2022年の日照時間 多い30地点と少ない30地点

アメダス観測所における日照時間は2021年3月1日まで回転式日照計による観測が行われていましたが、3月2日から衛星観測による推計値に変更されています。気象台については従来どおり日照計による観測を継続しているということです。気象庁Webサイトには次のように記載されています。

このため、2021年3月2日以降の日照時間は、気象台等とアメダスで単純に比較することはできません

気象庁>要素ごとの値の補足説明 日照時間

このページでは「単純に比較」していますので、その旨をお断りします。グレー白抜きの「官」が日照計観測所です。2020年の数値についてはすべて日照計によるものです。

2022年の日照時間が多かった30地点

年間日照時間1位は南鳥島で、居住地域1位は家島でした。家島は姫路港から30分ほどです。

観測所2022年2020年増減率20年
1東京南鳥島 2866.0h3103.2h92.4%1
2兵庫家島2508.8h2287.5h109.7%13
3長崎鰐浦2438.5h2122.5h114.9%102
4兵庫明石2426.1h2245.3h108.1%21
5高知安芸2415.6h2273.5h106.3%16
6静岡磐田2399.9h2361.4h101.6%2
7徳島蒲生田2385.8h2241.3h106.4%24
8静岡御前崎 2383.9h2307.5h103.3%9
9愛知南知多2383.8h2305.2h103.4%10
10広島呉市蒲刈2375.7h2290.8h103.7%11
11岡山虫明2365.4h2138.1h110.6%88
12香川内海2362.5h2208.6h107.0%43
13岡山玉野2358.8h2216.2h106.4%36
14兵庫郡家2357.7h2215.9h106.4%37
15和歌山潮岬 2349.5h2329.2h100.9%4
16静岡浜松 2345.1h2317.9h101.2%7
17広島竹原2333.9h2225.1h104.9%33
18長野上田2330.8h2237.2h104.2%28
19和歌山友ケ島2328.2h2202.8h105.7%45
20広島生口島2327.9h2221.4h104.8%34
21山口安下庄2320.4h2150.0h107.9%81
22大阪大阪 2319.6h2149.6h107.9%82
23兵庫南淡2313.1h2200.6h105.1%48
24兵庫神戸 2310.0h2185.8h105.7%57
25徳島日和佐2308.0h2202.5h104.8%46
26愛知豊橋2307.2h2331.6h99.0%3
27香川多度津 2306.6h2238.8h103.0%26
28高知後免2303.3h2320.8h99.2%5
29山梨甲府 2298.1h2250.3h102.1%20
30山梨大泉2295.1h2267.9h101.2%17
▲2022年の日照時間が多かった30地点

対馬のアメダス鰐浦は2020年との比較で115%弱ですが、2022年の鰐浦は年平均気温が観測史上1位(1995年統計開始)で、年降水量も少ないほうから1位でした。

去年の鰐浦はイレギュラーな気候だったわけです。衛星観測による推計値に切り替えられたことが影響したとは一概には言えません。「単純に比較」しても、あまり差し障りはないものかもしれません。

2022年に日照時間が少なかった30地点

2022年に年間の日照時間が少なかった30地点は次のとおりです。富士山は7月と8月の2か月間の数値です。実質1位はトカラ列島の中之島でした。酸ケ湯を挟んで奄美大島の2地点も続いています。

県/局観測所2022年2020年増減率20年
1静岡富士山 392.4h332.3h118.1%1
2鹿児島中之島1102.7h1379.6h79.9%63
3青森酸ケ湯1153.6h1102.7h104.6%7
4鹿児島名瀬 1175.9h1275.5h92.2%30
5鹿児島古仁屋1214.8h1518.3h80.0%186
6山形大井沢1284.9h1105.2h116.3%8
7福島鷲倉1287.1h1054.4h122.1%4
8山形肘折1305.8h1180.0h110.7%14
9秋田八幡平1307.6h1179.6h110.9%13
10秋田湯の岱1317.2h1082.5h121.7%6
11岩手沢内1321.2h1285.4h102.8%32
12後志真狩1326.2h1313.6h101.0%37
13上川音威子府1334.8h1267.3h105.3%28
14宗谷沼川1342.4h1447.4h92.7%105
15新潟湯沢1352.8h1235.1h109.5%23
16岩手湯田1360.7h1070.7h127.1%5
17宮城駒ノ湯1362.4h1357.4h100.4%54
18福島只見1376.0h1171.1h117.5%11
19東京八丈島1381.3h1432.8h96.4%92
20秋田湯瀬1382.1h993.6h139.1%3
21福島桧原1395.5h1262.2h110.6%27
22宗谷歌登1397.8h1394.7h100.2%70
23鹿児島屋久島 1402.2h1477.3h94.9%137
24山形小国1402.9h1188.8h118.0%16
25上川中川1404.7h1402.4h100.2%75
26新潟守門1406.7h1286.8h109.3%33
27秋田田沢湖1411.5h1254.4h112.5%26
28宗谷中頓別1416.4h1350.5h104.9%49
29後志黒松内1416.5h1338.7h105.8%41
30山形向町1417.0h1342.1h105.6%44
▲2022年の日照時間が少なかった30地点

南の島は雨が多いというイメージがありますので、八丈島がここに入るのもかなり意外です。

2020年との増減率

2020年との増減率の降順10地点です。2020年の今庄は半年以上の欠測期間がありました。開田高原と飛島は今後もこの傾向が続きそうです。

県/局観測所2022年2020年増減率
1福井今庄1608.5h622.8h258.3%
2長野開田高原1968.9h1179.2h167.0%
3山形飛島1915.2h1281.1h149.5%
4秋田湯瀬1382.1h993.6h139.1%
5山形高峰1668.5h1204.6h138.5%
6福島西会津1627.1h1211.0h134.4%
7群馬神流2086.8h1570.9h132.8%
8岩手種市2008.4h1514.7h132.6%
9和歌山龍神1950.0h1522.2h128.1%
10上川朱鞠内1435.5h1121.8h128.0%
▲2020年との増減率降順10地点

昇順の10地点です。沖縄は雨が多くて日照は少なかった2022年だったことになります。

観測所2022年2020年増減率
1鹿児島中之島1102.7h1379.6h79.9%
2鹿児島古仁屋1214.8h1518.3h80.0%
3沖縄石垣島 1702.4h1934.7h88.0%
4鹿児島伊仙1547.1h1758.2h88.0%
5鹿児島尾之間1643.1h1849.1h88.9%
5沖縄波照間1855.6h2042.5h90.8%
7宮崎田野1910.7h2097.3h91.1%
8沖縄大原1681.5h1842.1h91.3%
9沖縄宮古島 1622.4h1775.3h91.4%
10沖縄那覇 1588.8h1737.2h91.5%
▲2020年との増減率降順10地点
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