都道府県ごとの陽性率を1週間単位で掲載しているサイトはないものかと探してみましたが、東洋経済もNHKも陽性率そのものが掲載されていません。検査数と陽性者があれば計算できますので、東洋経済オンラインから10/23、10/30、11/6、11/13各日の累積陽性者数と累積検査人数を拾って、1週間単位の陽性者数と検査人数を算出し、グラフ化してみました。
全都道府県をカバーする労力の持ち合わせがありませんので、北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡、沖縄の11都道府県としました。この11都道府県で日本の人口の約58%、陽性者の約87%を占めています。
新規陽性者数の推移

PCR検査人数の推移

陽性者数は右肩上がりですが、検査数は必ずしもそうではありません。なお、東京の検査数は11/12までの数値しか掲載されていませんでしたので、「~11/13」は11月6日~12日の数値を用いています。
陽性率の推移
私は陽性率5%がブレーキを踏むタイミングだと理解しています。1週間単位の陽性率は、北海道が10%で愛知と兵庫が8%台です。いずれにせよ、本当に8万件の検査能力があるのか、もうすぐわかることになります。ちなみに、これまでの最多は8月6日の3万2000件です。
人口比 | ~10/23 | ~10/30 | ~11/6 | ~11/13 | |
北海道 | 9.6 | 4.6% | 5.2% | 7.1% | 10.0% |
埼玉 | 9.1 | 2.2% | 2.4% | 3.2% | 4.2% |
千葉 | 9.0 | 2.7% | 4.2% | 2.7% | 5.2% |
東京 | 24.7 | 3.1% | 3.9% | 4.4% | 6.1% |
神奈川 | 10.8 | 4.2% | 3.2% | 5.0% | 6.8% |
愛知 | 9.7 | 3.3% | 5.9% | 6.9% | 8.8% |
京都 | 8.6 | 1.9% | 3.5% | 4.5% | 7.2% |
大阪 | 16.9 | 4.2% | 5.7% | 6.4% | 7.7% |
兵庫 | 6.8 | 3.8% | 5.3% | 6.3% | 8.0% |
福岡 | 10.5 | 0.5% | 0.7% | 0.8% | 1.1% |
沖縄 | 25.3 | 5.5% | 3.1% | 5.3% | 5.8% |
表の「人口比」は人口1万人当たりの累積陽性者数です。実効再生算数は北海道1.75、福岡1.52、兵庫1.44、埼玉1.43、神奈川1.41、東京1.40、大阪1.39、千葉1.35、京都と沖縄が1.27です。ということは、今週が先週より多くなるのは確実です。
第2波で全国の実効再生産数が1を超えたのは6月14日です。1を下回ったのは8月11日でした。今週1週間が正念場であり、今週の処理を誤ると総選挙は打てなくなります。

なお、韓国でも第3波の兆しが見え始めていますが、韓国の陽性率はまだ1%台です。
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