の日数では大湯や川谷より少ないわけですが、30ミリや50ミリは大湯や川谷より多くなっています。20年間の年平均降水量は、能生3272.4ミリ、川谷3198.6ミリ、大湯3142.0ミリです。

アメダス能生は、2019年の10ミリ以上の降水日数が115日で全国1位でした(2020年は106日)。多少の質の違いはあるにせよ、日本でもっとも雨の日が多いのは上越地方ということは揺るがないものと思われます。

フォッサマグナの西辺・糸魚川

糸魚川は東西の接点です。能生では、電気は50Hzの東電力、NTT回線は日本、高速の北陸自動車道も日本ですが、それぞれのエリアのほぼ西端です。能生駅のえちごトキめき鉄道はJR西日本の北陸本線からの移管です。能生駅の東隣は地下トンネル駅として有名な筒石駅です。

さて、困ったことに能生には弁天島ではなく弁天岩があります。2018年8月撮影のストビューです

能生の弁天岩には灯台と厳島神社があり、神社に祀られているのは市杵島姫命(いちきひめのみこと)です。やはり弁天MAPが必要になるのかもしれません。とりあえずタグ付けしておきます。

▲弁天MAPはたぶんやりません。優先順位では20番目以下です。

2020年の観測値

アメダス能生の2020年の観測値は次のとおりです。雨の日が多いわけですから、必然的に日照時間も短くなります。

年降水量3459.5ミリ62位/1293地点
年平均気温13.6℃495位/922地点
年最高気温35.1℃554位/922地点
年最低気温-6.4℃475位/922地点
年較差41.5℃551位/922地点
年平均風速2.2m/s414位/921地点
年日照時間1443.2時間742位/841地点
▲アメダス能生の2020年観測値

アメダス能生の月別の降水量をグラフ化してみました。4月や5月なら雨が避けられるかもしれません。能生川の少し上流には読めない柵口(ませぐち)温泉があります。

アメダス能生の月別降水量

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