2月と3月の香港デモ(香港の感染者数・死亡者数)

新型コロナウイルスによる日本の死亡者は昨日の時点で49名(クルーズ船を含む)です。このうち性別非公表は5名です。残りの44人の男女比は34人と10人で圧倒的に男性が多くなっています。また、公表されている範囲では例の蒲郡フィリピンパブが唯一の60代以下です。

死亡者の男女差が生じていることについては、遅くとも2月初旬の段階では指摘されていました。私は風疹ワクチンが何らかの効果をもたらしているのではないかと勝手に思っていましたが、そういう指摘は誰からも聞こえてきません。たぶん関係ないのでしょう。

さて、在香港日本国総領事館Webサイトでは、2月に香港デモについての掲載が2回ありました。まず2月14日付です。太字の地名はMAPに反映しました。

2月14日(金)20:00~ 茘枝角(茘枝角刑務所前) 収容者応援運動
2月15日(土)15:00~ 天水圍(天秀悦品酒店~天業路社区健康中心)大埔(天后宮集合)香港仔(香港仔中心~賽馬會診所)堅尼地城(スイミングプール前集合) 肺炎指定診療所反対デモ行進
2月16日(日)15:00~ 火炭(坳背湾街~桂地街)長沙湾(李鄭屋邨) 肺炎指定診療所等反対デモ行進

214「香港における今後の主な抗議活動や関連情報」

次が2月28日付です。

3月1日(日)20:30~ 九龍湾(麗晶花園~啓業村) 検疫施設反対デモ行進

228「香港における今後の主な抗議活動や関連情報」

2月14日と28日は金曜日ですから、週末の動向を伝えたかったのでしょう。3月はまったく掲載がありません。いくらマスクを装着してもデモはある意味で感染幇助行為ですし、総領事館としてもそれどころではないでしょう。

在香港日本国総領事館が新型コロナウイルスに関して最初の情報発信を行ったのは1月6日付です。

 (1)香港政府は,中国・湖北省武漢市で発生している原因不明のウイルス性肺炎について,現時点では香港で同様な症状が確認されていないものの,空港や西九龍駅等の衛生措置の強化等必要な対策を取ることとしました。特に入境される際に発熱があり,14日以内に武漢市のローカル市場や海鮮市場を訪れた方は公立病院に隔離されます。
 (2)香港在留邦人や旅行者におかれましては,念のため,極力鳥や鳥の糞との接触は避け,生きた家畜の売り場や農場等に行かない,特に急性呼吸道感染症の患者には近づかない,生や半熟の卵,火の通っていない肉類等食さないなど注意してください。
 (3)また,常日頃から石けんでの手洗い,うがいなど衛生管理を励行してください。

106「武漢で発生している原因不明のウイルス性肺炎について」

香港政府の対応をタイムライン化してみました。香港は2003年にホテル、病院、マンションで感染が拡大したSARSを経験しています。

  • 1/04 「公衆衛生の為の新型感染症への準備及び対応計画」を発表し、警戒レベルを「厳重」(3段階の中レベル)に
  • 1/09 WHOが湖北省武漢市で発生している原因不明の肺炎新型コロナウイルスによるものと発表
  • 1/23 香港で最初の感染者2名(武漢からの旅客、馬鞍山居住者)が隔離入院
  • 1/25 警戒レベルを最上級の「緊急(Emergency)」に格上げし、春節休暇中の学校再開を延長
  • 1/28 緊急業務や市民サービスを除く部署の公務員を在宅勤務に(民間にも要請)
  • 1/31 政府としてマスクの入手に努め、マスク・防護服の配給先は医療機関を優先する旨の記者発表
  • 2/25 韓国について「赤色外遊警告」
  • 2/28 イタリアのエミリア・ロマーニャ、ロンバルディア、ヴェネトの3地域及びイランに対して「赤色外遊警告」
  • 3/10 日本の北海道,フランス・ドイツ・スペインの一部地域及びイタリア全土に対して「赤色外遊警告」
  • 3/13 ヨーロッパの複数国について「赤色外遊警告」
  • 3/17 中国本土、マカオ・台湾を除くすべての国・地域について「赤色外遊警告」
  • 3/19 全入境者に監視用電子リストバンドの装着を求める

香港の感染者数・死亡者数は次のように推移しています。

香港の新型コロナ感染者数と死亡者数の推移

うまく抑え込んでいたはずなのですが、この1週間ほどは欧米からの輸入に苦戦しています。このため、学校の再開は4月以降に持ち越されました。致死率は2%前後を維持しています。

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