一番暑い島・多良間島、アメダス仲筋は多良間空港

【2022/09/05】2020/06/22付で公開した「伊平屋島と多良間島の前泊港、アメダス仲筋は多良間空港」のページを分割しました。アメダス仲筋関係をこのページに集約して、元のページは加筆のうえ「伊平屋島と多良間島にある前泊港、全国の～泊小学校」に改題しました。

宮古島と石垣島の間にあるのが多良間島です。サンゴ隆起の島です。宮古島からの飛行機が1日2便、フェリーが1日1便あるだけで、（自家用でない限り）ほかのアクセス手段はありません。

島の西側に多良間空港があります。所在地は多良間村仲筋であり、多良間航空気象観測所は空港内のアメダス観測所です。標高は10ｍとされています。空港周辺のストビューもなく、航空写真も限られていて観測施設の位置を確認することはできません。

多良間島には2009年までアメダス多良間がありました。島の中心集落の外れです。標高は16ｍで、アメダス仲筋との距離は2.5キロほどです。

石垣島（旧測候所）、多良間、仲筋の観測期間と月平均気温30℃以上の回数を比較してみました。一般に平均気温は都市化した地点ほど高くなる傾向にあるため、多良間島は「日本で一番暑い島」だと言えなくもありません。2013年開港の石垣島空港（盛山）はまだ30℃以上がありません。

▲月平均気温30℃以上

現役のアメダス仲筋と引退したアメダス多良間の観測値を比較してみました。

▲両地点の1位

両観測所で日最高気温が35℃に達した猛暑日は通算5回です。日中が暑いというわけではありません。

▲多良間島の猛暑日

アメダス仲筋の2020年の観測値は次のとおりです。年平均気温は南鳥島と石垣島に次ぐ3位タイでした。

▲アメダス仲筋の2020年観測値

2021年の観測値は次のとおりです。年平均気温は全国4位タイでした。

▲アメダス仲筋の2021年観測値

2022年は年降水量が2900ミリに達しました。廃止されたアメダス慶良間時代にも2900ミリ台はありません。