クルーズ船下船者、県への連絡は帰宅後

愛媛県庁Webサイトに「新型コロナウイルス感染症に関する記者発表の要旨について」と題するページがあります。2月24日16時30分からの記者発表を文書化したもので、3連休明けの25日付で公開されています。

「休日に急きょ、お集まりいただきまして、どうもありがとうございます。皆さんそれぞれお忙しい中であったと思いますが、申し訳ありませんでした。ただ、案件が案件なので、ご容赦いただきたいと思います。」

愛媛県「新型コロナウイルス感染症に関する記者発表の要旨について」

天皇誕生日の振替休日だった24日夕方に記者を集めているわけです。

ご案内のとおり、厚生労働省では、船内での集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関しまして、船内でウイルス検査の結果が陰性であり、2週間船内の自室で待機した上で経過観察をし、ウイルスに感染していないことが確認されたといわれる乗客の方々が、2月19日から21日にかけて順次下船したところでございます。

愛媛県「新型コロナウイルス感染症に関する記者発表の要旨について」

公文書でもこういう皮肉っぽい表現をするもののようですが、問題はその次です。

本県関係の下船者の状況について、正式に知らせがあったのが、2月23日日曜日の未明、午前3時40分でございます。昨日の3時40分に厚生労働省から本県担当課宛にメールで名簿の送付がございました。

愛媛県「新型コロナウイルス感染症に関する記者発表の要旨について」

愛媛県に帰ってきた乗船者は計7名で、20日に5人、21日に2名ということです。当初、厚労省が求めていた健康状態の確認は2月25日、3月2日、3月6日の3日間だけだったそうです。保健所の窓口業務は土日祝が休みです。3連休明けの2月25日に確認しろと言うなら、金曜日の夕方に送るのがお役所仕事というものではないかと思わなくもありません。

神戸新聞によれば兵庫県の場合は21日夜と23日早朝、京都新聞によれば京都では21日夜と23日と報道されています。兵庫の場合、21日夜が19日の下船者、23日早朝が20日と21日の下船者ということです。滋賀は23日午後5時半に連絡を受けたと中日新聞は報じています。

さて、愛媛県に名簿が届いたのは23日未明だったそうですが、この記者発表は24日の午後ですから36時間経過しています。大阪の場合、21日の段階で19日の下船者の数を発表し、23日15時30分には下船者が計46人であることを公表しています。→クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の下船者の健康観察について

茨城県も23日中に14人と公表しています。栃木で陰性の下船者をPCR検査したところ陽性が確認されたのが22日夜ですから、隣県としては当然の対応でしょう。厚労省はどうせそんなものでしょうが、愛媛県の対応もスピード感には欠けます。

さて、松山地方気象台は1890年1月1日から観測を始めています。1910年代の平均気温は14.9℃であり、2010年代には16.9℃に上昇しています。

松山の平均気温の推移

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