最深積雪463センチ、国内3位のアメダス守門(すもん)

守門村の前は上条村

アメダス守門の所在地は「魚沼市西名」ということになっています。観測露場は厳密には「魚沼市長鳥」のようです。設置箇所は2009年に廃止された公共施設です。一定の敷地が必要な施設が町域をまたぐことは別に珍しいことではありません。ピンポイントでは「長鳥」ですが、住所的には「西名」で正しいわけです。

この地域はもともと守門村です。守門村は1956年の上条村と須原村の合併で成立しています。このとき守門村と名乗ったのは、標高1537mの守門岳に由来するものと推測されます。

守門
守門(地理院タイルを加工)

興味深いことに守門川が2つあります。南麓の守門川は破間川(あぶるまがわ)に合流します。破間川は只見線沿いにアメダス守門付近を通過し、魚沼市中心部となる小出駅近くで魚野川に合流します。一方、守門岳北麓の守門川は三条市で五十嵐川に合流します。

魚野川も五十嵐川も信濃川の支流ですので、守門岳に降った雨は南北どちらの守門川を通ろうとも最終的には信濃川から日本海に注ぐことになります。百人一首の「瀬をはやみ岩にせかるる滝川の…」のようなものかもしれません。

アメダス守門

アメダス守門

廃校から10年以上たつと、校庭も草に覆われてしまうもののようです。アメダス守門の標高は222mです。気温計は地上5.6mの高さに設置されています。ストビューでは雨量計もほぼ同じ高さです。2020年の観測値は次のとおりです。

年降水量3137.5ミリ109位/1293地点
年平均気温12.1℃596位/922地点
年最高気温36.8℃295位/922地点
年最低気温-8.8℃593位/922地点
年較差45.6℃266位/922地点
年平均風速1.2m/s810位/921地点
年日照時間1286.8時間809位/841地点
▲アメダス守門の2020年観測値

降水量多めで日照少なめ、最高気温は比較的高く、最低気温はそれほどでもないという新潟パターンです。守門は1981年2月9日に最深積雪463センチを観測しており、これは伊吹山酸ケ湯に次ぐ国内3位です。肘折や津南をしのいでいます。

1981年当時の観測地点は現在地ではない

1981年1月から3月にかけての日最深積雪をグラフ化してみました。450cmを超えたのが1/30、1/31、2/8、2/9、2/11、2/28、3/1と7日あります。

1981年1月から3月の日最深積雪

残念ながら、国内3位(1981年当時は2位)の最深積雪は現在のアメダス守門で観測されたものではないようです。アメダス守門は2013年12月16日まで「入広瀬」という観測地点名でした。単に名称の変更ではなく、移転を伴っているはずです。

入広瀬
入広瀬(地理院タイルを加工)

赤マーカーは入広瀬駅であり、旧観測地点ではありません。2004年の合併により今では同じ魚沼市ですが、入広瀬村は守門村の隣村でした。アメダスが最初から守門にあったのなら入広瀬という観測所名にはなりません。

2013年12月の観測値は、12月16日午前9時の積雪70センチで数値が途絶え、12月28日午後6時の60センチから復活しています。どうせなら夏に移転すればよさそうなものですが、急を要する事態に陥った可能性もあります。

守門は入広瀬より雪は若干少なめのようですが、十分に豪雪地帯です。2017年7月撮影のストビューです。

一晩で1m積もることもあるはずです。道路と同じ高さに外開きの玄関ドアを設けてしまうと、朝起きたら家から出られないことも起こりうるわけです。

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