今年も開催される女性連合の留学生日本語弁論大会

去年の参加者は前年比55％

今年も「世界平和女性連合」主催の女子留学生による日本語弁論大会が開催されるということです。去年は28大会が予定されていましたが、実際には24大会が開催されたようです。参加者の88名は前年比で55％です。

計算上は「88÷24≒3.66…」となります。平均が3.7人なら、1～2名しか応募がなかったところもあったはずです。

私なら「誰か学校の友人にでも声をかけて一緒に参加してくれ」と体裁を整えようとしますが、それさえできなかったのかもしれません。すっかり著名団体になってしまった「世界平和女性連合」ですので、もはやポスターの学内掲示は期待できません。

平均3.7人なら存廃の危機と言ってもよさそうです（2020年はコロナ）。同系統の留学生等による日本語弁論大会はたくさんあります。頑張って探せば年に数回参加することも可能です。

〇〇県在住・在学を資格要件とするローカル大会もありますが、性別限定の弁論大会は珍しいのが実情です。かりにWFWPの大会がなくなったとしても、彼女らの研鑽の機会が雲散霧消してしまうわけではありません。

福岡は開催予定なし

この種の弁論大会では、スピーチ原稿と録音データを提出して本選出場者を書類選考するのが一般的です。WFWPの弁論大会は、地方大会の数と全国大会出場者の数が一致しません。ということは、地方大会と全国大会の間に最終予選が行われて本選出場者が決まるという特殊なシステムになるわけです。

全国大会出場者は主催者側と少なくとも3回の接点を持つことになります。（非公開の）最終予選こそ、きわめて重要な「面談」なのかもしれないと思ったりもします。額面どおりに「留学生支援」が目的なのだとすれば、接する機会をより多く持ちたがるのは当然と言えなくもありません。

必要以上の地方大会を開くのも主催者側の事情です。1度で終わらない縁を築きたい思惑があるものと思われます。高校生ボランティアも人手不足の穴埋めが本来の目的ではないはずです。

留学生は日本語が決して堪能でないうえに相談相手も限られるはずです。今は円安とはいえ、日本に留学するなら母国で貧困層の出身というわけではないはずです。そう考えると、留学生はターゲットになりやすい属性です。

WFWP日本支部のWebサイトによれば、2024年は25大会が予定されています。去年は会場使用をめぐって悶着があった福岡が予定されていません。他にも3大会が予定されず、鳥取では復活しています。予定ベースでは28→25です。

鳥取の留学生人口で弁論大会が成立するものなのか、大学の数では鳥取の13.5倍の神奈川でなぜやらないのかという疑問はあります。

なお、下表の2021年については予定ではなく実績です。Webサイトでは29地区しか確認できませんでしたが、残りの2つは東京中央と大阪東だと思われます。

2024年の予定

会場が判明した場合は「御用達イベントホールマップ」に反映します。

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