佐賀1200ミリ、熊本も1000ミリ－2021年8月の月降水量

2021年8月の平均気温等

気象台や旧測候所などいわゆる気象官署の観測所から空港関係と居住者のいない富士山、南鳥島を除いて、大館、さいたま、大津のアメダス観測所を加えた156地点について、8月の平均気温と月間降水量、月間日照時間を調べてみました。

156地点の平均は2020年が27.2℃、2121年は25.6℃です。北海道の3地点を除き2020年より涼しい8月でした。それでも銚子や大島など4地点では8月の平均気温としては歴代10位以内ですので、寒かったということではなく去年より過ごしやすかったというだけの話です。

8月の降水量としては観測史上1位だったのが30地点あります。月間降水量は雲仙岳で1500ミリ、佐賀で1200ミリ、熊本でも1000ミリを超えています。雨の少ない北海道では年間降水量が1000ミリに達しない観測地点も100か所以上ありますので、日本はそれほど狭くはないようです。

日照時間は少ないほうから観測史上10位以内だったのが西日本の45地点でした。雨が多かったことの裏返しになります。

「駅前中央」にある佐賀地方気象台

8月の月間降水量が1200ミリ超だった佐賀地方気象台の所在地は「佐賀市駅前中央3丁目」です。住居表示こそ駅前ですが、雰囲気的には駅裏の匂いがぷんぷん漂います。佐賀城は駅の南にありますので、南口がもともとの駅前のはずです。

JR佐賀駅は1970年代の高架化工事で100ｍほど北に移動しています。移転前の佐賀駅は郵便局のマークがある付近です。2017年11月撮影のストビューを埋め込みました。右手の駐車場はかつての鉄道用地と思われます。左に見える高架が長崎本線です。

高架化で踏切（と市街地の分断）を解消しただけでなく線形もスムーズになっています。高架化前は気象台のある合同庁舎付近は田んぼだったようです。「駅前中央」とはかなり欲張った命名だったのかもしれません。

佐賀市中心部は坂がほとんどないフラットな街ですが、逆に浸水被害はほぼ全域に及ぶおそれがあります。移住を考えるならここの評価は難しいところです。

佐賀地方気象台の2020年観測値

佐賀地方気象台の2020年観測値は次のとおりです。もともと多雨地域ですが、月間降水量が1000ミリを超えたのは2020年7月の1086ミリに次いで今回が2回目です（1890年～）。去年の年降水量は観測史上最多でしたが、今年もすでに2200ミリに達しています。今後の台風次第で2年連続更新になるかもしれません。

佐賀では1994年に39℃台が3日観測されていますが、その後は38℃台止まりです。どうやら1995年10月に移転しているものと思われますが確認できませんでした。

佐賀気象台の標高は6ｍで、風速計の高さは全国5位の56.1ｍとされています。庁舎は8階建てです。屋上の鉄塔に風向風速計が設置されているようです。ストビューでは軸が見えるだけで、プロペラは見えませんでした。

2021年7月の北海道は記録的猛暑と少雨

2021年7月の平均気温 気象台や旧測候所などいわゆる気象官署の観測所から空港関係と居住者のいない富士山と南鳥島を除き、大館、さいたま、大津のアメダス観測所を加えた156地点について、7月の平均気温と月間降水量、月間日照時間を調べてみました...

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