10リットルのバケツ

京アニ放火事件で最大の謎は、いわゆる自爆テロ≒拡大自殺だったのか、それとも逃げ切れるつもりでいたのか、でした。ガソリンは40リットルの購入しているのに、バケツの容量はせいぜい10リットルです。

20リットル✕2缶のガソリンはあまりにも多すぎます。覚悟を決めた自爆テロは防ぎようがありません。レンタカーの後部座席に火を着けてから車ごと飛び込んだほうが、わざわざ台車で運ぶより話は早いはずです。

そう思ってストリートビューを見たところ、玄関前にはポールが立っていますので車の突入は無理筋です。車なら乗り越えられそうな程度ではありますが、段差も設けられています(道路冠水時の浸水対策かと思われます)。

何にせよ、レンタカーを使えない事情はあったのでしょう。やはり台車は人目を引くものです。40リットル購入したのは、第一スタジオだけでなく、第二スタジオや本社をも標的としていたからに違いありません。

赤が第一スタジオ、青はガソリンスタンド、緑は第二スタジオ、黄色は京アニ本社です。木幡駅やその南の黄檗駅付近にスタンドはありません。第二・第三の犯行を考えていたのなら、40リットル購入で10リットルのバケツの説明がつきます。

確保時に裸足だったりジーンズの右膝より下が焼けていたのは、靴や右足がガソリンで濡れてしまったからなのでしょう。痛みに耐えかねて見ず知らずの民家でインターホンを呼び出したのは完全な計算違いだったはずです。

さて、私が買った2本目のマイマイクはAUDIXのOM3Sです。アニメ第2期の「けいおん!!」EDで秋山澪が使っているスタンドマイクのモデルになったのは、グリップの細いAUDIXのOMシリーズです。

私にはアニメ画像が「AUDN OMS」と読めますが、OMシリーズにはOM2、OM2S、OM3、OM3S、OM5、OM6、OM7、OM11があります。私が持っているのはON/OFFスイッチの付いたOM3Sで、印字としてはOM3です。

AUDIX OM3S

サウンドハウスからの発送メールが残っていました。購入時期は2011年12月の映画版「けいおん!」公開前です。それが直接の動機ではありませんが、私は澪マイクだということを知ったうえで購入しました。

当時、サウンドハウスが扱うダイナミック・マイクでON/OFFスイッチ付きのものはせいぜい4本しかなかったはずです。SHURE SM58は購入済みでしたので、選択の余地はあまりなくOM3を買ったように記憶しています。

私がヒトカラを始めたのは2009年春です。ちょうどアニメ第1期の「けいおん!」が始まった頃です。その年の夏のカラオケリクエストの上位曲に、「桜高軽音部」名義の「ふわふわ時間(タイム)」が入っていたのは覚えています。

リアルタイムで深夜アニメを観ていたわけではありません。けいおん曲の初入賞は 「U&I」 で2012年3月の第37回です。むしろアニオタではないからこそ、「京アニクオリティ」の言葉に納得したものです。

「会いたい」はアルバム先行?

Wikipedia「会いたい(沢田知可子の曲)」のページに、いささか腑に落ちない文言があります。

表題曲は、4枚目のアルバム『I miss you』に収録された曲だった。最終的にはミリオンヒットを記録し、沢田の最高のヒット曲となった。翌1991年の『第24回全日本有線放送大賞』(読売テレビ)でグランプリを受賞し、その年の『第42回NHK紅白歌合戦』にも出場した。

Wikipedia「会いたい(沢田知可子の曲)

この文章では「会いたい」はアルバム「I miss you」からシングルカットされたように読めます。実はこの曲は第23回イチ抜け曲(2011年2月、財津和夫バージョン)であり、私が当時調べた範囲ではシングルとアルバムは同時発売です。

Wikipedia「沢田知可子」のページでも、8thシングルの「会いたい」と4thアルバム「I miss you」のリリースは、ともに1990年6月27日とされています。同時発売の場合、わざわざ「だった」という書き方はしないはずです。

編集履歴を調べてみたところ、案の定かつてはシングルカットの記述がされていたようです。

表題曲は、元々は自身の4枚目のアルバム『I miss you』に収録された曲だったが、『トゥナイト』(テレビ朝日)のエンディングテーマに起用されたのをきっかけにシングルカットされた。その後、有線放送などで人気を集め、最終的にはミリオンヒットを記録し、沢田の最高のヒット曲となった。翌1991年の『第24回全日本有線放送大賞』(読売テレビ)でグランプリを受賞し、その年の『NHK紅白歌合戦』にも出場した。

「会いたい(沢田知可子の曲)」2014年8月11日 (月)20:06時点

1990年6月の発売で1991年12月の大阪有線大賞受賞曲ですから、リリースされてからヒットするまでタイムラグがあります。そのタイムラグを説明するための記述がアルバムからのシングルカットという誤解につながったものと思われます。

画像検索していみると、「テレビ朝日TONIGHTエンディングテーマ」のクレジットがないジャケット写真もヒットします。タイアップは発売後しばらくしてからのことなのでしょう。

シングルカットが事実に反するだけで、「トゥナイト」で火がついて有線で徐々に浸透したという記述こそ必要なもののように思えます。「I miss you」収録曲であることはあまり重要なことではありません。

第135回イチ抜けは「スタンダード・ナンバー」

第135回は音程優先のシリーズとしました。音程が等しいときは得点順です。音程上位9曲は次のとおりです。

  • 91%◆クリスタルモーニング ♪ 石川優子
  • 91%◆スタンダード・ナンバー ♪ 南佳孝
  • 90%◆希望の向こうへ ♪ ももいろクローバーZ
  • 90%◆さらばシベリア鉄道 ♪ 大滝詠一
  • 89%◆象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 89%◆M ♪ つるの剛士
  • 89%◆君をつれて ♪ 石井竜也
  • 89% しょこららいおん ♪ 高城れに
  • 88%◆小さきもの ♪ 林明日香

得点順3位以内なら音程順の順位にかかわらず入賞です。ボーナス加算後の得点順上位3曲は次の3曲です。

  • 97.823点 象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 97.614点 小さきもの ♪ 林明日香
  • 97.574点◆ありがとう…感謝 ♪ 小金沢昇司

得点順1位の「象牙海岸」は音程順5位、得点順2位の「小さきもの」は音程順9位です。入賞は9曲ですから、得点順3位の「ありがとう…感謝」が割り込んできたため、音程順8位の「しょこららいおん」が落選です。

このところ2回連続で入賞9曲が女性曲オンリーでしたが、今回は(名目上)女性曲は半数以下の4曲にとどまりました。女性曲4曲以下は去年8月の第123回以来で、その前は第115回です。

イチ抜けの南佳孝「スタンダード・ナンバー」は薬師丸ひろ子「メイン・テーマ」より1月早く発売されています。前者は男目線、後者は女目線の詞ですが、大半は同一の歌詞です。編曲も同じ大村雅朗で、両者は競作関係にあります。

4位入賞の「さらばシベリア鉄道」のオリジナルは太田裕美で、大滝バージョンはアルバム収録のセルフカバーです。ただし、サビのメロディは若干異なり、前者の編曲は荻田光雄で、後者は大滝詠一自身です。

6位入賞の「M」はオリジナルがプリプリです。7位の「君をつれて」は「君をのせて」のアンサーソングで石井竜也が詞をつけたものです。この4曲は、鳥の仲間でもなくケモノの仲間でもない、いわばコウモリ曲なのかもしれません。

イチ抜けの「スタンダード・ナンバー」は8回目の入賞でした。過去7回の入賞は次のとおりです。第92回では音程92%でした。精密DX以降の音程優先シリーズは今回で34回目ですが、91%は最低水準です。

  • 第35回(2012/01)得点順5位 精密DX
  • 第36回(2012/02)得点順3位 精密2
  • 第38回(2012/04)得点順3位 精密2
  • 第51回(2013/03)音程順6位 精密2
  • 第92回(2016/02)音程順6位 精密DX-G
  • 第95回(2016/05)音程順8位 精密DX
  • 第96回(2016/06)音程順7位 分析マスター

作詞の松本隆は30曲目、編曲の大村雅朗は13曲目のイチ抜けとなりました。

皮肉っぽい「正しい音程」

もう歌い始めて1年になるというのに、いまだに音程80%付近をウロウロしているのが「飛梅」です。今朝のヒトカラの分析レポートは「正しい音程で伸び伸びと歌えています。この調子で頑張りましょう。」でした。

音程正確率79%で「正しい音程」だと言われても皮肉にしか聞こえません。この分析レポートは精密DX無印から始まりました。基本的には的を射たコメントと理解していますが、ときにこういうこともあります。

2014年から2016年にかけて精密DX無印で歌った2500曲を対象としたデータを調べてみたところ、78%でこのコメントが出たこともあったようです。音程に言及したコメント別に音程正確率の%を比較してみました。

▼冒頭の数字は音程%の平均(小数点2位切り捨て)、括弧内は最高と最低、末尾は得られたサンプル数です。コメントに「音程」の語句を含み、9曲以上のサンプルがあるものを抽出しました。

  • 91.5(94-90)9
    音程はほぼパーフェクト。圧巻の歌いっぷりですね。
  • 90.6(92-90)10
    音程は完ぺきに近いです。あとはビブラートの技術を磨けば、鬼に金棒ですよ。
  • 90.4(92-80)11
    並外れた歌唱力ですね。音程のズレもほとんどありません。
  • 88.1(94-85)11
    出だしの音程は完ぺき。高音もきれいに出ています。その調子で最後まで丹念に歌いましょう。
  • 87.2(92-85)37
    音感がありますね。音程の変化にも柔軟に対応できています。
  • 87.0(92-85)67
    ビブラートを器用に駆使していますね。音程もほぼ完ぺきです。
  • 87.0(91-85)57
    音程は安定しています。慣れてきたらアレンジを入れてみてもいいかも。
  • 86.7(89-85)73
    正確な音程で歌えています。文句なしの仕上がりですね。
  • 86.3(89-85)52
    音程の精度が高いですね。ほかの曲にもどんどん挑戦してみましょう。
  • 86.0(91-77)53
    感情がこもっていますね。全体を通して音程をキープできるよう頑張りましょう。
  • 85.9(92-80)77
    長いフレーズも音程がブレることなく上手に歌いこなせています。
  • 85.8(90-80)12
    リズム感がありますね。音程もきちんと取れています。
  • 85.7(87-85)11
    細部にわたり音程をつかめています。もっと難しい曲にも挑戦してみては?
  • 85.1(89-78)23
    全体的に声が良く出ていますね。次は音程の精度を上げアレンジを入れてもいいかも。
  • 84.9(89-80)11
    サビが苦しくありませんか? お腹から声を出して音程を安定させましょう。
  • 84.6(90-80)9
    サビで声が上ずってしまうのが残念です。伴奏を良く聴き正しい音程で歌うよう努力を。
  • 84.6(91-75)29
    音程は良く取れています。ふし回しを完ぺきにマスターし小さなズレを直しましょう。
  • 84.5(89-80)54
    音程は良く取れています。声のアクセントを少なくすれば得点も着実に上がります。
  • 84.4(88-78)25
    正しい音程で伸び伸びと歌えています。この調子で頑張りましょう。
  • 84.3(89-78)12
    サビ以外の音程がやや上滑りしています。正しい音程をつかむ練習を。
  • 82.8(84-81)17
    音程のズレが気になります。メロディをなぞるように力強く歌ってみましょう。
  • 82.6(84-80)13
    メロディの起伏が多い難曲を器用に歌いこなしていますね。次はより正確な音程を目指して。
  • 82.5(88-78)32
    リズム感がありますね。あとは音程に注意すれば完ぺきです。
  • 82.1(84-77)26
    全体を通して、お腹からの発声を心がけましょう。音程のズレにも要注意。
  • 82.0(83-79)12
    抑揚が効いていて、気持ちのこもった歌声です。音程の精度を高めれば、高得点も狙えます。
  • 81.9(84-75)46
    堂々たる歌いっぷりですね。音程に不安なところがないか今一度チェックしてみましょう。

80%「音程のズレもほとんどありません」と言われたり、75%「音程は良く取れています」と評価されることもあります。

第134回イチ抜けは「ひこうき雲」

第134回は決勝第2ラウンド前半終了時点で「変わらないもの」がイチ抜けポジションでした。ラストチャンスで「ひこうき雲」に97.9点台が出て、逆転サヨナラになってしまいました。

私としては「変わらないもの」のイチ抜けはウェルカムです。過去131曲のうち21世紀の曲はまだ10曲です。そもそも新しい曲をそんなに知っているわけではなく、ましてCD以降の曲は尺が長く構成も複雑ですから、点数も音程も上がりません。

このハンディを埋める最良の策は、安易ではあってもライバル曲をエントリーから外すことです。「ひこうき雲」は音程優先シリーズだった第132回で得点順1位です。今回のイチ抜けの大本命でした。

「変わらないもの」で97点台後半が出たのは予選第2ラウンドでしたから、この時点で「ひこうき雲」をエントリーから外しておけば、こんなことにはならなかったわけですが、今回は“こんなこと”を受容するつもりでした。

イチ抜け曲の音域(オレンジは最近、ピンクは音域広め)

上半分のオレンジ色は最近のイチ抜け曲を実際に私が歌っているときの音域です。下のピンクは思いつく範囲の半音20個以上のイチ抜け曲です。最高音はファまたはソ♭に合わせていて、音域が広い曲ではソまで使います。

全部調べているわけでもなく記録も残していませんが、最高音ラ♭のイチ抜け曲はまだないはずだと認識しています。「ひこうき雲」は第132回でボーナス込みの98点台を出したとき、デフォルトから+5のキー上げオク下で歌っていました。

+5なら最低音ドで最高音ラ♭です。今回の97.9点台は+7のキー上げオク下でしたから、実質-5で最低音レの最高音シ♭でした。音程85%ですから、もちろん高音部は届いていません。AメロBメロを気持ちよく歌おうとすると+7になります。

音域の広い曲では、こうした悩ましい現実に直面することになります。歌ったことはありませんが、2オクターブ超の曲は宇多田ヒカル「First Love」が半音26個、aikoの「カブトムシ」が半音25個です。

チャレンジしたことのある曲では、ももクロの「青春賦」が半音25個で私の自己ベストは93点台(DX-Gのボーナス込み)、豊崎愛生の「春風 SHUN PU」は半音27個で95点台です。

今回、またしても70年代の曲がイチ抜けし、前回に続いて入賞9曲がすべて女性曲でした。著しくバランスを欠きますので制限を設けます。年内の予選ラウンドでは女性曲を21曲以内とし、70年代の曲は継続エントリーのみ認めることにします。

次回の精密DX-Gは音程優先シリーズとします。なお、DX無印は予選ラウンドを終了しましたが、夏が終わるまでかかりそうなペースです。こちらのイチ抜けポジションは「津軽海峡・冬景色」で、これも70年代です。