一般道を91キロで走行した武井俊輔代議士同乗車

自爆投稿

衆議院3補選の投開票日だった4月28日、武井俊輔・元外務副大臣は日南市役所(生涯学習センターまなびピア)から国道220号線に向かっていました。目的地はサンマリンスタジアムもある「ひなた宮崎県総合運動公園」です。

日南海岸
日南海岸(地理院タイルを加工)

東九州自動車道の清武南IC-日南北郷IC間が開通したのは去年の3月です。武井氏はXに「高速が開通し、自動車が減りかなり快適になりました。最高のドライブルートです。ぜひお越しください!」と次のような画像を添えて投稿しました。

X投稿の91キロ走行地点

この投稿は10数分ほどで武井氏自身が削除したということです。宮崎の議員のXを東京や島根や長崎の有権者が見ているとは思えませんが、当日が投票日であることから浮かれたような内容で受け取られかねないことを懸念しての判断だったそうです。

画像のスピードメーターはデジタルで91キロと表示されており、これを強調する投稿が出回っているのを武井氏本人が確認したのは4月30日の夜だそうです。

91キロ走行地点

ストビューで確認すると現場はここです。アスファルトの補修箇所や右カーブ後の岩盤の形状が一致します。

91キロ地点

このストビュー画像では白い車が前方右車線側に停まっています。その横の海側のポールには防カメが設置されているようです。

防犯カメラ

集落のあるA地点からB地点の間は最高速度50キロ制限区間です。

B地点で50キロ制限解除
A-B間は50キロ制限(地理院タイルを加工)

運転していたのは公設秘書であり、議員本人ではありません。

黄色から白破線に変わった区間

B地点には50キロ制限と追い越し禁止を解除する「ここまで」標識があります。センターラインは黄色から白破線に変わります。何度も通っている地元民なら普通にスピードを増す区間ではあるわけです。

黄色から白破線に

もともと著名なツーリングスポットですが、宮崎空港から油津や都井岬方面まで足を伸ばす観光客は少ないのかもしれません。モアイ像のあるサンメッセか、せいぜい鵜戸神宮で引き返すパターンが多そうです。

日曜朝の9時過ぎに対向車が見えないのは寂しい話です。ドライバーとしてはスピードを出しやすいでしょうし、議員としては「空いてるよ」アピールをしたくなるものかもしれません。そんな会話が交わされたとしても不自然ではありません。

投稿画像の時点で91キロなら、50キロ区間を制限速度内で走っていたことはまずなさそうです。5月2日の会見では、武井氏は30キロオーバーの速度超過に気づかなかったと答えていますが、50キロが90キロになれば気づかないほうがむしろ不思議です。

2019年9月には、私設秘書が武井氏を羽田空港まで送った帰りに警視庁の警部補が運転する車に追突する事故を起こしています。酒気帯び運転でしたが、同乗した武井氏は気づいていなかったということです。

2021年6月には、武井氏名義の車検切れの車を秘書が運転し六本木で自転車との当て逃げ事故を起こしています。この事故では武井氏は事故に気づいていたらしく「行ってしまえ」の声がドラレコに残っていたということです。

前回は比例復活

武井氏は2012年初当選の当選4回ですが、前回総選挙では保守分裂となり、小選挙区では落選して比例復活です。旧・統一教会(統一協会)との自民党点検では氏名公表されていません。接点が報道されたこともないはずです。

武井氏関連の政治団体は少なくとも5つあるようです。

俊輔みらいの会35,583,472
2050年の明るい「みらい」研究会43,971,041
優俊会13,022,137
青俊会1,749,923
自由民主党宮崎県第一選挙区支部56,788,118
▲武井氏関連政治団体の収入総額(令和4年分)

宮崎市橘通2丁目の武井事務所です。

武井事務所

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