第4波が本格的に到来しているようにしか見えませんが、日本政府の対応は鈍く、もう間に合わないのではないかという気がしなくもありません。好んで日本に居なくても済むのなら、混乱のピークの2~3か月を海外で過ごすのも「あり」だと私は思っています。どうせ私にワクチンの順番が回ってくるのは早くても秋です。
外務省的には、アジア・アフリカ・オセアニアの一部の国に対してレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」、それ以外の国にはレベル3の「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発出したままです。去年の秋から変わっていませんので、必ずしも今あるいは近い将来の感染状況を反映したものではないと私は理解しています。
北朝鮮、トルクメニスタン
いまだに新型コロナ感染者ゼロの国が北朝鮮とトルクメニスタンです。なにしろゼロですから、外務省は薄紫の「レベル2」としています。カスピ海東岸の内陸国がトルクメニスタンです。感染者ゼロを真に受けていいなら、脱出先の候補になり得ます。北朝鮮の場合、渡航ルートはかなり限られます。
現在、朝・日間に国交がないため、朝鮮入国査証は基本的に経由地(中国)で発給されますが、朝鮮観光で行かれる場合の査証申請はべて中外旅行社が代行します。お客様が領事部へ行く必要はありません。
中外旅行者>手配申し込みのご案内
何かの拍子に「すべて」の「す」が脱落してしまったようです。このように、何かを自力で補うことが必要になってくるのかもしれないと不安になります。旅費さえ払い込めばあまり面倒なこともなく、運転手・ガイド付きのツアーに参加できたようです。ただし、入国の際には持ち込みのPCを起動させてファイルまで調べるという話です。
長期滞在できそうにはありませんし、コロナ禍の今は中朝の航路が確保されているとも思えませんので、中外旅行社さんに問い合わせることなく断念します。必然的に中国経由になるというのもためらいを感じます。
トルクメニスタンにも日本からの空路直行便はありません。入国できないことはなさそうですが、トルクメン語を私は知りませんし、ある程度は信頼できる翻訳アプリがあるとも限りません。空路はモスクワ、イスタンブール、ドバイ、台湾あたりから出ているようです。ホテルにネット環境があるのかどうかという不安もあります。
ちなみに、「国境なき記者団」が発表している「報道の自由度ランキング」では最下位が北朝鮮、その次がトルクメニスタンです。エリトリア、中国と続きます。
アイスランド、イングランド
外務省はアイスランドをレベル3扱いしていますが、感染率は世界有数の少なさです。あいにく今は日本人の入国はできないようです。第3波で日本はレッドリストに入っています。
16日、アイスランド警察は、公式ホームページ上で渡航制限解除国のリストを更新し、日本は解除国リストから除外されました。これにより、日本からアイスランドへの入国は、緊急的な家族の事情など必須な渡航理由がある場合等に限定されます。
在アイスランド日本国大使館>日本からアイスランドへの入国制限再開 2/17
今なら、ファーグラダル火山の溶岩とオーロラが拝めるというのに…。
国内の状況が好転したイギリスも厳しくなっています。イングランドは10日間の隔離が必要です。隔離中のホテル代や検査代は自己負担です。
2月11日、英国保健社会省はイングランドへ入国する際の新たな水際措置を発表しました。これによりますと、2月15日以降、日本からの渡航など、共通旅行領域(the Common Travel Area)の外からイングランドに到着する場合は、次の措置に従う必要があります。
在英日本国大使館>日本からイングランドへ入国する際の新たな水際措置について 2/12
・10日間の自己隔離
・自己隔離期間中の2日目と8日目の検査の受検
・全国的なロックダウンルールの遵守
「隔離規則を遵守しなかった場合は最大1万ポンドの罰金が課される可能性があります」とも書いてあります。1万ポンドは約150万円です。ヘタを打つと予算が消滅して帰りの旅費がなくなりそうです。イングランドからスコットランドに移動するときにも陰性証明は必要になるようです。
アラブ首長国連邦、タイ、ベトナム
中東ではUAEが候補になります。感染率は高いものの死亡率は低く、ワクチン接種には積極的です。感染状況は急激に改善されつつあります。ドバイ便は運行されていますし、入国できないわけではありません。
2 外国からアブダビ首長国への入国
在アラブ首長国連邦日本国大使館>アブダビ首長国入国時における各種措置について(2月1日からの措置)1/31
1月31日時点において、日本は UAE が認定した「グリーン」認定国に含まれておりません。よって、日本からアブダビ首長国へ入国する場合には、引き続き、入国時及び入国後8日目のPCR検査と10日間の自己隔離期間が求められます。
イスラム諸国は5月12日までラマダン期間です。外食中心になるのに、断食中のウエイターの前で食事するのは控えたいところです。それに、これから暑くなります。ドバイはもう30℃が当たり前です。また、ドバイはイメージどおりで物価は高いということです。
バンコク便も運行中です。半月前ならタイは5指に入る有力候補でした。今は危険な領域に入りつつあるのかもしれません。1日の感染者数が1500人を超えたところです(日本で言えば3000人弱です)。
隔離期間は10日間ですが、昨日付で県をまたぐ移動についての自粛要請が出ています。
タイ外務省からの協力要請の内容は以下のとおりです。
在タイ日本国大使館>新型コロナウイルスに関するお知らせ(タイ外務省からの協力要請)4/16
1.県を跨がる旅行の回避及び、大人数が集まる活動への参加の自粛。なお、県を跨がる旅行が必要な場合は、同地域の最新の新型コロナウイルス感染状況及び予防措置を注意深く調べてほしい。
2.自身の健康状態のモニター。また最近の感染の多くは、バンコクの娯楽施設及びその周辺で発生しているので、右施設等訪問した方は、病院の医療従事者に完全なリスク歴を公開し、新型コロナウイルス予防・管理措置 を厳格に遵守してほしい。
3.CCSAが発表する予防管理措置の遵守。
ハノイ便も運行中ですが、ベトナムは社会主義国です。1週間程度の観光ならともかく月単位の滞在となると、そう気楽に行けるものではありません。感染状況はタイほどではありませんが、ベトナムが感染を抑えてきたのは強めの人流抑制によるところが大きいのではないかと私は見ています。
入国後の隔離期間は14日間です。地方都市で感染者が1人出ると平気で2週間ロックダウンすることもありますので、巻き込まれると帰国できないことも考えられます。また、長期滞在の場合は事前の手続きに時間を要するはずですので、機動的な入国は難しいと思われます。
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