ウサイン・ボルトの200m世界記録より長い「チラ見せ」

流行語大賞の有力候補へ

「新語・流行語大賞」は1984年に始まっています。選考委員によって受賞者の分野が偏りますし、必ずしも受賞者が最初に発言したわけでもありません。過去に地方自治関係では次のような言葉が選ばれています。

  • 1988年 特別功労賞「一村一品/ヒューマン・ブランド」 平松・大分県知事
  • 1995年 年間大賞「無党派」青島・東京都知事
  • 1997年 トップテン「時のアセス」堀・北海道知事
  • 1999年 トップテン「癒し」 西口・和歌山県知事
  • 2000年 トップテン「官対民」 福田・栃木県知事
  • 2002年 年間大賞「W杯(中津江村)」坂本・中津江村長
  • 2007年 年間大賞「どげんかせんといかん」東国原・宮崎県知事
  • 2016年 選考委員特別賞「復興城主」熊本市
  • 2020年 年間大賞「3密」小池・東京都知事

去年までの「チラ見せ」と言えば、有料放送の触りだけ無料で見せる手法とか、ファッション業界で使われるなど限定的なものでした。これらの場合の「チラ見せ」とは、全部を見せるわけではない(=肝心な部分は出さない)という意味で使われていました。

「19.2秒」という過剰反応による燃料投下で、小池氏以来の流行語大賞へ向けて一歩前進したことになります。体感的には「秒」や「ミリ」は、それより刻めるものではありませんが、市販のデジタル式タイムウォッチなら小数点2桁表示が一般的です。

スマホのタイムウォッチ機能も小数点2桁のはずですから、おそらく「19.2秒」という刻み方は録音ソフトに由来するものでしょう。それを一般目線で「19秒」なり「20秒」なりに組み替える余裕がなかったものと思われます。

ちなみに、男子陸上200mの世界記録は2009年ウサイン・ボルトの19秒19です。いい勝負です。

偽造私文書行使

北海道在住らしい田久保氏の同期生を名乗る人物から議長宛に届いたという2通目の「怪文書」では、卒業できない田久保市長のために偽の卒業証書を他の同級生が余興で作ったものだと書かれています。

どうやって入手したか記憶にないという田久保氏の説明よりはるかに合理的なストーリーですが、それが「公文書」扱いされるものなのかという点では疑問もあります。

市長が除籍された1992年4月は、Windows95の発売前ですからPCはまだ一般的なものではありませんでした。文系の学生はワープロ専用機の時代で、PCを扱うのはかなり少数派だったはずです。ただ、当時のワープロ専用機でもそれらしい卒業証書を作成することは可能です。

当時のコピー機の性能はセロハンテープや黄色以外のマーカーが写ってしまうレベルでしたが、「怪文書」どおりだとすればコピー機は使っていないようです。角印部分は画像ソフトではなく、マッチ棒などを使った純粋にお手製ということです。

法学部生ですから、「偽造」にならない「模造」の範囲でおさまるような工夫をしていたはずです。「おもちゃ銀行券」なら模造で済むとしても、卒業生の名前の位置を変えたぐらいでは「模造」とは言えません。

市長の説明より信憑性は高いとしても、2通目の「怪文書」を素直に受け入れることはできません。偽の卒業証書は2通あって、「怪文書」は当時の実話、チラ見せした卒業証書はその度に作成された新たな偽物という可能性もあります。

田久保氏の学歴詐称は市長選前から一部では囁かれていたようで、読売新聞と地元の伊豆新聞は卒業証書の提示を求めていたそうです。当人には嵌められたとの思いが少なからずあるのでしょうが、検察に上申すると言ってしなかったり、辞任を撤回したりは別の話です。

伊東市役所

どうやら今の図書館が雨漏りしているのを知らずに新図書館建設に反対していたようです。一方、伊東市役所の施設も結構立派で目を引きます。1995年に60億円で建設されたもののようです。

伊東市役所

帆船の形を模しているということですが、北の低層棟が4階建て、南の高層棟は8階建てです。海岸部から標高40m台の高台への新築移転です。帆船だけに航海だけが残ると当時から言われていたようです。当時が人口のピークで今より約1万人多い7万2000人台です。

伊東市中心部(地理院タイルを加工)

熱川のワニバナナ園や伊豆シャボテン動物公園は伊東市内ですがもっと南にあります。その先は稲取、河津、白浜、下田、石廊崎と続きます。伊豆オレンヂセンターは河津町です。

不信任可決で議会を解散したとしても、市長派の新人候補を複数人擁立することさえ難しく、岸和田と同じように不信任再可決になるだけだと思われます。そこまで引っ張れば、12月1日発表の流行語大賞受賞のためには途切れることなく話題を提供することになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました