帯広郊外の剣山山麓、清水町に「聖火の郷」

上川郡清水町

北海道には3つの上川郡があり、しかも隣接しています。それぞれ一級河川の上流地域です。

天塩川天塩国和寒町、剣淵町、下川町、(士別市、名寄市)上川振興局
石狩川石狩国鷹栖町、東神楽町、当麻町、比布町、愛別町、
上川町、東川町、美瑛町、(旭川市)
上川振興局
十勝川日高国新得町、清水町十勝振興局
▲3つの上川郡
清水町
上川郡清水町(地理院タイルを加工)

3つある上川郡の最南端が清水町です。1995年には天地正教の宿泊施設建設をめぐって8,000人に及ぶ署名が集まったそうです。同年国勢調査による清水町の人口は11,325人です。

2020年11月のコロナ第3波では町役場クラスターが発生して、窓口業務を休止しています。「銀の匙」の御影アキや駒場一郎が通った清水一中はもちろん実在しません。「御影」は清水町内の、「駒場」は音更町の地名です。

標高1205mの剣山は芽室町との町境です。頂上の岩に剣が刺してあります。命名が先なのか、剣が先なのかはわかりませんでした。信仰対象の山ですが、国土地理院的には読みが「つるぎやま」です。

剣山神社

道道859号線は剣山神社前で行き止まりになります。Google Earth画像の左下が神社で、剣山登山道の入口でもあります。画像中央上部の観覧席が設置された祭場は2005~2010年頃に建設されたもののようです。道路面の空地は駐車場です。

2017年以降、ここで教団の聖火式が開かれていましたが、昨年は開催されていないようです。公共施設ではなく自前の施設を会場とする祭事を開けなかったわけです。

2017/7/23天運相続孝情還元祈願聖火式
2018/7/82018神日本天運相続孝情奉献聖火式
2019/7/72019神日本天運相続孝情奉献聖火式
2020/10/42020神日本天運相続孝情奉献聖火式
2021/9/262021神日本天運相続孝情奉献秋季聖火式
▲聖火式

「真の父母様」直接主管に移行したのが2017年以降ということのようで、それ以前も聖火式は行われていたものと思われます。通称なのか正式名称かわかりませんが「弥勒の里」と呼ばれていたようです。

聖火の郷(地理院タイルを加工)

地図の青マーカーが祭場です。民有林を挟んで1キロほど手前の赤マーカーには「聖火の郷」と名付けられた教団施設があります。

弥勒の里?→聖火の郷

教団ビデオによれば、「聖火の郷」には少なくとも4つの慰霊碑が建っているようです。時期的には祭場より先です。

1993韓国人中国人殉難者慰霊塔
1996日本軍慰安婦慰霊碑
1997アイヌ民族慰霊碑
1998盟約平成之塔
▲「聖火の郷」の慰霊碑

「平成」とは元号ではなく「平和な世界が成就するように」という意味だそうです。もともとは天地正教が所有する土地だったものと思われますが、これらの施設の設置を主導したのが旧・統一教会(統一協会)なのか、旧来の天地正教側なのかはよくわかりません。

【2023/09/22追記】川瀬カヨ・天地正教教主を称える「天華碑」も設置されているようです。「盟約平成之塔」の除幕式は1998年10月ということです。777双・松波孝幸氏が天地正教に送り込まれたのは同年5月です。

バス用駐車場は6レーンで95mほどです。50人乗りの貸切バスの車長は12mですので、縦列7台の駐車は可能です。6✕7✕50=2100人になります。数万人規模の集会と報じていたニュース番組がありましたが、バスを別の場所に待機させたとしても施設のキャパとしては5000人が限界と思われます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました