ペーパー買い占めは世界共通?

トイレットペーパーの買い占めが報じられたのは、私の知る限りシンガポールが最初です。

新型コロナウイルスによる肺炎が広がるシンガポールで、トイレットペーパーを大量に購入する人が続出し、売り切れ状態になっている。地元メディアによると、「トイレットペーパーとマスクは原料が同じ」とのうわさが流れたことなどが原因という。リー・シェンロン首相は「パニックの必要はない」と国民に呼びかける事態になっている。

朝日新聞2/11 15:31「トイレットペーパー品薄 シンガポール、うわさで客殺到」

シンガポールには自治体はありません。面積は東京23区より少し広い程度です。小金井までと考えればいいかもしれません。

トイレットペーパー

ペーパーの買い占めは香港でも起こりました。香港の面積はシンガポールより若干広いわけですが、せいぜい昭島あたりまでです。

 2月4日から香港と中国・深圳の4つのイミグレーションが封鎖されたことから、日用品などが中国から香港に配送されなくなるのでは、という噂が広まったのが原因らしい。一部の人が“過激”な買い占めに走り、結果、トイレットペーパーなどが品切れになったというのだ。

Yahoo!ニュース2/17 17:50「新型ウイルスショック 香港ではトイレットペーパーの買い占めが始まった」

シンガポールも香港も1次産業と2次産業の比率は低く、食糧自給率は1桁であり生活物資も輸入に頼っています。そういうお国柄なのですから、イミグレを遮断すると物資不足の懸念が出てくるのは仕方のないことです。その意味で日本とは事情が異なります。

香港政府は2月24日の時点で日本からの入境者に対してマスク着用を求めています。

●24日,香港政府は,日本から入境する旅客については,香港居民・非居民に拘らず,条件が許せば,香港入境後14日間は家の中(滞在先)に留まり体温を測定し,及び外出の際には全行程でマスクをする必要があることを提案する旨発表しました。
●また,香港政府はイタリア,韓国について以下の通り発表しているところ,併せ御注意下さい。
(1)イタリアからの旅客にも日本と同様に提案する。
(2)韓国については,紅色外遊警示を発出して,香港居民は不要不急の同国訪問を避けることとする。また,25日午前6時より,過去14日内に同国を訪れた非香港居民の香港入境を不可とし,韓国から入境した香港居民を14日間の医学監察下に置く(大邱,慶尚北道からの入境については14日間の強制検疫)。

225「新型コロナウイルスによる感染症(その14:香港政府の提案等)」

在香港日本国総領事館は、この提案に関して照会を求めて回答を得ています。

当館からの照会に対し,香港政府衛生署より以下の回答がありましたので,御参考にして頂ければ幸いです。
・「提案」(中国語原文「建議」)については,勧告ほどは強くなく,提案・サジェスチョンである。罰則はない。
・「条件が許せば(中国語原文「若條件許可」)」とは,例えば自宅から出ないことが可能な人,具体例として主婦,在宅勤務できる人は,といった意味である。

226「新型コロナウイルスによる感染症(その15:香港政府の措置等)」

香港、マカオ両政府は停止していた公共サービスを3月2日から段階的に再開しています。

1 27日,香港政府は,公共の場での接触を減少させ,感染を予防するための措置を実施する前提で,3月2日から徐々に公共サービスを再開すると発表しました。
 具体的には,例えば,通勤時間・勤務体制・会議形態等の調整や来訪者に対するアポイント制の導入,オフィス等の消毒,来訪者の体温測定等の防疫措置を講じる前提で一部のスポーツ施設等や行政サービスを徐々に再開することとしています。
2 27日,マカオ政府は,3月2日より,(1)レジャー・娯楽施設(映画館,劇場,美容院,ジム,カラオケなど)及び教育補助施設について,政府の定める防疫措置を実施する前提で,営業再開を可能とすること,及び(2)政府公共部門を全面再開すると発表しました。市民が公共部門に出向いて手続きをするには,個人の健康声明書を提出する必要があり,またマスクの着用が義務づけられています。

228「新型コロナウイルスによる感染症(その16:香港・マカオ政府の今後の措置)」

香港政府は2月28日からイタリア北部3州への不要不急の訪問を避けるように求めています。マカオ政府は1日遅れですがイタリア全土を対象としています。日本では3月1日からイタリア北部3州への渡航自粛を求めています。

1 香港政府は,2月28日,イタリアのエミリア・ロマーニャ,ロンバルディア,ヴェネトの3地域及びイランに対して,この感染症を理由とする「赤色外遊警告」を発出し,香港居民に対して不要不急の訪問を避けるよう注意するとともに,3月1日より,過去14日内に上記地域を訪れた者は,香港居民か否かを問わず,入境の際に検疫センターで検疫を受ける必要がある旨発表しました。
2 マカオ政府は,2月29日,イタリアに対して「第2級旅遊警告」を発出し,不要不急の訪問を避けるよう注意するとともに,同日正午より,過去14日内にイタリア及びイランを訪れた者は,マカオ居民は自宅も含め,非マカオ居民は政府指定のホテルで14日間の医学観察を受ける必要がある旨発表しました。

303「新型コロナウイルスによる感染症(その17:香港・マカオ政府のイタリア,イラン向け措置)」

ちなみに、日本からの渡航者に対する入国制限を実施しているのは3月3日現在で22か国です。

1. 感染者確認国・地域(注:日本を含む)からの入国・入域制限が行われている国・地域
インド モンゴル ネパール キリバス クック諸島 サモア ソロモン諸島 ツバル バヌアツ 仏領ポリネシア マーシャル ミクロネシア トリニダード・トバゴ キルギス トルクメニスタン ジブラルタル イスラエル イラク クウェート サウジアラビア バーレーン コモロ

303「新型コロナウイルス (日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限)」

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