神奈川の新型コロナ検査数と陽性率をめぐるナゾ

5月の連休中、PCR検査数は極端に落ち込みました。下降線の終点の時期でしたから、それほど問題は生じませんでした。

4月30日(木)8,126人
5月1日(金)6,820人
5月2日(土)880人
5月3日(日)1,012人
5月4日(月)1,332人
5月5日(火)1,569人
5月6日(水)447人
5月7日(木)13,005人
5月8日(金)10,680人
▲ゴールデンウイークのPCR検査人数

今回の4連休は拡大局面です。来週の月曜日は1日の検査人数の新記録が約束されたようなものです。抗原検査を含めると1日5.8万件の検査能力があるらしいのですが、まだ2万人に届いた日はありません。明日以降の日々の新規感染者数は(表面上)落ち着くことになるのでしょう。潮目が変わるのは早くても28日以降です。


ところで、厚労省Webサイトに掲載されている都道府県別の陽性率は次のとおりです。

都道府県別検査数と陽性率
厚労省>新型コロナウイルス陽性者数(チャーター便帰国者を除く)とPCR検査
実施人数(都道府県別)【1/15〜7/21】

神奈川の陽性率12.9%が異様に高いわけですが、神奈川県Webサイトの「新型コロナウイルス感染症 モニタリング状況」(22日更新)には、検査数は「7月21日までの累計では、55,723人」と記されています。この分母で陽性率を計算すると3.66%となり(十分ではないにせよ)まあまあの数値です。

厚労省側では次のような注釈を付しています。

PCR検査実施人数は、5⽉7日分までは疑似症サーベイランスの枠組みの中で報告が上がった数を計上しており、各自治体で行った全ての検査結果を反映しているものではない(退院時の確認検査などは含まれていない)。
5⽉8日以降は各自治体がウエブサイトで公表している人数を積み上げて計上しており、各自治体で行った全ての検査結果を反映しているものではない。

厚労省>新型コロナウイルス陽性者数(チャーター便帰国者を除く)とPCR検査実施人数(都道府県別)【1/15〜7/21】

陰転検査は含まれていないということのようですが、神奈川県側も「55,723」としていて「55,723」ではありません。はたして、どちらを信じればいいのでしょうか。

厚労省側の前日分のPDFを見ると、陽性者が2,009人、検査数が15,655人とされています。陽性者は30人増えて、検査数は200人増えているわけです。たしかに神奈川県の21日の新規感染者は30人です。ただ、200人に相当する数値は示されていません。

「5月8日以降は各自治体がウエブサイトで公表している人数を積み上げて計上」と明記されていますが、神奈川県は200人という数値を出していません。まあ、私が見つけられずにいるだけかもしれません。

神奈川で200人なら、検査能力MAXが230件とされる地方衛生研究所(保健所)の数値ではないかと思われます。「県内の最新感染動向」のページにある「検査実施人数」では7月20日の検査人数は192人です。

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