「大湯」で有名なのは、秋田県鹿角市十和田の環状列石です。「大湯」または「大湯町」の地名は、全国で次の7か所のようです。ほかに「大湯沼」や「大湯棚」などもありますが、ここでは除外しました。
- 青森県つがる市木造大湯町
- 秋田県鹿角市十和田町大湯
- 新潟県魚沼市大湯
- 長野県上田市大湯
- 愛知県田原市仁崎町大湯
- 愛知県半田市大湯町
- 愛媛県新居浜市大湯
アメダス観測点としての「大湯」にはストーンサークルはありませんし、厳密には上の7か所のどれでもありません。只見線の始発駅・小出駅から奥只見湖方面に向かえば湯之谷温泉郷です。
新潟県の湯之谷温泉郷には、薬師、葎沢、芋川、折立、大湯、栃尾又、駒の湯の各温泉が連なっています。

このうち、駒の湯温泉、芋川(いもがわ)温泉、葎沢(むぐらざわ)温泉は一軒宿であり、葎沢温泉の宿は廃業しています。アメダス観測点としての「大湯」は、大湯温泉の隣の折立温泉にあります。住所的には魚沼市下折立です。
もっとも規模の大きい大湯温泉の名前が観測所名として採用され(てしまっ)たようです。雨量のみの観測地点ですが、雨量計は民間施設の屋上に設置されており、ストビューでも確認できます。
さて、2019年の大湯では1mm以上の年間降水日数が205日に及び、川谷の201日を上回っています。
1ミリ | 10ミリ | 30ミリ | 50ミリ | |
---|---|---|---|---|
1983年 | 234日 | 128日 | 43日 | 10日 |
1995年 | 239日 | 125日 | 38日 | 11日 |
2005年 | 233日 | 124日 | 47日 | 14日 |
2019年 | 205日 | 109日 | 29日 | 6日 |
上の数値は左から1mm以上の降水日数、10mm以上の降水日数、30mm以上の降水日数、50mm以上の降水日数です。2019年の大湯は10mm以上の雨日も川谷の104日より多くなっています。
【2020/02/07追記】
2019年の1ミリ以上の降水日数1位は大湯でした。10ミリ以上も109日で能生に次いで2位です。
コメント