再逮捕の最多記録は何回なのか? 反社では5回あり

黒川代表は何回逮捕されるか?

那須町の河川敷で焼かれている2人の遺体が発見されたのは4月16日朝です。翌17日には容疑者の1人が五反田駅前交番に出頭し、21日に死体損壊容疑で逮捕されています。殺人容疑で再逮捕されたのは5月11日です。

逮捕されると48時間以内に身柄が検察に送られます。警官が「◯時◯分逮捕」と言うのは理由があってのことです。検察官が24時間以内に勾留請求しないときは釈放です。勾留は10日間ですが、1回だけ10日間延長することが可能です。ここまで逮捕から23日間です。

つばさの党の黒川敦彦代表、根本良輔幹事長、杉田勇人組織運動本部長の3人が逮捕されたのは5月17日でした。19日に送検され、本日20日の朝9時前後に72時間経過したことになります。検察の勾留請求はほぼそのまま認められます。

20日間の勾留期限は6月9日になります。今回の逮捕容疑は意外にも4/16補選告示日の乙武陣営に対する演説妨害ということですので、まだ数回の再逮捕が続くのではないかと思われます。

5月17日逮捕6月12日
5月18日16月13日
5月19日26月14日
5月20日3勾留6月15日
5月21日16月16日
5月22日26月17日
5月23日36月18日
5月24日46月19日
5月25日56月20日告示
5月26日66月21日
5月27日76月22日
5月28日86月23日
5月29日96月24日
5月30日106月25日
5月31日116月26日
6月1日126月27日
6月2日136月28日
6月3日146月29日
6月4日156月30日
6月5日167月1日
6月6日177月2日
6月7日187月3日
6月8日197月4日
6月9日207月5日
6月10日7月6日
6月11日7月7日投開票
▲都知事選

理論上は何回でも再逮捕できます。6月20日の都知事選告示日は再逮捕の勾留期間にかかるはずです。3人が逮捕されていますので、留守を預かるのは朝霞市議になるのでしょう。立候補は代理人でもできますが、逮捕が広がると届出できない事態も考えられます。

【2024/06/09追記】3容疑者は6/7に立憲陣営に対する選挙妨害で再逮捕され、6/9に送検されています。逮捕は広がっていませんので、知事選への立候補には支障はないものと思われます。
【2024/07/05追記】6/28の再逮捕(3度目)は、4/19の参政党と立民への選挙カー追尾、4/25の維新への選挙妨害が逮捕容疑です。

山健組>健竜会>中田組の西川組長は5回

連続逮捕記録は何回なのか、調べてみてもはっきりとわかりません。私が把握している範囲では、2016年の山口組抗争時に5回逮捕された神戸山口組側の四次団体組長がいました。報道で確認できたのは次の4回ですが、8月15日にも何らかの容疑で逮捕されているはずです。

7/043/20の織田組事務所特攻事件の建造物損壊
容疑で西川組長ら7人が逮捕
7/25織田組特攻事件の盗難車を保管した盗品等
保管容疑で西川組長ら7人が再逮捕
9/052/17井上総業の旧事務所特攻事件の建造物
損壊容疑で西川組長ら7人が再逮捕
9/26拳銃2丁と実弾25発を所持していた銃刀法
違反と弘道会幹部の顔写真データを持って
いた殺人予備容疑で西川組長ら2人が再逮捕
▲西川組長の連続逮捕

襲撃された織田組は六代目山口組側の二次団体です。織田絆誠(金禎紀)絆會会長とは関係ありません。井上総業の事件はタイルが剥がれた程度の赤チンレベルです。

西川組長は健竜会の若頭代行でした。健竜会は、初代会長が渡辺芳則・二代目山健組組長(五代目山口組組長)、二代目会長は桑田兼吉・三代目山健組組長(五代目山口組若頭補佐)、四代目会長が井上邦雄・四代目山健組組長(神戸山口組組長)という山健組の中核団体です。

2016年当時の健竜会は中田広志・五代目会長です。中田会長が率いていた中田組を継承したのが西川良男組長でした。ストビュー画像は2014年3月撮影の山健会館です。

2014年の山健会館

2012年12月のストビューでは廃墟化寸前です。

2022年12月の山健会館

東京オリパラ汚職の高橋理事は4回

工藤会の野村総裁は2015年に4回逮捕されています(前年9月11日と10月1日に2回逮捕)。

5/22歯科医師刺傷事件に関与したとする組織的殺人未遂容疑
6/162010~2013年分の所得税法違反容疑
7/06元警部銃撃事件の組織的殺人未遂・銃刀法違反容疑
7/092014年分の所得税法違反容疑
▲野村総裁の連続逮捕

最近では東京オリパラ汚職の高橋治之・大会組織委員会理事が4回逮捕されています。

8/17AOKIホールディングス会長からの受託収賄容疑で逮捕
9/06KADOKAWAからの受託収賄容疑で再逮捕
9/27大広からの受託収賄容疑で再逮捕
10/19サン・アロー及びADKホールディングスからの
受託収賄容疑で再逮捕
12/26保釈保証金8000万で保釈
▲高橋治之氏の連続逮捕

連続4回でもMAXで92日になりますから、まるまる3か月です。連続6回を見つけることはできませんでしたが、6回ならどこかにあってもよさそうです。

名古屋地裁は、ひたすら20日満期の勾留を認めること5回、ついにビタ一日たりと、勾留は抑制されなかった。

弁護士コラム>処分保留・再逮捕の繰り返しを抑止する方法について

私のこれまでの弁護経験上,たとえ余罪が数十件とか百件以上とかの多数であっても,再逮捕はせいぜい3回程度までで終わることが多く,5回以上も再逮捕が続くような事件は極めて少ないと思います。

弁護士 吉岡毅の『 法律夜話 』>逮捕は何回でもできるのか?

今回のケースでは、立憲陣営に対する交通妨害が再逮捕事案になるのでしょう。マイクにマイクをかぶせるだけなら「言論の自由」だと言えても、太鼓やクラクションは「言論」にはなりません。3回目は維新か日本保守党に対する演説妨害容疑なのかもしれません。

都知事戦の終盤で釈放するとも思えませんので、3回目まで行くのだろうと思われます。3回目は公選法違反容疑ではない可能性もあります。ぜひ釈放時もダブルピースを決めてほしいものです。

なお、去年12月に行われた朝霞市議選は投票率が34.6%でした。議員の解職請求には有権者の3分の1以上の署名が必要です。公選法違反で有罪なら公民権停止ですが…。

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