東京と大阪はコロナ感染率9%で第7波へ

都道府県ごとに、(1)人口1万人当たりの新型コロナ感染者数、(2)人口1万人当たりの新型コロナ死亡者数、(3)死亡者数を累積感染者数で割った致死率、(4)人口1万人当たりのPCR検査人数、(5)直近1週間の陽性率、(6)3/30時点の実効再生産数を集約しました。

感染者数は3/31現在、死亡者数と陽性率は3/30現在(NHK特設サイト)、検査数と実効再生産数は3/30現在(東洋経済オンライン)です。

感染率死亡率致死率検査率陽性率実効
北海道421.93.650.863,48826.71.06
青森288.20.650.231,53757.61.01
岩手147.20.620.421,73827.31.02
宮城250.40.750.301,96225.51.05
秋田166.50.460.281,79825.41.09
山形161.60.720.451,56556.81.07
福島192.51.060.553,63315.81.06
茨城395.11.310.333,98543.90.97
栃木321.91.250.393,39746.11.07
群馬358.11.450.412,77836.51.02
埼玉584.41.880.323,32532.11.05
千葉571.52.650.462,88035.71.02
東京904.83.010.334,31331.81.06
神奈川655.32.190.332,3760.98
新潟189.10.390.212,31124.81.08
富山265.50.720.272,00752.81.00
石川302.31.610.533,05010.21.00
福井274.90.530.193,38019.40.97
山梨286.20.770.272,93311.61.09
長野203.50.810.402,76249.11.01
岐阜339.41.560.463,64524.51.06
静岡333.01.030.312,87437.31.01
愛知550.22.600.473,06241.01.06
三重310.41.480.482,34021.81.12
滋賀489.71.350.273,66440.21.01
京都599.12.550.432,76744.11.06
大阪901.95.270.586,99619.51.03
兵庫609.33.820.632,46148.91.03
奈良547.32.580.473,33026.41.02
和歌山303.21.180.391,44835.91.06
鳥取167.20.210.135,3907.61.07
島根137.40.150.111,99410.91.10
岡山331.21.170.352,50129.51.08
広島344.51.590.465,30418.11.08
山口214.01.190.563,53614.91.05
徳島219.31.070.492,35422.90.94
香川307.71.130.372,32932.71.00
愛媛183.90.950.522,15624.61.06
高知241.81.430.593,06620.41.02
福岡591.62.200.374,36528.31.06
佐賀392.81.060.272,63433.81.12
長崎256.60.870.342,27826.71.04
熊本367.81.550.421,29822.11.03
大分281.61.240.444,17815.61.11
宮崎237.01.080.461,38920.21.07
鹿児島272.31.050.391,88636.91.17
沖縄844.93.030.364,53215.51.09
全国519.22.210.433,410
▲都道府県別コロナ感染率等

感染率(人口1万人当たりの累積陽性者数)

前回集約時(11/09)は全国で1万人当たり136人でした。約140日経過して519人ですので、4倍近くに膨れ上がりました。第6波は長く大きな波でした。

都道府県別の最多は東京の905人(←前回271人)で、902人(←前回229人)の大阪が続きます。第6波が早く始まり早く収束した沖縄は845人(←342人)で、前回の3倍以下にとどまりました。

前回20人台の秋田は166人、前回25人台の島根は137人、前回26人台の岩手は147人で、6~8倍に増えています。感染率が低い=罹っていない人が多い=伸びしろは大きい、わけですので当たり前のことです。

死亡率(人口1万人当たりの死亡者数)、致死率

全国では1万人当たり2.21人です。前回は1.45人でしたので約1.5倍です。前回3.45人の大阪は5.27人、前回2.55人の兵庫が3.82人、前回2.82人の北海道は3.65人です。

少ないのは島根、鳥取、新潟の順です。この3県は結核の死亡率も低く、大阪は結核死亡率も高いわけですが、相関関係があるのかどうか年末か来年には検証してみたいと考えています。

致死率は全国で0.43%です。1年前の致死率は1.9%でした。

検査率(人口1万人当たりのPCR検査数)

東洋経済オンラインでは秋田のPCR検査人数が累積で50,815人、茨城が44,762人です。茨城の感染者数は11万人ですので、陽性率は200%を超えてしまいます。県Webサイトから拾った秋田176,415人、茨城1,146,584人の数値を用いて検査率を算出しました。

前回は1万人当たり5,294人だった大阪が6,996人、前回2,821人の鳥取が5,390人、前回3,360人の広島が5,304人です。東京は福岡に抜かれて6位に甘んじています。前回716人の熊本は1,298人でした。

陽性率

神奈川県が業務逼迫を理由に陽性率の発表をやめたのは2月8日です。その後の病床使用率と重症病床使用率は次のように推移しています。

病床重症
2/0868%40%
2/1571%47%
2/2871%38%
3/3034%18%
▲神奈川の病床使用率

「神奈川モデル」が依然として解除されないということは、まだ逼迫は続いているのでしょう。そういうロジックにしかなりません。陽性率はおおむね東高西低です。

茨城県の陽性率は次のように推移しています。

茨城県の陽性率の推移
茨城県>検査機関等における新型コロナウイルス検査状況

この陽性率の上昇は厚労省の意向が働いているわけですが、2400万人の上海市民を10日足らずで一斉検査してしまう中国とはあまりに対照的です。今の陽性率では相当数の無症状感染者が隔離されずに生活しています。

簡単には減らないでしょうが、減らさないようにコントロールしているのなら、それはそれでいいわけです。韓国の感染率は20%を超えてアメリカを抜く勢いです。数人の陽性者でロックダウンしていたニュージーランドも感染率10%に達しました。

このゲームは、少ない死亡者でできるだけ早く感染率を上げていくというゲームです。5%の日本はまだゴールが遠く、次の第7波では東京や大阪では20%、全国で10%には乗せたいところです。そうでないと、第8波を警戒しなければならなくなります。

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