ワクチン接種9位のチリ、感染者増も致死率は低下

ワクチン接種率等
ワクチン接種を進めたチリの感染者増

ワクチン接種率等

新型コロナ累積感染者数上位37か国及び主としてアジアの13か国の致死率、感染率、検査陽性率、ワクチン接種率をまとめました。感染者数と死亡者数はJohns Hopkins大の感染マップ（3月25日午後7:26）、直近1週間の陽性率は「Coronavirus (COVID-19) Testing」、ワクチン接種率は日本経済新聞「チャートで見るコロナワクチン世界の接種状況は」から拾っています。

国・地域	感染者	接種	致死率	感染率	陽性率
全世界	124,894,108		2.2％	163.7
アメリカ	30,011,551	38.6	1.8％	912.0	5.8％
ブラジル	12,220,011	7.2	2.5％	579.0
インド	11,787,534	3.7	1.4％	86.3	3.9％
ロシア	4,442,492	6.0	2.1％	304.5	3.0％
フランス	4,374,785	13.2	2.1％	671.7	6.8％
イギリス	4,326,645	46.0	2.9％	640.7	0.4％
イタリア	3,440,862	13.7	3.1％	568.3	6.8％
スペイン	3,234,319	13.6	2.3％	692.0	4.9％
トルコ	3,091,282	16.3	1.0％	370.5	10.9％
ドイツ	2,722,988	13.8	2.8％	326.0	6.8％
コロンビア	2,353,210	2.5	2.7％	467.5	14.1％
アルゼンチン	2,269,877	7.2	2.4％	506.9	21.2％
メキシコ	2,208,755	4.6	9.0％	173.1	25.7％
ポーランド	2,154,821	13.4	2.4％	568.7	29.8％
イラン	1,823,317	0.1	3.4％	219.9	12.8％
ウクライナ	1,646,775	0.3	2.0％	374.3	28.8％
南アフリカ	1,540,009	0.3	3.4％	263.0	4.6％
チェコ	1,495,361	13.3	1.7％	1399.0	6.4％
ペルー	1,492,519	2.2	3.4％	459.1	21.1％
インドネシア	1,476,452	3.0	2.7％	39.8	13.7％
オランダ	1,238,664	12.1	1.3％	724.5	7.4％
カナダ	951,438	11.2	2.4％	254.3	3.5％
チリ	947,783	47.3	2.4％	500.1	9.2％
ルーマニア	913,143	13.3	2.5％	471.5	22.8％
ベルギー	849,090	12.7	2.7％	735.8	7.3％
イスラエル	830,515	108.2	0.7％	974.9	2.0％
ポルトガル	818,787	13.3	2.1％	800.7	1.5％
イラク	809,092		1.7％	205.8	13.3％
スウェーデン	765,984	13.5	1.7％	763.2	9.9％
フィリピン	693,048	0.3	1.9％	64.1	13.6％
パキスタン	640,988	0.2	2.2％	29.6	8.0％
ハンガリー	603,347	22.4	3.2％	623.0	26.6％
スイス	588,118	14.6	1.7％	684.6	5.0％
バングラデシュ	580,808	3.0	1.5％	35.6	9.3％
セルビア	566,669	31.4	0.9％	646.0	30.6％
ヨルダン	562,857	2.7	1.1％	557.2	19.3％
オーストリア	526,393	15.3	1.7％	587.8
日本	462,404	0.6	1.9％	36.4	2.5％
マレーシア	338,168	1.5	0.4％	105.8	2.7％
ミャンマー	142,292	0.7	2.3％	26.3
中国	101,603	5.9	4.8％	0.7
韓国	100,276	1.4	1.7％	19.6	1.3％
シンガポール	60,253	18.8	0.0％	103.8	0.0％
オーストラリア	29,228	1.2	3.1％	11.6	0.0％
タイ	28,346	0.1	0.3％	4.1	0.7％
香港	11,419		1.8％	15.4
アイスランド	6,144	15.2	0.5％	181.2	0.6％
ベトナム	2,576	0.0	1.4％	0.3
ニュージーランド	2,476	0.5	1.1％	5.2	0.1％
台湾	1,009	0.0	1.0％	0.4	0.7％

▲世界各国の新型コロナ感染者数等（3/25）

感染者数

前回（3/14）集約時とくらべると、イギリスとフランス、スペインとイタリアの順位が入れ替わっています。イギリスは下げ止まり感があり、スペインも底を打ったような雰囲気があります。国境を接している感染者数14位・ポーランドと16位・ウクライナは瓜二つのグラフです。

ワクチン接種

「接種」の項目は人口100人当たりの接種回数です。2回接種なら接種率は2分の1です。日本は74万人で100人当たり0.6回、日本より1週間遅れで接種が始まった韓国は70万人で100人当たりなら1.4回です。接種率50％を超えたイスラエルは明らかにワクチン効果が出ているようです。

致死率

死亡者数を感染者数で割った「致死率」は、世界全体で前回の2.216％から2.198％に下がりました。変異ウイルスは致死率にはさほど影響を与えないのかもしれません。日本の致死率は前回の1.92％から1.94％に上がっています。フィリピンは前回の2.06％から1.89％に下がっています。

感染率

「感染率」は人口1万人当たりの感染者数です。規定打席外のアンドラは1500人台、モンテネグロが1400人台、サンマリノは1300人台に乗り、スロベニアも1000人台に達しました。アジアではカザフスタンの150人台が最大です。インド以東ではマレーシアとシンガポールが100人台です。

陽性率

イギリスの検査陽性率は年初には10％台でしたが、ワクチン接種が進み1％を切る水準まで下がってきました。もはや世界有数の陽性率を誇っています。政権交代前は10％前後の陽性率だったアメリカは、新政権発足後順調に下がっていましたが、ここに来て上がり始めています。

ワクチン接種を進めたチリの感染者増

ワクチン接種の総回数で世界9位のチリは、第1目標としていた感染リスクが高い500万人に対する1回目の接種を完了し、国境を接しているわけではないパラグアイとエクアドルに対して中国シノバック製のワクチン2万回分をそれぞれに無償供与するという余裕を見せています。

ところが、感染者数は右肩上がりです。高リクス者へのワクチン接種が進んだことで、外出を自粛していた人たちが出歩くようになったからだという解説もあったりします。ただ、年初の致死率は2.71％でした。今回は2.36％です。着実に致死率が下がっており、死亡者を出さないという意味ではワクチン効果が出ているものと判断してよさそうです。