二階俊博元幹事長が山谷えり子氏の本を1000冊購入？

二階俊博氏は1939年生まれの84歳です。衆参両院を通じて現役最高齢国会議員になります。二階氏の資金管理団体は和歌山県御坊市の「新政経研究会」です。1月18日付で3年分の収支報告書が訂正されています。

収入の訂正は3年の合計で1768万円、繰越額を含めた総額で5875万となります。この5875万が何年分になるのかは明らかではありません。支出については3年で3473万円増えています。

▲二階氏の不記載額

追加された支出の大半が書籍代に当てられています。3年で3472万円にも及びます。2021年度の公立図書館の図書資料等購入費は平均で823万円だそうです。

二階氏が2021年に154万円使った支払先が「21世紀の会」です。ん？　支出先の住所は「東京都千代田区永田町2-1-1　参議院議員会館1107号室」と記載されています。山谷えり子先生の議員事務所です。

2002年12月に結成された保守新党は、
（1）小沢一郎氏率いる自由党と別れて与党に残った保守党の9人と
（2）民主党を離党した熊谷弘氏ら5人
が合流して結成されました。

保守党の幹事長だった二階氏は保守新党でも幹事長を務めました（1）。民主党の比例東海ブロック単独1位で当選した山谷えり子氏は離党して与党入りしました（2）。2人の接点はこの時代からあります。「21世紀の会」の収支報告書でも1/31付でこの154万円が追加されています。

山谷氏は派閥からのキックバックだけでなく、この154万をも不記載にしていたことになります。つまり、この業界では今回表面化したもの以外に「裏金」がもっとたくさんあると考えたほうがよさそうです。

山谷氏を著者とする『新しい「日本の歩き方」』が扶桑社から出版されたのは2021年1月です。内容は国内旅行を勧めるもののようです。時期的にはコロナ禍まっ盛りです。二階氏が旗を振った「Go Toキャンペーン」は延期になりました。

お値段は1540円で、Amazonの評価が17人で4.8です（組織票的？）。同年4月28日に「新政経研究会」が書籍代として「21世紀の会」に154万円を支払っています。定価1540円の本を154万円分購入すると1000冊です。配布用と思われます。

ちょうど高齢者へのコロナワクチン接種が始まった頃かと思われます。旅行の需要喚起を狙ったと思われるこの本を二階氏の団体が大量購入する理由はありそうですが、別に隠すことでもないような気がします。

新政経研究会は二階氏の地元・御坊市です。

御坊市には旧・統一教会（統一協会）の施設はないものと思われます。最寄りの公認教会は田辺家庭教会です。

市街地の立地ではありませんので、近隣との駐車トラブルも起きそうにありません。

二階氏は「勝共推進議員」でもなく、旧・統一教会（統一協会）との関係は指摘されていません。