宮城100人超、2/22の感染者ゼロから23日目

第4波の始まり?

昨日(3/17)の仙台市の新型コロナ新規感染者数は75人と報道されていますが、仙台市Webサイトのグラフを読み取ると81人になります(発表は75人です)。県保健所と仙台市保健所の集約時刻の相違に起因するものなのかもしれません。

仙台の新規陽性者数の推移
仙台の新規陽性者数の推移(仙台市)

過去5週間の人口10万人当たりの新規感染者数は次のとおりです。茨城、福島、宮城の常磐線ルートは3月初め頃から増えていました。岩手がそれほどでもないので3/11絡みかどうかの判断はつきかねていたところですが、やはり10周年は関係あるのでしょう。

~2/17~2/24~3/3~3/10~3/17
岩手1.980.820.080.251.15
山形0.380.660.090.941.13
宮城1.612.404.629.5516.84
福島3.062.027.816.504.04
茨城6.668.166.697.396.59
埼玉12.6411.189.3610.2811.45
千葉13.5013.1214.0411.357.82
東京17.7214.7713.9213.2814.97
神奈川9.388.558.708.517.31
大阪8.736.335.866.108.06
沖縄6.246.588.509.8711.72
▲人口10万人当たりの週間感染者数の推移

宮城はこれまで比較的落ち着いていて、広島、岡山、熊本、静岡のような危機的状況は迎えていませんでした。宮城県の人口は約230万人です。静岡や広島や茨城より少なく、栃木や群馬や岡山より多いわけですが、1日100人に達してしまうと潮が引くまで1か月はかかります。

保健所別

宮城県内の保健所は8つです。宮城県Webサイトに保健所別の感染者数が掲載されています。

宮城県の保健所別感染者数
保健所別感染者数(宮城県>県内の発生状況

仙台市は宮城県の人口の約半分を占めます。2021年2月1日時点では47.7%です。感染者数では64%ですので、やはり都市部に集中する傾向に変わりはないようです。

感染者数人口
宮城県4,1852,289,726
仙台市2,6771,092,317
仙台比率64.0%47.7%
▲宮城と仙台の感染者数と人口

陽性率と実効再生産数

1週間ごとの陽性率は次のように推移しています。

~2/16~2/23~3/2~3/9~3/16
岩手1.931.040.030.060.99
山形0.310.490.480.223.21
宮城1.892.884.606.699.72
福島0.810.631.521.911.32
茨城2.322.422.302.301.97
埼玉4.204.262.823.503.94
千葉5.385.345.045.948.09
東京4.804.763.673.804.24
神奈川4.424.123.243.853.87
大阪2.071.861.421.241.13
沖縄2.133.143.673.454.37
▲陽性率の推移

実効再生産数の推移は次のとおりです。

2/162/233/23/93/16
岩手0.871.430.111.005.18
山形0.530.551.640.464.42
宮城0.701.381.261.931.39
福島1.040.851.611.530.69
茨城0.681.011.050.990.89
埼玉0.760.940.801.081.12
千葉0.771.020.950.950.94
東京0.770.900.871.001.07
神奈川0.750.910.951.040.92
大阪0.710.910.791.101.12
沖縄0.520.961.051.191.24
▲実効再生産数の推移(東洋経済

新規感染者ゼロの日もあった宮城県では2月23日にGoToイートを再開しています(3月16日に停止)。再開の代償は再度の時短になりそうな気配です。GoToイートは世紀の愚策として歴史に刻まれるのかもしれません。

県全域で外出・移動の自粛要請

「過去最多」を受けて出てきた対策は独自の緊急事態宣言でした。「実効性のある対策徹底の要請」にどれほどの実効性があるのか楽しみです。いろんなことを試してみればいいわけです。精神論で解決することがあるかもしれません。

県全域で不要不急の外出や移動を自粛してください
宮城県>宮城県・仙台市 緊急事態宣言 3/18

繁華街の集中検査は「3月下旬」ですから週明けになるのでしょう。モニタリング検査は来月です。

緊急拡大検査の実施
宮城県>宮城県・仙台市 緊急事態宣言 3/18

検査を増やせばそれだけ陽性者が見つかって保健所業務を圧迫します。対応するスタッフを確保するために国や近隣県に応援要請したわけです。検査の拡大は感染者がまだ少ないうちにやっておくべきでした。

宮城県の検査数
宮城県の週単位の検査数(宮城県 PCR等検査実施件数 3/18)

宮城ではピークの2021年第3週に約5000件の検査実績があります。今日の対応は1週間遅かったのかもしれません。

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