献金不足? ラスベガスの統一教会施設・ピースパレス

ラスベガス・ストリップ

私は長い間、「ラスベガス・ストリップ」とはある種の劇場が並んでいる通りのことだと思っていました。名詞としてのstripには細長い土地、賑やかな通りという意味もあるようです。

「ラスベガス・ストリップ」と呼ばれるのはサハラ・アベニューとラッセルロードの間ということですので、水色の線になるようです。MGMは自由の女神像の対面になります。

ラスベガス・ストリップ

「ラスベガス・ストリップ」の南端にあるのは世界でもっとも有名な看板です。

Welcome to Fabulous Las Vegasの看板

ピースパレス(国際平和教育センター)

冒頭の航空写真の緑マーカーはピースパレスと呼ばれる旧・統一教会(統一協会)の教団施設です。看板は教団マーク付きです。IPECは「International Peace Education Center」の略称です。

ピースパレス(教団マークの看板)
ピースパレス(正面)

もともとは人材育成の拠点となる国際的な教育センターを建設すると言って献金を募り、ホテルを買収して建設されたものです。平屋建てのように見えてしまいますが、3階建ての高さがあります。ホールの天井高は29フィート(約8.8m)ということです。

竣工は2015年です。献金不足なのか、取得した土地は空港に隣接しているため10m程度の高さ制限が設定されている地区なのだと思われます。内装がいくら豪華でもラスベガスのスケール感でこの程度の外観は埋没するだけです。

心配したくなる稼働率

ピースパレスのWebサイトでは、企業研修や結婚式などを想定したレンタルのイベントホールとして運用されているようです。ブライダルスイーツ3室を備えて48室190名様まで宿泊可能、敷地内駐車場が200台分ということです。問題はその稼働状況です。

土日と平日で差はあって当然ですし、コロナの影響もあるでしょうが、Google Mapの「混雑する時間帯」があまりにも悲惨です。

Google Mapの「混雑する時間帯」

教団がホテルを買収したのは2011年です。まだ文鮮明氏は健在でした。文氏自身は本当に教団の研修センターを計画していたのかもしれません。

竣工の2015年には実際に100名規模の統一原理セミナーが7日間の日程で開かれています。参加したのはもちろんアメリカ人ですが、そもそもアメリカ国内でそれほど浸透している宗教団体ではありません。持て余した結果として貸しホールに転用したようです。

天和宮

実は、私が探していたのは「天和宮」でした。信者が持参した献金が収められた金庫がある施設です。どうやら「天和宮」はもう教団を手を離れているのではないかと思われます。「天和宮」で検索してヒットするのは2015年が最後です。

2010/06/19最終一体宣言
2011/04/18御聖婚51周年記念式
2011/05/20
2012/04/06真の父母様ご聖婚52周年記念式
2012/04/14ラスベガス天和宮特別宣布式
2012/05/02天和宮訓読会
2013/04/20天和宮訓読会
2013/04/22天和宮訓読会
2013/04/25天地人真のご父母様ご聖婚53周年記念式
2013/05/02天和宮訓読会
2014/01/07新年祝賀
2014/03/07真のお母様の勝利歓迎集会
2014/04/14天和宮特別宣言セレモニー
2014/12/?
2015/01/04ラスベガス14日伝道ワークショップ開会式
2015/05/2843家庭アメリカ西部聖地巡礼ツアー
2015/12/12真の家庭価値運動20周年記念式
▲天和宮の行事

最後の「真の家庭価値運動20周年記念式」はピースパレスで午前中に開かれ、午後には「天和宮」に移っているようです。献金を原資に韓鶴子氏がスロットに興じていたとするいわゆる「64億円豪遊」は2010年前後の話です。

2016年以降は教団幹部がラスベガスに滞在することもなくなっているようです。堕落世界の象徴で快楽と欲望が渦巻く罪の都市を真の愛の教育都市に作り変えるという発想が正気だったのだとすれば、ピースパレスの立地はあり得ません。

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