1か月では終わらず、桜の季節まで延長?

1月7日に公開されたGoogleの新型コロナ感染予測で、予測期間28日間(1月5日~2月1日)の人口1万人当たりの感染者数が4人以上(1週平均1人以上)に達するのは18都道府県です。ちなみに、分科会が定めた「ステージ3」相当は1万人当たりなら週1.5人、「ステージ4」は週2.5人です。

この18都道府県について、累積の新型コロナ感染率、直近1週間(1月7日まで)の感染率、Google予測による予測期間の1週平均感染率を調べてみました。右端には東洋経済ONLINEによる実効再生産数(1月6日時点)を加えています。ステージ4相当は赤太字ステージ3相当は赤字に装飾しました。

累積直近Google実効
北海道27.741.311.460.92
栃木13.743.592.351.58
埼玉24.612.873.281.09
千葉22.792.913.821.13
東京54.236.2311.151.22
神奈川30.103.835.361.11
岐阜15.962.471.811.21
愛知26.082.332.150.95
滋賀11.471.761.021.12
京都23.502.761.461.32
大阪39.302.972.241.17
兵庫22.102.192.110.94
岡山9.851.511.151.23
広島15.101.831.140.81
福岡22.292.753.420.99
熊本13.821.751.200.88
宮崎12.343.151.044.18
沖縄40.922.171.671.12
全国21.172.472.901.11
▲18都道府県の感染率等

北海道がすすきのを中心に時短・休業要請を始めたのは11月11日です。今のところ、1月15日まで延長されていますが、Google予測では今後は微増になっています。

大阪の時短要請は11月27日から始まっていますが、1日の新規感染者は12月20日頃から300人前後で揉み合いながら推移していました。5日は394人、6日は560人、7日は607人です。実効再生産数は4日から1以上に転じています。大阪の直近1週間(7日まで)の陽性率は7.7%であり、大阪にしては上出来です。

インフルエンザ流行のピークは1月末です。少なくとも2019年と2018年がそうだったことは確認済みです。急激な右肩上がりになるのは新年第1週から第3週です。つまり、飲食店の時短だけでは今の局面は乗り切れないだろうと考えるのが自然です。

7日公開のGoogle予測で不思議なのは、埼玉も千葉も神奈川もピークが見えないのに東京だけ1月中旬にピークアウトすることです(6日公開の予測でも東京だけ下降線でした)。皮肉にも共通テストのタイミングでピークを迎えます。このグラフどおりなら、第2日程にスライドしてもいいかもしれません。

Google予測(1/7 東京)
Googleの感染予測(1/7 東京)

本当に東京が1月中旬にピークアウトするのか、私は懐疑的にとらえています。東京だけこの角度で下がる要素が見当たりません。まあ、Google予測どおりに展開するのだとしても、1か月では緊急事態宣言が解除される状況にはならないわけです。春を待つしかないことになります。

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