道北は過去最多の夏日続出、今年のアメダス中頓別は79日

宗谷本線

音威子府駅の開業は1912年(大正元年)11月です。名寄方面からの延伸でした。当時の宗谷線は音威子府から天塩川沿いに旧天塩国内を伸びたのではなく、旧北見国との国境を超えてオホーツク海側を北上します(下の地図では赤で示しました。稚内までの全通は1922年です)。

天北線
天北線(地理院タイルを加工)

幌延経由のルートは南北双方から建設が進められ、4年後の1926年に最終区間の幌延駅と兜沼駅間が開業して、全線開通しています。

開業年月北見線→天北線天塩線→宗谷本線
1914/11小頓別駅
1916/10中頓別駅
1918/08浜頓別駅
1919/11浅茅野駅
1920/11鬼志別駅
1922/11南稚内駅(稚内駅)
1922/11天塩中川駅(誉平駅)
1925/07幌延駅
▲天北線と宗谷本線

JR移行後の1989年に廃止された天北線(てんぽく-せん)は、頓別川を下るように敷設されたものと思われます。

頓別川
頓別側(地理院タイルを加工)

中頓別町は1921年に分村、1949年に町制施行しています。アメダス中頓別は中頓別駅跡のバスターミナルから1キロ少々で、宗谷管内ではもっとも積雪の多い観測所です。

アメダス中頓別

気温計の設置高さについて「気象観測の手引き」は次のように述べています。1.5mとは地表面基準ではなく「雪面からの高さ」です。

気象観測の手引き
気象庁「気象観測の手引き」(13ページ)

沿岸のアメダス浜頓別の気温計は2.5mらしいのですが、内陸の中頓別は1.5mだそうです。

宗谷管内の気温系の高さ
気象庁>地域気象観測所一覧(2025/11/20板)

アメダス中頓別の最大積雪深は2009年2月の197センチ、最近でも2018年2月に196センチがあります。1.5mで間に合うはずがありません。ストビュー画像では10.2mある風速計の1/3から1/4の高さに気温計や雨量計が設置されているように私には見えます。

アメダス中頓別

山形の金山大井沢もそうでしたので、実際には1.5mでないのに1.5mとして記載されているケースが多数あるものと思われます。標高の差異はまだ許容範囲と理解できますが、気温計の設置高さについては誤記と認識されても仕方がないでしょう。

年平均気温、最低気温、夏日など

アメダス中頓別は移転していません。年平均気温は次のように推移しています。

中頓別の年平均気温の推移

最高気温は2021年7月28日と8月7日の35.8℃です。猛暑日は同年に3日、2018年に1日の計4日です。最低気温は1985年1月24日のマイナス35.9℃です。

冬日真冬日は次のような推移です。真冬日3桁は2001年が最後です。

中頓別の冬日と真冬日

夏日真夏日と次のように推移しています。今年の夏日は79日を数えました。稚内や旭川でも夏日は新記録ですので、2025年の道北は夏が長かったようです。

中頓別の夏日と真夏日

熱帯夜は1981年と1994年に1日ずつ観測されています。

2022~2024年の観測値

アメダス中頓別の2022年から2024年の観測値は次のとおりです。降水量は少なく、日照も極めて少ない気候です。年較差は60℃前後に達します。

年降水量1287.0ミリ879位/1285地点
年平均気温6.4℃894位/916地点
年最高気温30.2℃865位/916地点
年最低気温-29.3℃914位/916地点
年較差59.5℃6位/916地点
年平均風速1.6m/s667位/915地点
年日照時間1416.4時間815位/842地点
▲2022年の観測値(順位はすべて降順)
年降水量1474.5ミリ740位/1286地点
年平均気温6.9℃901位/917地点
年最高気温34.2℃713位/917地点
年最低気温-28.1℃895位/917地点
年較差62.3℃29位/917地点
年平均風速1.6m/s683位/916地点
年日照時間1454.2時間836位/844地点
▲2023年の観測値
年降水量1235.0ミリ1031位/1285地点幌南
年平均気温6.3℃906位/916地点上川
年最高気温31.1℃872位/916地点桧枝岐
年最低気温-26.5℃906位/916地点名寄
年較差57.6℃38位/916地点幾寅
年平均風速1.5m/s727位/915地点越谷
年日照時間1479.4時間806位/843地点金山(山形)
▲2024年の観測値(第5列は同等地点)

最大瞬間風速1位は2015年10月2日の31.8m/sです。台風ではありません。

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