2月20日時点で日本の新型コロナ感染者数は84人、韓国は82人で、ほぼイーブンでした。大邱市の宗教団体の集団感染が発覚するのはこの直後です。一時は8000人差がありましたが、すでに4000人差まで迫ってきました。
4月2日からの10日間で韓国では感染者数が536人増えています。同時期の日本は4367人です。1日当たり53.6人と436.7人のペースで増え続けると、4月22日に日本の累積感染者数は韓国を上回ることになります。
この1週間では、韓国の1日当たりの増加数は39.3人のペースに落ちており、日本は1日当たり496.7人になります。これが維持されるとするなら、日韓の累積感染者数が逆転するのは4月21日です。
まあ、これらは相当に控えめな想定になりますので、実際には次の週末に逆転することになるのでしょう。
上のグラフでわかるように、上昇の角度が変化したのは3月末から4月初めにかけての週です。ちょうど4月1日に緊急事態宣言が発出されるという「デマ情報」が出回った頃と一致します。デマではなく実際に検討されていたに違いありません。この兆候を見逃すならお粗末すぎます。
タイは3月26日午前0時に非常事態宣言を出しており、検問所が設置されて県境をまたぐ往来が禁止されています。そこそこの成果が出ているような雰囲気です。逆に、これまでコントロールしてきたと思われるシンガポールがピンチに陥っています。
ベトナムのハノイ市では次のような罰金があるそうです。
●公共の場でマスクを着用しない者(最大30万ドン=約1400円の罰金)
●公共の場にマスクをポイ捨てした者(最大700万ドン=約32500円の罰金)
●コロナ感染を隠した者(最大200万ドン=約9300円の罰金)
●飲食を含む商業サービスの休止や集会制限に従わなかった者(最大1000万ドン=約46500円の罰金)
●ネット上にデマ情報を投稿した者(最大1500万ドン=約69700円の罰金)
これから本格的な夏に向かうわけですから、ベトナムが抑えられているのは朗報として受け止めていいのかもしれません。数字を信じられるかどうかの問題はあるにしても、概して低緯度の国ではそれほど深刻化していません。
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