大阪の沿線別感染率は阪急>近鉄>南海>京阪の順

◆アップデートしましたので、最新のページ(↑)をご覧ください。

大阪の新型コロナ陽性率を調べてみました。大阪府は、総検査数とともに陰転検査数も公表していますので、総検査数から陰転検査数を除いて陽性率を算出しました。4月11日発表分では検査数が427、うち陰転検査が75、陽性者が70ですので、陽性率は「70(427-75)」の計算式で求めた19.9%です。

大阪の新型コロナ検査数、陽性者数、入院者数

陰転検査を除いた正味の陽性率ですから1桁が望ましく、20%前後の数値が3日続いているのは検査が追いついていないことになります。大阪の検査率は低いわけではありませんので、全国的に厳しい状態にあるはずです。

入院患者数は4月4日の284人から1週間で倍増しています。当然、病床数は足りず「入院調整中」が多くなっています。これも大阪だけではないはずです。大阪府のWebサイトには「自宅療養される方へ」の文書が新たに加わりました。

大阪府の市町村別感染率は次のとおりです。人口は2015年10月の国勢調査に基づくもので、陽性者は4月11日までの累積、感染率は人口1万人当たりの数値です。大阪は平成の大合併で成立した合併が美原町と堺市の1件だけでした。33の市がありますが、無傷は阪南市だけです。

沿線市町村人口陽性感染率備考
近鉄大東市123,217282.272
阪急能勢町10,25621.950
南海和泉市186,109291.558死亡1
京阪門真市123,576171.376重症1
大阪大阪市2,691,1853501.301重症16、死亡3
阪急箕面市133,411171.274
南海田尻町8,41711.188
京阪交野市76,43581.047
阪急吹田市374,468370.988重症1
阪急池田市103,069100.970重症1
近鉄八尾市268,800210.781重症2
南海岸和田市194,911150.770重症2
近鉄柏原市71,11250.703
南海大阪狭山市57,79240.692重症1
阪急豊中市395,479270.683重症2、死亡1
堺市839,310540.643重症2
京阪守口市143,04290.629
近鉄松原市120,75070.580
近鉄東大阪市502,784270.537重症2、死亡1
南海泉大津市75,89740.527
阪急高槻市351,829180.512
阪急摂津市85,00740.471
阪急茨木市280,033130.464
近鉄羽曳野市112,68350.444重症1
南海泉佐野市100,96640.396重症1
京阪枚方市404,152160.396
南海河内長野市106,98740.374
京阪四條畷市56,07520.357
近鉄藤井寺市65,43820.306
南海熊取町44,43510.225
南海高石市56,52910.177
京阪寝屋川市237,51840.168
南海泉南市62,43810.160
南海貝塚市88,69410.113
近鉄富田林市113,98410.088
南海阪南市54,27600.000
阪急島本町29,98300.000
阪急豊能町19,93400.000
南海忠岡町17,29800.000
近鉄河南町16,12600.000
南海岬町15,93800.000
近鉄太子町13,74800.000
南海千早赤阪村5,37800.000
府外・調査中17重症2

感染率1位の大東市は、JR学研都市線の沿線であり私鉄は通っていません。住道駅の路線バスが近鉄バスですので、近鉄エリアに含めました。ただ、近鉄側に隣接する東大阪市や学研都市線の奥に位置する四條畷市の感染率はあまり高くありません。むしろ京阪沿線の門真市の感染率が高くなっています。

感染率3位は和泉市ですが、1万人当たり1人以上の隣接自治体はなく、局地的に多くなっているだけだと思われます。和泉市も私鉄が通っているわけではありませんが、南海エリアとすることにそれほど違和感はないはずです。

大阪市と堺市以外の自治体は私鉄の沿線別に分けています。沿線別の感染率は次のようになりました。兵庫・京都に伸びる阪急沿線が高くなるのは当然のことだと思われますが、さほど大きな差は見られません。

阪急 0.718
近鉄 0.682
南海 0.604
京阪 0.538

コメント

タイトルとURLをコピーしました