検査拡大中の大阪、増えない東京、ぜひ花見の山梨

大阪と東京の検査数の推移

大阪の新型コロナ検査数が異常に増えています。

大阪の検査数の推移
大阪の検査数の推移(大阪市3/12 新型コロナ発生件数 3ページ目)

大阪は減ってもいませんが、それほど増えているわけではありません。大阪としては3月11日の検査数11,236件は過去最多です。大阪は2月末で緊急事態宣言を解除し、大阪市内に限り21時までの時短を続けています(21日まで)。

宣言解除とともに検査を能力の極限まで増やして無症状者を拾い出そうとしているのが大阪だとすれば、東京はただ成り行きに任せているようにしか見えません。検査数は漸減傾向です。

東京の検査数の推移
東京の検査数の推移(東京都 都内の最新感染動向

ステイホームを呼びかけるだけの緊急事態宣言を続けているのが東京です。

大阪も発症日のピークは宣言前

大阪など7府県に緊急事態宣言が発出されたのは1月13日です。発症日別のピークはその前でした。

大阪市の発症日別新規感染者数
大阪市の発症日別新規感染者数(大阪市3/12 新型コロナ発生件数 2ページ目)

東京も同様です。東京など1都3県の緊急事態宣言は1月8日からですが、発症日のピークは1月4日です。

東京の発症日別新規感染者数
東京の発症日別新規感染者数(東京都

宣言が無駄だったわけではありませんが、もはや今のやり方ではこれ以上減らないのだろうと結論づけるしかありません。結局、延長するならより厳しくすべきでした。

再拡大の兆候は世界的な傾向です。やがて第4波は来るでしょうが、宣言を引きずっていてはそのときに打つ手がありません。

世界の新規感染者の推移
世界の新規感染者の推移(Johns Hopkins大 3/13)

山梨県知事の「花見はぜひ」発言

長崎幸太郎・山梨県知事は3月10日の臨時会見冒頭で「(歓送迎会・花見は)大いにやって頂きたいと思います、」と発言しています。

知事も語っていますが、この会見の時点で県内の入院患者は1名です(重傷ゼロ)。長崎知事は「なるべく少ない人数で、なるべく普段から一緒にいる方と行くようにして頂ければありがたい」と話しています。「が、」の後段に力点があるのです。

この発言に対して加藤官房長官が横槍を入れ、知事がこれに反論するという面白い展開になっています。東京の「レインボーマーク」は完全な自己申告制ですが、山梨の「グリーン・ゾーン認証」制度は実地調査を伴うものです。第1波の直後からこの制度は始まっています。

(1) 提出書類の確認、実地調査等による申請内容の確認を行います。(日程の調整等のため、認証事務局から申請者の方に連絡があります)
(2) 上記の結果を踏まえ、県が作成した「感染症予防対策に係る基準」に適合していることが認められれば、認証マーク(※)を交付します。
※認証事務局の調査員は必ず身分証を携帯し、調査時に提示いたします。
※認証事務に際して金品等を要求することは絶対にありません。

山梨県>やまなしグリーン・ゾーン認証 申請後、認証までの流れ

認証マークをダウンロードできる安易なシステムではありませんので、マークは店舗に出向いてチェックしたうえで交付されているものと思われます。福島のように病床使用率48%という県もあるわけですが、都と政府に対して苛立っているのは島根だけではないはずです。

累計の検査陽性率は東京7.05%、大阪5.52%、山梨2.93%です。直近1週間では東京4.44%、大阪1.12%、山梨0.93%です。

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