ピンクのドア
アメダス六厩(むまや)は岐阜県高山市荘川町六厩の国道沿いです。Googleマップでは180mほど東に「ピンクのドア」と表示されるスポットがあります。
ストビュー画像を開くまでもなく、思い当たるフシがあります。きっとネコ型ロボットが登場する世界的アニメの「ひみつ道具」の1つに違いありません。海外でも設置されているところが複数あります。
「ドラえもん」の連載は、小学館の学習雑誌で1970年1月号(1969年12月発売)から始まったそうです。あいにく何の記憶もありませんが、私は連載開始第1話を読んでいた世代です。最初のアニメ化は1973年で日テレ系だったようです。これも私の記憶にはありません。
六厩の「ピンクのドア」は、ソバ畑の農家が親戚の建設業者から譲り受けて設置したということです。最新2023年9月撮影のストビューでは確認できますが、2022年8月や2021年8月のストビューには写っていません。
コロナ禍の2020年にこのソバ畑に設置され、ローテーションなのか転々としているようです。積雪期は撤収されるものと思われます。もともとがピンク色だったらしく、設置者が不要品に塗色したわけではないそうです。形状もアニメのドアとはやや異なります。
積極的に寄せたわけではなく、ほかにネコ型ロボットのアニメを想起させるものが付設されているわけではありません。ネーミング的にも「ピンクのドア」です。
長浜の「どこでもドア」
「どこでもドア」的なオブジェは各地にありますが、設置の容易さからか期間限定であることが多いようです。このため、ストビューで確認できるケースはそれほど多くありません。入っていいのかどうか迷うような施設もあります。次のストビュー画像は滋賀県長浜市です。
2体の兄妹ロボットは手作り感満載です。左の木々は神社の敷地内と思われ、右奥の2階建ては民家のようです。もしドアを直進できるのなら、公民館?(七条会館)に通じているのかもしれませんが、私有地っぽさが漂います。
右手前は畑ではなく池です。ベンチが池を向いているのは、季節によって睡蓮系の花が咲くからなのでしょう。ドアを出入りしようがベンチに座ろうが、不法侵入を咎められることはないでしょうが、保証できることではありません。
単なる庭であり、孫の気を引こうとしただけかもしれません。JR長浜駅から徒歩で1時間以上かかる住宅地です。道幅が狭いうえに近くに有料駐車場もありません。
対馬の「どこでもドア」大小セット
長崎県対馬市には大小2つのピンクのドアがあります。思わず立ち寄りたくなりますが、カフェ的な施設というわけでもないようです。店舗なら遠慮なく座れますが、休憩で利用していいものかどうか迷うところです。
向かい側のブロック塀はグレード高めにキャンバス化されており、この建物の住人がオーナーなのだろうと思われます。こちらは道幅も広く、路駐しても通行を妨げることはなさそうです。
顔出しパネルなら、そのために設置されていることが明白です。誰もいないときでも立ち寄れます。高山のようにドアだけが見通しのいい畑の中にあるなら、むしろ誰もいないときのほうが立ち寄りやすいものかもしれません。
郡山駅西口広場の緑のドア
郡山駅西口広場の緑のドア(夢を開く心の扉)は、小学館関係ではなく地元出身のGReeeeN(現・GRe4N BOYZ)由来です。GReeeeN時代に「扉」や「歩み」という楽曲があります。
足型はメンバーのもので、ベンチの手形には背中を押すという意味が込められているそうです。「扉はいつでも開かれている」というコンセプトですので、このドアは開閉できません。
法隆寺駅近くにあるサッシ工場の屋上に設置されていたピンクのドアは2020年12月のストビューでは確認できますが、最新ストビューでは撤去されています。
三河湾に浮かぶ東西1.5キロの日間賀島(ひまか-じま)では、東端のサンライズビーチと南海岸の高台に2か所あります。「どこでもドア」的なオブジェは、菜の花畑・ひまわり畑、海水浴場、キャンプ場などに期間限定で設置されるケースが多いようです。
全47都道府県で確認できますが、同時期に揃っていたかどうかはわかりません。歴史的には1990年代の関東で見かけたのが私の最初の記憶です。
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