再燃イランの致死率5.5%は周辺国より突出

北京オリンピックの男子バレーボールは金・アメリカ、銀・ブラジル、銅・ロシアでした。5月22日にブラジルがロシアを抜いて新型コロナの累積感染者数2位に浮上しました。

18回目の今回も規定打席は1.6万としました。クリアしたのは41か国です(5日前の前回は1.6万人以上が39か国)。韓国、ルクセンブルク、ハンガリー、アイスランド、ニュージーランド、香港、サンマリノ、台湾、ベトナムの9か国を表に加えました。

国・地域感染者死亡者致死率人口比
アメリカ1,622,99097,0876.02.950
ブラジル347,39822,0136.31.043
ロシア344,4813,5411.00.243
イギリス258,50936,75714.25.443
スペイン235,29028,67812.26.136
イタリア229,32732,73514.35.406
フランス182,03628,21815.54.333
ドイツ179,9868,2744.60.991
トルコ155,6864,3082.80.516
イラン135,7017,4175.50.895
インド132,6743,8992.90.029
ペルー115,7543,3732.91.038
カナダ85,1516,4667.61.728
中国84,0844,6385.50.032
サウジアラビア70,1613790.50.111
メキシコ65,8567,17910.90.563
チリ65,3936731.00.355
ベルギー57,0929,28016.38.042
パキスタン54,6011,1332.10.052
オランダ45,2655,83012.93.410
カタール42,213210.00.074
エクアドル36,2583,0968.51.782
ベラルーシ36,1981990.50.211
バングラデシュ33,6104801.40.029
スウェーデン33,1883,99212.03.978
シンガポール31,616230.10.040
スイス30,7361,9056.22.217
ポルトガル30,4171,3024.31.273
アラブ首長国連邦29,4852450.80.251
アイルランド24,5821,6046.53.286
インドネシア22,2711,3726.20.037
南アフリカ21,3434071.90.070
クウェート21,3021560.70.371
ポーランド21,2369954.70.263
ウクライナ20,9866172.90.140
コロンビア20,1777053.50.140
ルーマニア18,0701,1796.50.609
イスラエル16,7122791.70.328
日本16,5368084.90.064
エジプト16,5137354.50.073
オーストリア16,5036403.90.715
韓国11,1902662.40.052
ルクセンブルク3,9901092.71.769
ハンガリー3,74148613.00.502
アイスランド1,804100.60.295
ニュージーランド1,504211.40.044
香港1,06540.40.005
サンマリノ665426.312.353
台湾44171.60.003
ベトナム32500.00.000

感染者数10位のイランが再燃していますが、11位のインドこそがラスボスかもしれません。なにしろ人口13億人です。それでいて人口密度が日本より高いのがインドです。今のペースなら3週間後には5位以内が見込まれます。インドはこれから雨季に向かいます。人が屋内に集中すれば感染リスクは高まります。ただ、年齢構成の関係で死亡者はそれほど増えないのだろうとも思われます。

ロシアはピークアウトを迎えたようですが、ブラジル、ペルー、メキシコ、チリの中南米勢、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦、クウェートの中東勢、インド、パキスタン、バングラデシュ、インドネシアのアジア勢、それに南アフリカが拡大基調にあります。

死亡者数ではメキシコが10位に上がってきました。7か国目の死亡者1万人突破はメキシコが有力です。世界の感染者数は1日当たり10万人ペースに増えていますが、その分だけ世界全体の致死率は6.4%に下がっています。

致死率は「死亡者/感染者」で計算しています。徐々に上がっている日本の致死率は4.9%まで来て、もう5%台が目前です。アジアではフィリピン、インドネシア、中国に次ぐワースト4位です。

「人口比」は人口1万人当たりの死亡者数です。ブラジルとペルーが1人台に達しました。規定打席未満のサンマリノ、アンドラ、マン島、ルクセンブルクを加えて19か国目になります。例外なくヨーロッパとアメリカ大陸です。

人口1万人当たりの感染者数もExcelシートで計算していますが、クウェートと規定打席未満のバーレーンが新たに50人台に突入しています。この数値が高くなると集団免疫に近づくわけですが、日本はまだ1万人当たり1人台ですので、もし実数が100倍だったとしてもわずか1%台です。

イランの新規感染者数の推移

イランの1週間単位の新規感染者数のグラフです。4月の下降局面から一転して5月は再上昇しています。緩めたのは4月中旬ということです。感染者が増えている関係でイランの致死率は5.5%に下がっていますが、ピーク時は6.4%でした。

中東各国の致死率は、イラク3.6%、クウェート0.7%、サウジ0.5%、バーレーン0.1%、カタール0.05%、アラブ首長国連邦0.8%、オマーン0.5%、イスラエル1.7%です。トルコは2.8%、アフガンとパキスタンは2.1%です。5.5%でも際立って高い数値です。

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イラン

ちなみに、イランの北に隣接するトルクメニスタンは相変わらず感染者ゼロのままです。北朝鮮同様、永遠にゼロが続きそうな雰囲気があり今後も楽しみです。

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