共産党に女性党首？山道を徒歩30分の伊豆学習会館

現存する日本の政党で最古の政党は日本共産党です。創立大会が1922年（大正12年）ですので、その歴史は100年超になります。翌1923年が関東大震災です。

共産党の第29回党大会が4日間の予定で開催中です。大会初日の15日、志位和夫・委員長が開会挨拶を行い、田村智子・政策委員長は決議案報告に臨みました。前回2020年の大会決議案報告は志位氏でした。93歳になる不破哲三氏の中央委員退任も報じられています。

党大会最終日の明日18日、「志位議長＆田村委員長」体制への移行が発表されることになりそうです。志位委員長が書記局長に就任したのは1990年です。弱冠35歳でした。2000年11月に委員長に昇格しています。前世紀から続く超長期政権です。

田村氏が委員長に就任すれば、共産党としては初めての女性党首となるだけでなく、党首が10歳以上若返ることになります。地方議員の4割は女性議員であり、クオーター制が導入されても困らないのが共産党です。

田村氏の両親は熱心なプロテスタントだったそうですが、ご本人はそうではないようです。委員長就任でその辺りの話が出てくるのを個人的には期待しています。昔の小笠原貞子・副委員長はクリスチャンだったはずです。

党大会の会場になっているのは自前の施設である伊豆学習会館です。最寄り駅のJR伊東線・伊豆多賀駅から徒歩30～35分ほどです。伊豆多賀駅前のストビューを開いてみました。

施設は線路の反対側ですが、山側には改札口がありません。伊豆多賀駅は2015年に無人化されています。バリアフリーではなさそうです。駅付近は標高50ｍ台で、学習会館は標高200ｍです。

とてもタクシーが待っている駅とは思えません。いったん海側に出て、線路をくぐってからの山登りコースになります。途中に大型車が通れないトンネルがあるそうですが、建物が建っている以上、資材を運ぶ程度の車は通れるはずです。

伊東線の線路より山側のストビューはありません。グレーの大きな屋根が党大会の会場となる大講堂です。もともとは保養目的の25ｍ6レーンのプールなのだそうです。温泉ではないようです。水道も引かれていないという話もありますが、右端は「山田工務店」さんです。

ブラウン系屋根の8棟は宿泊施設などとして利用されているようです。党大会の参加者は全国から1000人規模で、この施設における宿泊のキャパは150人程度ということです。数日間の期間中、大半の代議員は市内の宿に泊まり、毎朝山登りしたうえに日が暮れた山道を下っていくことになります。

風が冷たく手袋が恋しいのに、急な坂道をのぼっていくうちに、上着を脱ぎ、汗をぬぐう。
田村智子Official Website＞【10.01.13】日本共産党第２５回大会はじまる！

田村氏は2010年の第25回党大会では徒歩で学習会館に向かったようです。標高差150ｍを歩いて登れば、1月と言えども上着は脱ぎたくなるものでしょう。タフでないと務まらないのが共産党員なのかもしれません。田村氏はこの年の参院選で初当選しています。

かつては、小沢一郎氏が来賓出席したこともあります。さすがに来賓は「送迎」のはずです。2004年の第23回大会以降、開催時期が1月に固定されているのはこうした事情かもしれません。お昼は東華軒さんの弁当だそうです。

ちなみに、標高約90ｍの県立熱海高校は同駅から徒歩15分ほどです。