ドイツ寄りのルクセンブルク

国で買い上げたマスクが医療機関に配布されつつあるようです。買い上げるのではなく、国営または公営で製造すればいいのにと思わなくもありません。長期戦になることはもう確定的です。もし余るなら他国に振り分ければいいだけのことです。それに、どうせ新型ウイルスは定期的に発生します。

とりわけN95マスク、 防護服、消毒液、人工呼吸器に不足が生じると深刻な状況が訪れることになります。今回のように世界規模で感染が広がると、輸出規制が実施されても文句は言えないだろうと私は理解しています。

厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年3月24日版)」から致死率と人口1万人当りの感染率を算出しました。シリーズ5回目になります。

今回の規定打席は「死亡者4名以上(45か国)、死亡者3名以下でも感染者1000人以上(2か国)」としました。4日前の前回は「死亡者2名以上」が44か国でした。死亡者数がもっとも信頼できる数字だと考えています。

感染者死亡者致死率感染率
サンマリノ1872010.755.000
イタリア63,9276,0779.510.544
イラク266238.60.069
インドネシア579498.50.022
イラン23,0491,8127.92.818
アルジェリア230177.40.054
スペイン33,0892,1826.67.087
フィリピン462255.40.043
エジプト366195.20.037
イギリス6,6503355.00.990
オランダ4,7492134.52.784
全世界368,35116,3444.40.483
フランス19,8568604.33.055
ハンガリー16774.20.172
ブルキナファソ9944.00.050
中国81,1713,2774.00.569
アルバニア10443.80.361
日本1,128423.70.089
モロッコ14342.80.040
ギリシャ695172.40.661
トルコ1529372.40.186
ベルギー3,743882.43.260
インド499102.00.004
エクアドル981181.80.574
ブラジル1,891341.80.090
アルゼンチン22641.80.051
デンマーク1,572241.52.733
レバノン26741.50.389
アメリカ43,9636101.41.344
韓国9,0371201.31.766
ペルー39551.30.123
スウェーデン2,016251.22.022
ルーマニア57671.20.295
香港35641.10.483
ポルトガル2,060231.12.009
ポーランド74981.10.198
カナダ2,034201.00.549
マレーシア1,518140.90.481
ルクセンブルク87580.914.487
スイス8,009660.89.394
パキスタン87360.70.041
オーストリア3,924210.54.413
アイルランド112560.52.335
オーストラリア1,70970.40.686
ドイツ22,672860.42.727
ノルウェー2,37180.34.442
チェコ1,23610.11.159
イスラエル1,44210.11.720

感染者数の上位10か国は前回とその顔ぶれが変わっていません。アメリカが4日前の5位から3位に浮上し、イランが3位から5位に落ちています。落ちていると言っても5000人増えていますが…。また、スイスが10位から9位に上がっています。

死亡者数の上位10か国から日本が外れて、入れ替わりでベルギーがTOP10に入りました。オランダと韓国が100人の大台に乗っています。スペインは4日で3倍近く増えており、表彰台ポジションを奪いました。

感染者に占める死亡者の割合で致死率を求めています。前回の致死率1位・ウクライナは今回規定打席未満です。前回2位のアルジェリアは6位に落ちました。今回の致死率1位はサンマリノで、2位がイタリアです。3位がイラクとなりました。

チェコとイスラエルは1000人超の感染者で死亡者は1名のみで致死率としては0.1%です。ノルウェーが0.3%、ドイツとオーストラリアが0.4%、アイルランドとオーストリアが0.5%台です。ヨーロッパ各国の致死率は2極分化しているような印象も受けます。

規定打席未満の国では、サウジアラビアとカタールが500人超の感染者で死亡者ゼロ、ロシアと南アフリカが400人超の感染者で死亡者ゼロです。フィンランドとタイは700人超の感染者で死亡者は1人だけです。

人口1万人当りの感染者数はサンマリノが55人です。200人に1人ほどの割合になります。アイスランド、ルクセンブルク、イタリアの3か国も2桁に突入しました。感染率が高く致死率が低いのが理想型だとすれば、アイスランドやルクセンブルクは新型コロナと上手につきあっていると言えそうです。

ルクセンブルク

独仏国境の小国という認識しかありませんでしたが、地形的にはドイツ寄りのようです。フランスとの国境線よりドイツとの国境線のほうが2倍ほどあります。たしかに「~ブルグ」の表記自体がドイツ語系であって、フランス語なら「~ブール」になるはずです。

フランスの致死率は日本より高い4.3%で、若干上がったドイツは0.4%です。ルクセンブルクの致死率は0.9%ですから、やはりドイツ寄りです。ちなみにベルギーの致死率は2.4%で、オランダは4.5%と苦戦しています。

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