この2か月間では36位
OECD加盟国のワクチン接種回数をまとめたのは2か月前(4/12)でした。日本は37か国中37位でした。5月25日にコスタリカがOECDに正式加盟しましたので、今ではOECD加盟国は38か国になっています。日本のワクチン接種回数はニュージーランドを抜きましたが、分母が増えたため37位のポジションは変わりません。
日本経済新聞「チャートで見るコロナワクチン 世界の接種状況は」から人口100人当たりのワクチン接種回数を拾って、グラフ化しました。
この2か月間の100人当たり接種回数がもっとも多かったのはアイスランドの59.0回です。ほとんどの国が40回以上増えていますが、日本は14.9回の増加にとどまっています。イスラエルの4.7回、ニュージーランドの14.0回よりは多いので2か月の増加数は36位です。
日本のワクチン接種が本格化したのはGW明けですから、40回という先進国標準のダブルスコアは甘受するしかないわけですが、ダブルスコアにも届いていません。2か月で40回なら1か月で20回です。実数では2,500万人/月になります。土日も含めて1日80万人ペースを維持できるなら先進国標準に達することになります。
感染が続いても死亡者は減少しているクウェート
先進国や島国ではおおむね順調にワクチン接種が進み、感染者数も死亡者数も減っていますが、ワクチン接種が進んでいるのに感染者数がなかなか減らない国がいくつかあります。肝心なのは感染者数ではなく死亡者数です。クウェートは100人当たりのワクチン接種回数が43.3人ですが、感染者数は増加傾向です。
ただし、死亡者数は減少傾向にあります。
このパターンなら、重症化を抑制するという意味でのワクチン効果が認められるわけです。
感染者は減少しているのに死亡者は増えているルーマニア
ルーマニアの人口100人当たり接種回数は43.1回です。感染者数は顕著な減少傾向にあります。
ところが、死亡者数は増加傾向にあるのです。
こちらのケースはどう解釈すればいいのか、手のつけようがありません。ルーマニアでは中国製ワクチンは使っていないようです。
1 新型コロナウイルス・ワクチンの予防接種状況
在ルーマニア日本国大使館>新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(2/18)
(1) ルーマニアでの予防接種は、昨年12月27日から開始されています。接種は任意であり、かつ、無償です。
(2) 接種対象者は3グループに分けられており、第一段階(医療従事者)を終え、1月15日から第二段階(高齢者、慢性疾患者、重職にある者等)が始まっています。
第三段階(国民一般)については、当初,4月頃開始予定と報じられていましたが,最近では第二段階のワクチン接種に遅れが見込まれることも報じられており,現時点での接種開始時期は未定です。
<略>
(4) ワクチンの種類は、昨年の接種開始から使用されているビオンテック・ファイザー製ワクチン、2月4日から接種が開始されたモデルナ製ワクチンに加え、2月15日からアストラゼネカ製ワクチンの接種も開始され、現在はこの3社のワクチンが使用されています。
なお、被接種者側でワクチンの種類を選ぶことは原則として出来ない模様です。
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