皮肉っぽい「正しい音程」

もう歌い始めて1年になるというのに、いまだに音程80%付近をウロウロしているのが「飛梅」です。今朝のヒトカラの分析レポートは「正しい音程で伸び伸びと歌えています。この調子で頑張りましょう。」でした。

音程正確率79%で「正しい音程」だと言われても皮肉にしか聞こえません。この分析レポートは精密DX無印から始まりました。基本的には的を射たコメントと理解していますが、ときにこういうこともあります。

2014年から2016年にかけて精密DX無印で歌った2500曲を対象としたデータを調べてみたところ、78%でこのコメントが出たこともあったようです。音程に言及したコメント別に音程正確率の%を比較してみました。

▼冒頭の数字は音程%の平均(小数点2位切り捨て)、括弧内は最高と最低、末尾は得られたサンプル数です。コメントに「音程」の語句を含み、9曲以上のサンプルがあるものを抽出しました。

  • 91.5(94-90)9
    音程はほぼパーフェクト。圧巻の歌いっぷりですね。
  • 90.6(92-90)10
    音程は完ぺきに近いです。あとはビブラートの技術を磨けば、鬼に金棒ですよ。
  • 90.4(92-80)11
    並外れた歌唱力ですね。音程のズレもほとんどありません。
  • 88.1(94-85)11
    出だしの音程は完ぺき。高音もきれいに出ています。その調子で最後まで丹念に歌いましょう。
  • 87.2(92-85)37
    音感がありますね。音程の変化にも柔軟に対応できています。
  • 87.0(92-85)67
    ビブラートを器用に駆使していますね。音程もほぼ完ぺきです。
  • 87.0(91-85)57
    音程は安定しています。慣れてきたらアレンジを入れてみてもいいかも。
  • 86.7(89-85)73
    正確な音程で歌えています。文句なしの仕上がりですね。
  • 86.3(89-85)52
    音程の精度が高いですね。ほかの曲にもどんどん挑戦してみましょう。
  • 86.0(91-77)53
    感情がこもっていますね。全体を通して音程をキープできるよう頑張りましょう。
  • 85.9(92-80)77
    長いフレーズも音程がブレることなく上手に歌いこなせています。
  • 85.8(90-80)12
    リズム感がありますね。音程もきちんと取れています。
  • 85.7(87-85)11
    細部にわたり音程をつかめています。もっと難しい曲にも挑戦してみては?
  • 85.1(89-78)23
    全体的に声が良く出ていますね。次は音程の精度を上げアレンジを入れてもいいかも。
  • 84.9(89-80)11
    サビが苦しくありませんか? お腹から声を出して音程を安定させましょう。
  • 84.6(90-80)9
    サビで声が上ずってしまうのが残念です。伴奏を良く聴き正しい音程で歌うよう努力を。
  • 84.6(91-75)29
    音程は良く取れています。ふし回しを完ぺきにマスターし小さなズレを直しましょう。
  • 84.5(89-80)54
    音程は良く取れています。声のアクセントを少なくすれば得点も着実に上がります。
  • 84.4(88-78)25
    正しい音程で伸び伸びと歌えています。この調子で頑張りましょう。
  • 84.3(89-78)12
    サビ以外の音程がやや上滑りしています。正しい音程をつかむ練習を。
  • 82.8(84-81)17
    音程のズレが気になります。メロディをなぞるように力強く歌ってみましょう。
  • 82.6(84-80)13
    メロディの起伏が多い難曲を器用に歌いこなしていますね。次はより正確な音程を目指して。
  • 82.5(88-78)32
    リズム感がありますね。あとは音程に注意すれば完ぺきです。
  • 82.1(84-77)26
    全体を通して、お腹からの発声を心がけましょう。音程のズレにも要注意。
  • 82.0(83-79)12
    抑揚が効いていて、気持ちのこもった歌声です。音程の精度を高めれば、高得点も狙えます。
  • 81.9(84-75)46
    堂々たる歌いっぷりですね。音程に不安なところがないか今一度チェックしてみましょう。

80%「音程のズレもほとんどありません」と言われたり、75%「音程は良く取れています」と評価されることもあります。

第134回イチ抜けは「ひこうき雲」

第134回は決勝第2ラウンド前半終了時点で「変わらないもの」がイチ抜けポジションでした。ラストチャンスで「ひこうき雲」に97.9点台が出て、逆転サヨナラになってしまいました。

私としては「変わらないもの」のイチ抜けはウェルカムです。過去131曲のうち21世紀の曲はまだ10曲です。そもそも新しい曲をそんなに知っているわけではなく、ましてCD以降の曲は尺が長く構成も複雑ですから、点数も音程も上がりません。

このハンディを埋める最良の策は、安易ではあってもライバル曲をエントリーから外すことです。「ひこうき雲」は音程優先シリーズだった第132回で得点順1位です。今回のイチ抜けの大本命でした。

「変わらないもの」で97点台後半が出たのは予選第2ラウンドでしたから、この時点で「ひこうき雲」をエントリーから外しておけば、こんなことにはならなかったわけですが、今回は“こんなこと”を受容するつもりでした。

イチ抜け曲の音域(オレンジは最近、ピンクは音域広め)

上半分のオレンジ色は最近のイチ抜け曲を実際に私が歌っているときの音域です。下のピンクは思いつく範囲の半音20個以上のイチ抜け曲です。最高音はファまたはソ♭に合わせていて、音域が広い曲ではソまで使います。

全部調べているわけでもなく記録も残していませんが、最高音ラ♭のイチ抜け曲はまだないはずだと認識しています。「ひこうき雲」は第132回でボーナス込みの98点台を出したとき、デフォルトから+5のキー上げオク下で歌っていました。

+5なら最低音ドで最高音ラ♭です。今回の97.9点台は+7のキー上げオク下でしたから、実質-5で最低音レの最高音シ♭でした。音程85%ですから、もちろん高音部は届いていません。AメロBメロを気持ちよく歌おうとすると+7になります。

音域の広い曲では、こうした悩ましい現実に直面することになります。歌ったことはありませんが、2オクターブ超の曲は宇多田ヒカル「First Love」が半音26個、aikoの「カブトムシ」が半音25個です。

チャレンジしたことのある曲では、ももクロの「青春賦」が半音25個で私の自己ベストは93点台(DX-Gのボーナス込み)、豊崎愛生の「春風 SHUN PU」は半音27個で95点台です。

今回、またしても70年代の曲がイチ抜けし、前回に続いて入賞9曲がすべて女性曲でした。著しくバランスを欠きますので制限を設けます。年内の予選ラウンドでは女性曲を21曲以内とし、70年代の曲は継続エントリーのみ認めることにします。

次回の精密DX-Gは音程優先シリーズとします。なお、DX無印は予選ラウンドを終了しましたが、夏が終わるまでかかりそうなペースです。こちらのイチ抜けポジションは「津軽海峡・冬景色」で、これも70年代です。

ジャパレンの電子ドラムルーム

一般的なカラオケ店舗のルーム料金は電車やバスと同じで1人いくらの料金体系です。ヒトカラが圧倒的なコストパフォーマンスを発揮するのは、この料金体系によるところが大きいわけです。

とはいえ、少数ながらも1室いくらの料金体系をとる店舗も存在します。実は、私の10年前のヒトカラ・デビューもそうでした。タクシー型の料金体系を採用している日本最大のカラオケ・チェーンは、ジャパンレンタカーではないかと思われます。

今年3月に創業50周年を迎えたニッポンレンタカーとは別法人です。ニッポンレンタカーは全国に900以上の店舗がありますが、ジャパンレンタカーはせいぜい50店舗規模です。関東では渋谷が唯一の営業所ですが、カラオケは併設していません。

ジャパレンのカラオケ店舗は最東端が静岡県富士市で、最西端は滋賀県草津市です。一度は行ってみたいと思いながら、なかなか機会がありませんでした。ジャパレンは飲食物の提供がありません。そこに人件費はかけないというシステムです。

ようやくチャンスが訪れたのが先のGWでした。ペットボトルだけ仕込んで、第133回の決勝第1ラウンドに臨みました。通されたのは電子ドラムルームでした。バーカッションの置いてある店舗は知っていますが、電子ドラムは初めてです。

備え付けの電子ドラム
奥の壁面はプロジェクター仕様

軽く30平米はあるはずです。天井もラウンドワン並みに高く、モニターは2台あり、奥の壁はプロジェクターという贅沢な仕様です。テーブルが3つあり、10人で入っても窮屈な思いをすることはないでしょうが私は1人です。

結局、第133回は石川優子「クリスタルモーニング」が2回目の入賞でイチ抜けして、入賞9曲はすべて女性曲でした。過去には2013年1月の第49回と同年12月の第62回が女性曲オンリーでした。第49回は松田聖子スペシャルです。

今回は7分近い尺の「灰とダイヤモンド」が初入賞でした。長い曲は精密採点では不利です。採点項目のうち「安定性」が基本的には減点方式だからです。しかも、1人では絶対に歌えないソロ回しもあります。

第132回イチ抜けは「君をのせて」

音程優先とした第132回の入賞曲は次のとおりです。イチ抜けの「君をのせて」は初入賞どころか初エントリーでした。初入賞イチ抜けは第95回の「水色の街」以来、1位に初入賞したのは第89回 「ハートのイアリング」以来です。

  • 96.320(92) 君をのせて ♪ 井上あずみ
  • 96.748(91) 好きになって、よかった ♪ 加藤いづみ ★
  • 96.143(91) 象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 95.940(91) 無縁坂 ♪ 水森かおり
  • 97.666(89) また君に恋してる ♪ 坂本冬美
  • 93.212(89) さらばシベリア鉄道 ♪ 福山雅治
  • 96.668(88) クリスタル モーニング ♪ 石川優子
  • 92.875(88) しょこららいおん ♪ 高城れに
  • 98.148(85) ▲ひこうき雲 ♪ 荒井由実

エントリー初回でのイチ抜けは、さらに遡って第70回の「瀬戸の花嫁」以来になります。もし、今回も得点優先を続けていたら入賞曲は次のように決まっていたことになります。

  • 98.148(85) ひこうき雲 ♪ 荒井由実
  • 97.836(87) 好きになって、よかった ♪ 加藤いづみ ★
  • 97.666(89) また君に恋してる ♪ 坂本冬美
  • 97.445(90) 君をのせて ♪ 井上あずみ
  • 97.156(87) クリスタル モーニング ♪ 石川優子
  • 96.706(85) 緑の町に舞い降りて ♪ 松任谷由実
  • 96.678(86) 象牙海岸 ♪ 竹内まりや
  • 96.562(86) 灰とダイヤモンド ♪ ももいろクローバーZ
  • 96.477(85) 希望の向こうへ ♪ ももいろクローバーZ

「ひこうき雲」は2013年公開「風立ちぬ」の主題歌でしたので、いずれにしてもイチ抜けはジブリ曲のくくりではありました。今後しばらくDX-Gでは3回に1回のペースで音程優先回を設けることにします。

得点優先なら「灰とダイヤモンド」が初入賞でしたが、音程優先で「しょこららいおん」が初入賞を果たしましたので、どっちもどっちです。音程優先とした今回、イチ抜けの目算は「無縁坂」か「また君に恋してる」でした。

あわよくばという期待は「さらばシベリア鉄道」や音程9位で入賞を逃した「帰っておいで」に持っていました。実は「君をのせて」の音程92%は最終ラウンドで出たもので、決勝第1ラウンド終了時にリーチをかけていたのは「象牙海岸」でした。

「象牙海岸」は1980年のアルバム曲ですが、「象牙海岸」に決まっていれば松本隆30曲目、竹内まりやは初めてのイチ抜けでした。132回もやりながら、まだ竹内まりやのイチ抜けがないというのも困ったものです。

また、もし「君をのせて」の逆転がなければ「好きになって、よかった」が第130回から3連覇でした。過去に「異国の丘」、「乙女のワルツ」、「私にできること」、「チェリーブラッサム」が連覇していますが、3連覇はまだありません。

今年の年末オールスター戦のシリーズでは得点でも音程でもなく、第120回で試した「平均点との差」を基準とします。「全国平均点の推移」のページは、そこを見据えてのものです。

「時間旅行」の起源

第131回ヒトカラ選手権は「時間旅行」のイチ抜けで無事終了しました。この楽曲の初出は1986年に発売されたアルバム「SUPREME」です。当時の松田聖子は活動休止中でしたが、同年のオリコン年間1位でした。

2003年に発売された「Another Side of Seiko 27」は、シングルA面を除いた松田聖子の楽曲からファン投票で選ばれた上位27曲が収録されています。「時間旅行」は「瑠璃色の地球」と「制服」に次いで3位です。

1989年に辛島美登里、1990年にドリカム、2012年にタッキー&翼、2013年に石井竜也が「時間旅行」と題する曲を発表していますが、いずれも歌詞もメロディも異なる同名異曲です。

曲名としての「時間旅行」は1986年の松田聖子が最初でしょうが、私の知る限り「時間旅行」のフレーズを最初に音符に乗せたのは、1979年の久保田早紀「異邦人」です。

大貫妙子の「メトロポリタン美術館」は「みんなの歌」三大トラウマ曲と言われたりもしますが、歌詞の中に「タイムトラベル」が含まれています。ただし、歌詞カード上は「時間旅行」です。1984年の作品です。

松田聖子の「時間旅行」は松本隆の作詞です。1978年4月に発売された原田真二の4枚目のシングル曲は「タイム・トラベル」であり、これは松本隆が提供した詞に原田真二が曲をつけたものです。

山口百恵にはアルファベット表記の「Time Travel」というアルバム曲があります。収録されたアルバム「COSMOS (宇宙)」は1978年5月発売です。NHK少年ドラマシリーズの「タイム・トラベラー」は1972年です。

さて、来週から第132回に入るわけですが、その次の第133回では得点優先に戻すことを前提にして次回については1回限りの音程優先のシリーズとします。これまでの分をまとめると次のようになります。

ヒトカラ選手権の機種別・基準別一覧

2013年、2014年、2016年は音程主体でした。旧機種のLIVEDAM無印が消えつつあり、機種が固定されることによるマンネリ化の懸念があります。次回は音程優先とすることで少し気分を変えたいと考えています。