海外では出発、国内は見送り？　ピースロード2023

世界平和女性連合の「女子留学生日本語弁論大会」柏大会は7月1日開催予定でした。2021年と2022年にはアミュゼ柏で開催されていました。アミュゼ柏のWebサイト「催し物案内」のページには該当する行事が見つかりませんので、今年はアミュゼ柏では開催していないものと思われます。

昨年の弁論大会の主催名義は実行委ではなく「世界平和女性連合千葉第4連合会」だったようです。ところが、女性連合のWebサイトには「千葉第4連合会」の記載がありません。千葉の連合会は1.2.3.5.7の5つだけです。

私は去年の10月に連合会のナンバリングが衆議院の小選挙区と合致するのかどうか調べています。その際は1～8に欠番はありませんでした。この数か月で「千葉第4連合会」は消滅してしまったのかもしれません。

なお、千葉4区は野田元首相の選挙区です（14区が新設）。柏市は小選挙区になってから千葉4区だった時期がありません。ただし、中選挙区時代には4区が新設された1975年以降一貫して千葉4区でした。また、かつての勝共連合は東京の中選挙区に合わせて支部を設置していた実績があります。

女子留学生日本語弁論大会は千葉県では2か所で開催されていることから、北千葉教区と南千葉教区との分散開催ではないかと推測されます。柏家庭教会は北千葉です。

同じく7月1日開催予定だったのが広島です。広島については、過去を含めて何の情報も得られていません。広島には全県規模の留学生日本語スピーチコンテストが2つあります。

（1）広島キワニスクラブ「留学生日本語スピーチコンテスト」
（2）ヒロシマ・ピース・センター「日本語による世界平和弁論大会」

学校や市レベルの弁論大会もあり、もちろん全国規模の各種大会にも出られるわけですから、その気になれば年5～6回は出場できそうな勢いです。

そもそも参加者がいなければ大会は開けず、地方議員を呼ぶこともできません。日本語弁論大会の激戦区に割り込めたのかどうか興味深いところです。広島には留学生支援を掲げている女性連合の連合会が福山を連絡先とする第7連合会しかないことから、開催場所は広島市内ではなく福山の可能性があります。

とはいえ、福山には1991年から活動している「外国人留学生を支援する会」があります。「外国人留学生による日本語スピーチコンテスト」は今年2月で30回目を迎えています。むやみに地方議員を呼んだりしていない団体です。下心は感じられません。

ちなみに、「加計学園杯日本語弁論国際大会」もあるようですが、加計学園の本部は岡山であり、海外在住者を対象とした日本語弁論大会のようです。留学生募集の意味合いがあるものと思われます。

長野は6月24日の開催予定でしたが、ウンともスンとも表面化していません。2021年には松本市に隣接する安曇野市「穂高交流文化センターみらい」で開催されています。

この施設では7月30日に「日本語deスピーチ大会」が開かれるようです。主催は「あづみの国際化ネットワーク」です。外国人居住者が対象ということで、留学生に限定されていません。

安曇野市は2021年の女性連合の弁論大会に後援を出していますが、その際の経験で何らか可能性を見出したのかもしれません。外国人居住者と地域との相互理解、あるいはトラブル回避が主目的のようにも思われます。

企画自体に否定される要素はありません。ミソをつけたかもしれない対応から、プラスに転じさせる芽を探すという健全な姿勢は評価されていいものと思われます。7月20日まで参加者募集中ということです。

ピースロード2023は韓国やヨーロッパではスタートしたようです。国内では開催案内が一切出ていませんので、今年は見送りということになりそうです。議員さんや首長さんが問い詰められることもないわけです。めでたしめでたし…。