都道府県別の新型コロナ感染者増加率と退院率(4/18)

厚労省が発表している死亡者数は、都道府県から上がってくる報告の死亡者数合計より少ない数値です(4/18版で154人)。

※4 都道府県から公表された死亡者数の合計は198名であるが、うち44名については個々の陽性者との突合作業中のため、計上するに至っていない。

新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和2年4月18日版)

あれとこれとを突き合わせるのにそんなに時間がかかるのなら、「198名(うち突合未了44名)」として発表すべきです。5分の1をカットして発表していたら、国際的にも信頼を損なうはずです。

★陽性、入院、退院、死亡→国内事例における都道府県別の患者報告数(2020年4月18日掲載分)の陽性者数、現在は入院等、退院者、死亡者の数値
★増加率→今回の患者数/前回4月13日版の患者数
★退院率→(退院/(退院+死亡))×100
★致死率→(死亡/陽性)×100

陽性増加率入院退院死亡退院率
全国96541.368448105215487.2
東京28071.352729591975.6
大阪10761.33885182995.3
神奈川7101.49639541776.1
千葉6091.3454954690.0
埼玉5751.4953432978.0
兵庫4801.28400631778.8
福岡4761.3140166988.0
愛知3741.17284662473.3
北海道3701.391851711492.4
京都2351.2217953394.6
石川1601.421515455.6
岐阜1361.3011816288.9
茨城1311.2011511568.8
広島1242.2111680100.0
群馬1141.271055455.6
福井1041.18948280.0
沖縄1011.53946185.7
宮城791.527180100.0
富山692.306720100.0
滋賀681.795710190.9
高知631.054418194.7
山形581.715800
奈良561.374312192.3
大分541.293617194.4
新潟531.2624290100.0
福島521.374930100.0
静岡511.244650100.0
長野471.624340100.0
山梨461.313790100.0
栃木441.263680100.0
愛媛411.37354266.7
和歌山391.151919195.0
熊本351.25286185.7
三重321.882011191.7
山口301.302550100.0
香川243.002310100.0
青森221.001750100.0
岡山181.131710100.0
宮崎171.001340100.0
長崎171.211520100.0
秋田161.071150100.0
佐賀161.231510100.0
島根152.141500
鹿児島61.50510100.0
徳島31.00030100.0
鳥取11.00100
岩手0000

累積陽性者数は、東京が3000人にリーチ、大阪は1000人台を突破し、100人以上は17都道府県となりました(5日前の前回は13都道府県でした)。前回18位の広島が14位に浮上していますが、広島の人口順位は全国12位ですので、もう一息上がってくるはずです。

感染者増加率は全国で5日前の1.36倍です。前回は1.71倍でしたので、全国的には頭打ちの傾向が見えるのかもしれません。ただ、母数が大きくなっている関係で、新規感染者の実数は前々回から前回が約3000人増、前回から今回は約2500人増です。増加率は香川が前回から3倍増で、2倍以上は広島のほかに富山と島根です。

前回は死亡者が出ていたのは16都道府県でしたが、今回は24都道府県となりました。感染者はそれほど増えていないのに、危機感が高まっているのは死亡者の増加によるもののようです。前回ゼロの福岡は今回9人になりました。

東京は5日前の前回より退院者が2人だけ増えています。死亡者は19人で前回と変わりませんが、冒頭のような事情で変わっていないだけです。東京都側では4月17日時点では死亡者63人としています。

退院者59人に対して死亡者が63人なら、2人に1人以上が生きて退院していないことになります。死亡者19人なら東京の致死率は0.7%で世界有数の低さになりますが、死亡者63人で計算すると致死率2.2%です。

突合未了を受け入れた死亡者数で退院率を計算すると全国で87.2%です。前回の88.5%より悪化しています。87%なら6人のうち1人が生きて帰って来れないことになるわけです。群馬と石川が50%台。愛媛と茨城は60%台の退院率です。

表の項目には入れていませんが、致死率では愛知が6.4%に下がり、愛媛も4.9%と落ち着いてきました。一方、茨城は3.8%に、群馬は3.5%に上昇しています。全国の致死率は1.6%です。

東京の感染率は人口1万人当たりで2人台に達しました。大阪も1.2人台です。石川が1.4人台で2位に上がり、千葉は前回7位から5位へ地味に上がっています。人口が全国10位の静岡は感染者数が27位(感染率41位)、岡山は人口20位で感染者数38位(感染率43位)です。

全国の感染率は人口1万人当たり0.764人です。このレベルなのに、もう医療崩壊が始まりつつあります。スペインの感染率は39人台、イタリアは28人台、ニューヨークは139人台です。桁が2つも3つも違います。今でもアップアップなのに、そんな患者数を捌ききれるはずがありません。

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