第2波のメルボルンが6週間のロックダウン、州境閉鎖

日本と同じように第2波に見舞われているオーストラリアには6つの州と1つの準州、それに首都特別区があります。オーストラリアの人口は2500万人で、日本の5分の1です。最大都市のシドニーは人口530万人で、ニューサウスウェールズ州人口の3分の2を占めます。

オーストラリア

ビクトリア州の州都・メルボルンも人口500万人です。クイーンズランド州の州都・ブリスベンが人口240万人、西オーストラリア州の州都・パースは人口200万人、南オーストラリア州の州都・アデレードが人口130万人です。この5市で全土の6割以上を占めます。国土は広いわけですが、居住地域は限定されています。

州・特別地域州都感染者死者感染率
西オーストラリア州パース65492.52
北部準州ダーウィン3101.27
南オーストラリア州アデレード44742.63
クイーンズランド州ブリスベン1,07462.25
ニューサウスウェールズ州シドニー3,633494.77
ビクトリア州メルボルン7,1254912.00
タスマニア州ホバート229134.43
首都特別地域キャンベラ11332.89
オーストラリア全域13,3061335.60
▲オーストラリアの州別感染者数等

「感染率」は人口1万人当たりの感染者数です。第2波の感染はビクトリア州で広がっており、メルボルン都市部では食品の買い出しや育児・介護、運動、仕事以外の理由での外出が禁止されています。飲食店はデリバリーとテイクアウトのみ、美容サービスや文化・娯楽施設は休業です。ロックダウンは6週予定の3週目に入ったところです。

この5日間でオーストラリアの感染者は1865人増えています。陽性率0.5%から逆算すると、5日間で37300件検査していることになります。人口が5倍の日本は5日間で3293人の新規感染者です。陽性率4.5%なら検査数は53200件です。


以下、各国の感染者数等の集約です。30回目になります。今回は表に陽性率を加えましたので、人口1万人当たりの死亡者数は外しました。累積感染者数と死亡者数はJohns Hopkins大(7/23午後9:35)の数値、検査陽性率はTesting for COVID-19(7/22 20:00)のMAPによります。規定打席は累積感染者数5.6万人以上の39か国で、日本など10か国を加えています。

国・地域感染者死亡者致死率陽性率
全世界15,256,741624,1554.1
アメリカ3,972,162143,2043.68.6%
ブラジル2,227,51482,7713.766.3%
インド1,238,79829,8612.49.9%
ロシア793,72012,8731.62.2%
南アフリカ394,9485,9401.528.2%
ペルー366,55013,7673.8
メキシコ362,27441,19011.463.7%
チリ334,6838,6772.613.7%
イギリス297,95245,58615.30.6%
イラン284,03415,0745.39.2%
パキスタン269,1915,7092.17.8%
スペイン267,55128,42610.62.6%
サウジアラビア258,1562,6011.04.5%
イタリア245,03235,08214.30.5%
トルコ222,4025,5452.52.2%
コロンビア218,4287,3733.426.1%
バングラデシュ216,1102,8011.323.9%
フランス215,60530,17514.0
ドイツ204,4849,1094.50.5%
アルゼンチン141,9002,6171.833.1%
カナダ113,7908,9157.81.0%
カタール107,8711630.29.4%
イラク99,8654,0424.0
インドネシア93,6574,5764.912.3%
エジプト89,7454,4404.9
中国86,0274,6485.4
スウェーデン78,7635,6767.23.4%
エクアドル77,2575,4187.0
カザフスタン76,7995850.814.4%
フィリピン74,3901,8712.56.8%
オマーン72,6463550.533.5%
ベラルーシ66,6885190.82.1%
ベルギー64,6279,80815.22.2%
ボリビア64,1352,3283.661.7%
ウクライナ63,1691,5702.56.7%
クウェート61,8724210.716.5%
アラブ首長国連邦57,9883420.60.6%
イスラエル56,7484330.85.4%
ドミニカ共和国56,0431,0051.8
シンガポール49,098270.13.8%
日本28,0539913.54.5%
ネパール18,241430.23.0%
韓国13,9382972.10.5%
オーストラリア13,3061331.00.5%
マレーシア8,8401231.40.2%
タイ3,269581.8
香港2,250140.6
台湾45571.50.4%
ベトナム41200.0

不動の首位・アメリカの5日ごとの新規感染者数は、22.9万人→25.6万人→30.8万人→34.6万人→32.1万人と推移しています。頭打ちの兆候なのか次回が注目されます。2位・ブラジルの新規感染者数は高値安定状態ですが、陽性率が66%ですので実際にピークアウトしたのかどうかはいささか疑問です。

3位のインドはまだピークが見えず、ブラジルとの差が詰まってきました。累積感染者が前回6位の南アフリカは5位に浮上し、TOP5の5か国が見事に5大陸代表になりました。この5大陸代表はなかなかの強豪揃いですので、この先の順位変動はしばらくないものと思われます。

前回19位のコロンビアは16位に上がっています。コロンビアがTOP10に入るときは、イギリスとの入れ替わりになりそうです。ベルギーと香港には第2波の気配が見られます。

世界全体の致死率は4.09%です。次回で3%に突入するはずです。感染者が増えた日本の致死率は前回の4.0%から3.5%に落ちています。

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