上越市が40%節水を呼びかけ、高田の7月雨量は1ミリ

40%節水

新潟県上越市が市内一部地域に40%の節水を呼びかけています。市内全域ではありませんが、市役所や高田城など市中心部を含みます。

上越市の節水呼びかけのチラシ
上越市>節水チラシ

少し込み入った話です。今年4月5日に県営発電所のダムと下流の浄水場とを結ぶパイプが破断する事故が起きました。浄水場に送られる管ですので、中身の水はまだ上水道ではありません。ダムと浄水場の直線水平距離は約600mです。

城山浄水場

「原料」の供給が途絶えた城山浄水場は稼働を停止します。城山浄水場は市内最大の浄水場で改修工事中ですが、破断したパイプが修復されない限り運転再開はできません。家庭用の13ミリ管ではありませんし、鉄塔倒壊を伴っているようで簡単には修復できません。

【2025/08/10追記】7月10日から残存管を利用して沢山川から城山浄水場へ一定量の供給が始められているとのことです。

2021年10月に紀の川に架かる和歌山市の水管橋が破断した事故がありましたが、あれは浄水場で水道水になった後の水管橋です。今回は水道水になる前のダムからの引き込み管です。

市内の浄水場は5か所

市内の浄水場は6か所あるようです。城山浄水場から水道水が供給されていた地域は、日本海寄りの正善寺浄水場からの供給に切り替えられました。城山浄水場の処理能力は1日当たり51,000立米、正善寺浄水場は38,200立米ということです。

上越市
上越市(地理院タイルを加工)

正善寺浄水場は水平直線距離約3.4キロの正善寺ダムから「原料」を得ています。

正善寺浄水場

で、供給源の正善寺ダムの貯水率は7月20日深夜0時時点で21.6%です。

上越市の節水呼びかけのチラシ

アメダス高田の7月降水量はまだ1ミリ

この地域の降水量は雨の多い日本でも多いほうです。降水日数なら世界屈指と言っていいほどです。ただし、その「降」には冬場の雪が大いに貢献しています。アメダス高田の月別降水量です。

太平洋側では昨年12月の降水量が極めて少なく、大船渡今治の山火事の遠因となりました。日本海側のアメダス高田は6月まで順調な降水量です。ところが一転、アメダス高田で1ミリ以上の降水を観測したのは6月26日の18.5ミリが最後です。

今月は15日と17日に0.5ミリずつ降っただけです。上のグラフにこの1ミリが反映されていないわけではありませんが、肉眼ではまず見えません。城山浄水場の操業停止で負担が倍になっているところに、雨不足という追い打ちに見舞われたのでした。

しかも、上越のこの先2週間の予報では雨の日がありません。アメダス高田の月降水量の最少記録は1985年8月の16ミリです。7月の降水量最少は1994年の23.5ミリです。このまま行けば、1922年に高田測候所として観測を開始して以来の断トツ1位ということになりそうです。

間の悪いことこのうえない話です。三田の米がマズイとか言っている場合ではありません。効果がなくても炎天下で市長が雨乞いパフォーマンスすれば人気が回復するものかもしれません。

旧・高田測候所は移転していない?

高田測候所が無人化されるのは2007年です。「高田特別地域気象観測所」が正式名称です。積雪計などの高さが気になりますが、高さがわかるのはこのストビューぐらいしかありません。形状的にあれが積雪計であれが気温計であれが雨量計だろうと当たりはつけられます。

最大積雪深は1945年2月の377センチです。最近では2021年に249センチを観測しています。ということは、積雪計は3mが最低ラインです。気温計と雨量計はもう少し低くてもOKですが…。

気象庁>高田(新潟県) 年ごとの値 主な要素

年平均気温は次のように推移しています。

なお、1930年代の地図でも測候所の位置は現在地付近です。移転はしていないものと思われます。

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