ちょっとそれは話が違うじゃないかと思わなくもありません。厚労省「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年3月17日版)」による全世界の感染者数は178,368人、死亡者数は7,095人です。その致死率は3.98%になります。
当初、新型コロナの致死率はせいぜい2%だろうと言われていました。合格率4%の試験なら腰を据えて取り組まねばと思いますが、合格率が2%なら得られる利益と費やす時間を天秤にかけて手を出さないほうが無難かもと思ってしまいます。2%と4%は大違いです。
今回の規定打席数は「感染者100人以上か死亡者2名以上」としました。前回の「感染者100人以上か死亡者1人以上」だと63か国になってしまいます。3日前はこの条件で32か国でした。厳しくしても今回のエントリーは47か国です。前回同様「致死率」の降順で並べています。
人口世界2位のインド、4位インドネシア、5位パキスタンも今回は入っていますが、7位ナイジェリアや9位ロシアはまだ感染者100人に達していません。欧米や中東だけなく、アジアやアフリカや中南米にも拡大していますが、北朝鮮は相変わらずゼロのままです。
国 | 感染者 | 死亡者 | 致死率 | 感染率 |
---|---|---|---|---|
フィリピン | 142 | 12 | 8.5% | 0.013 |
イラク | 124 | 10 | 8.1% | 0.032 |
イタリア | 27980 | 2158 | 7.7% | 4.615 |
アルジェリア | 54 | 4 | 7.4% | 0.013 |
サンマリノ | 109 | 7 | 6.4% | 32.059 |
イラン | 14991 | 853 | 5.7% | 1.833 |
エクアドル | 37 | 2 | 5.4% | 0.022 |
中国 | 80881 | 3226 | 4.0% | 0.567 |
全世界 | 178368 | 7095 | 4.0% | 0.234 |
ブルガリア | 52 | 2 | 3.8% | 0.074 |
インドネシア | 134 | 5 | 3.7% | 0.005 |
レバノン | 110 | 4 | 3.6% | 0.160 |
アルゼンチン | 56 | 2 | 3.6% | 0.013 |
イギリス | 1543 | 55 | 3.6% | 0.230 |
日本 | 829 | 28 | 3.4% | 0.065 |
スペイン | 9191 | 309 | 3.4% | 1.968 |
香港 | 157 | 4 | 2.5% | 0.213 |
ポーランド | 177 | 4 | 2.3% | 0.047 |
フランス | 6633 | 148 | 2.2% | 1.021 |
アメリカ | 4287 | 74 | 1.7% | 0.131 |
オランダ | 1413 | 24 | 1.7% | 0.828 |
インド | 119 | 2 | 1.7% | 0.001 |
オーストラリア | 298 | 5 | 1.7% | 0.120 |
エジプト | 150 | 2 | 1.3% | 0.015 |
ギリシャ | 331 | 4 | 1.2% | 0.615 |
アイルランド | 169 | 2 | 1.2% | 0.351 |
韓国 | 8320 | 81 | 1.0% | 1.626 |
スイス | 1676 | 14 | 0.8% | 1.966 |
スウェーデン | 1059 | 7 | 0.7% | 1.062 |
ベルギー | 1058 | 5 | 0.5% | 0.921 |
オーストリア | 1016 | 3 | 0.3% | 1.143 |
ノルウェー | 1169 | 3 | 0.3% | 2.190 |
ドイツ | 6012 | 13 | 0.2% | 0.723 |
アイスランド | 180 | 0 | 0.0% | 5.341 |
カタール | 439 | 0 | 0.0% | 1.578 |
エストニア | 205 | 0 | 0.0% | 1.550 |
フィンランド | 277 | 0 | 0.0% | 0.502 |
シンガポール | 243 | 0 | 0.0% | 0.422 |
ポルトガル | 331 | 0 | 0.0% | 0.323 |
イスラエル | 255 | 0 | 0.0% | 0.304 |
クウェート | 123 | 0 | 0.0% | 0.297 |
チェコ | 298 | 0 | 0.0% | 0.279 |
マレーシア | 553 | 0 | 0.0% | 0.175 |
チリ | 155 | 0 | 0.0% | 0.083 |
ルーマニア | 158 | 0 | 0.0% | 0.081 |
サウジアラビア | 118 | 0 | 0.0% | 0.035 |
ブラジル | 200 | 0 | 0.0% | 0.010 |
パキスタン | 136 | 0 | 0.0% | 0.006 |
感染者数では3日間でイタリアが1万人増えています。スペインは5000人増で韓国を抜いて4位に浮上しました。イギリスもほぼ倍増で12位からTOP10に入りました。独自路線を行くイギリスは死亡者数でも10位から8位に上がっています。日本は9位にランクダウンです。
致死率はフィリピン、イラク、イタリア、アルジェリア、サンマリノの順です。規定打席未満ではスーダンが100%、グアテマラが50%で、ガイアナ、ウクライナと続きます。
北欧4か国は相変わらず致死率が低く、約3400人の感染者に対して死亡者11人で致死率は0.3%です。マレーシアは500人台、カタールは400人台、ポルトガルは300人台の感染者ですが、死亡者はまだありません。
感染率(人口1万人当りの感染者数 )では前回4位の韓国が8位に後退し、スペインは前回の11位から5位に上昇しています。世界の感染率は0.234で、日本の感染率は0.065です。いつの間にか感染率の低い国になっています。
もっとも危惧されるのは、聞いたこともないようなカリブ海の島国でさえ感染者が出ていることです。インド洋のセーシェル諸島でも3人の感染者が確認されています。人口は10万人弱で、2つの世界遺産を抱えています。
おそらくは十分な医療体制が整っているわけではないでしょう。集団免疫を最初に獲得するのは、こうした小さな島国なのかもしれません。
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