緊急事態宣言が39県で解除されましたが、なかなか興味深い展開になっています。必要以上にターゲットにされがちなパチンコ店などの休業要請が解除されたのかどうか、大阪、奈良、三重、愛知、静岡、群馬の6府県について調べてみました。
大阪府
政府による緊急事態宣言はまだ解除されていません。5月16日～31日まで「緊急事態措置」として、外出自粛、イベント開催自粛、施設の使用制限要請が継続されます。
【休止要請継続】キャバレー､ナイトクラブ等の接待を伴う飲食店、バー、パブ、ダンスホール、カラオケボックス、ライブハウス、性風俗店、体育館、屋内水泳場、ボウリング場、スケート場、スポーツジム､スポーツクラブなどの屋内運動施設
【（床面積1000平米超で）休止要請継続】個室ビデオ店、ネットカフェ、漫画喫茶、射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売場、マージャン店、パチンコ店、ゲームセンター、テーマパーク、遊園地、屋外水泳場
つまり、大阪では1000平米以下の店舗であればパチンコ店の営業は否定されません。兵庫と京都も同一歩調です。ただし、従業員・客双方にマスク着用を求めるなどのガイドラインが策定されており、これに従わない場合は使用制限を求められることになります。
奈良県
奈良県の感染例は90件です。その内訳は、家庭内感染が21件、勤務先での感染が32件（大阪27、奈良2、兵庫1、京都1、東京1）、会食5件（県内3件、県外2件）、外国10件（クルーズ船2件、渡航7件、外国人訪問者から1件）、集会5件（県内1件、県外4件）、不明17件となっています。
当初はパチンコ店については営業休止協力要請の方針でしたが、大阪がパチンコ店の営業を認めたため、15日から休止要請は解除されています。
【休業協力要請】キャバレー、ナイトクラブ等の接待を伴う飲食店、スナック、バー、カラオケ、ライブハウス、スポーツジム、ホットヨガ、ヨガスタジオ
→新型コロナウイルス感染症にかかる奈良県対処方針（5.15方針）
三重県
接待を伴う繁華街の飲食店等への外出、特定警戒都道府県との往来の自粛は求めていますが、休業要請については全面的に解除されています。
愛知県
特定警戒都道府県でしたが、政府による緊急事態宣言そのものが解除されました。パチンコ店に対しては休業協力要請に切り替えられています。
【休業協力を要請する施設】キャバレー、ナイトクラブ、ダンスホール、バー、個室付浴場業に係る公衆浴場、（略）、個室ビデオ店、ネットカフェ、漫画喫茶、カラオケボックス、射的場、勝馬投票券発売所、場外車券売場、競艇場外発売場、ライブハウス、体育館、水泳場、ボーリング場、スポーツクラブなどの運動施設又はマージャン店、パチンコ屋、ゲームセンターなどの遊技場
また、1000平米以上の宿泊施設のうち「集会の用に供する部分」についても、休業協力要請が出ています。大規模ホテルの宴会場は使えないことになります。もちろん、営業する施設に対してはパーテーションやビニールカーテンの設置など感染防止の協力要請がなされています。
静岡県
17日まで休業要請されていたのは次の施設です。床面積は問いません。
【使用停止要請施設】キャバレー、ナイトクラブ、ダンスホール、バー、個室付浴場業に係る公衆浴場、ネットカフェ、マンガ喫茶、カラオケボックス、スポーツクラブなどの屋内運動施設、マージャン店、パチンコ屋、ゲームセンターなどの遊技場
県独自の協力金との関係だと思われますが、18日からの解除となるようです。まあ、パチンコ店が17日まで休んで、わざわざ20万の協力金をもらうという選択をするとは思えません。18日以降の営業については留意点が定められています。
→新型コロナウイルス感染症の感染を防止するための留意点（遊興施設等、遊技施設、屋内運動施設関係）
群馬県
県知事は緊急事態宣言を解除しないように求めていましたが、解除されています。次のような施設が休業協力要請の対象です。パチンコ店は床面積に関わらずアウトです。
→群馬県「社会経済活動再開に向けたガイドライン」に基づく要請について(５月１６日(土)以降)
パチンコ店に対しては茨城県も要請継続ですが、栃木県は解除しています。というわけで、この週末は緊急事態宣言発令中の京阪神ではパチンコ店が営業しており、宣言が解除されたはずの愛知や群馬や茨城では休業要請が続くという逆転現象が起きます。
私が21世紀に入ってからパチンコ店に足を踏み入れたのは1度だけです。その施設は1階がパチンコホールで、私の目的であるカラオケルームは2階でした。階段がどこにあるか把握していませんので、ホールを通過することになっただけです。
そのカラオケ店はワンオーダー制ではなく、ドリンクバーもありませんでした。廊下にはドリンクの自販機が設置されており、フード類は持ち込み可（施設内にフードコートあり）という仕組みでした。
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