2009年の紅白で活動休止に入った絢香が復帰したのは、2011年末のMステ・スーパーライブでした。明けて2013年の2月には3作目のオリジナル・アルバム「The beginning」が発売されます。
このアルバムの1曲目は「はじまりのとき」と題する曲です。シングル化されていないアルバム曲としては1、2を争う人気曲だと思われます。それもそのはずで、病気療養を経て復帰した「お待たせ」と「ただいま」の曲になっています。
あみんの活動休止は1983年12月でした。岡村孝子がソロで復帰するのは1985年10月であり、9曲とはいえアルバム「夢の樹」を携えての復帰です。当時のアルバムは10曲前後が相場でした。
大学在学中の23歳で歌手デビューした竹内まりやは1981年12月に活動を休止し、1984年4月に復帰します。先行発売のシングル「もう一度」を収録したアルバム「VARIETY」は全11曲が自身の作詞作曲であり山下達郎の編曲です。
シンガーソングライターはフルアルバムを手土産に復帰するものだと、今でも私は理解しています。少なくとも7~8曲の新曲があれば、別アレンジの既存曲を加えてフルアルバムとしての体裁は整います。
先日のサクライブのセトリは次のようなものでした。新曲は★印の2曲のみです。逆再生で片鱗は見たつもりですが、ドラムソロがなかったことと合わせて、残念ながら私の期待値を超えるものではありませんでした。
- 01 Another story (詞・曲:有安杏果)
- 02 ヒカリの声(詞・曲:有安杏果)
- 03 色えんぴつ(詞・曲:有安杏果)
- 04 ペダル (詞・曲:有安杏果)
- 05 Catch up(詞:有安杏果・OSTER project/曲:有安杏果・KAMI)
- 06 裸(詞・曲:小谷美紗子)
- 07 心の旋律(詞:有安杏果/曲:武部聡志)
- 08 サクラトーン(詞・曲:有安杏果)★
- 09 Drive Drive(詞・曲:川上洋平)
- 10 TRAVEL FANTASISTA(詞・曲:藤原聡)
- 11 遠吠え(詞・曲:渡和久)
- 12 小さな勇気(詞・曲:有安杏果)
- 13 feel a heartbeat(詞・曲:有安杏果)
- E1 愛されたくて(詞・曲:渡和久)
- E2 逆再生メロディ<当日のセトリを逆順でメドレー>
- E3 ハムスター(詞・曲:有安杏果)
- E4 虹む涙(詞・曲:有安杏果)★
注目の1つだった「ありがとうのプレゼント」は予想どおりセトリから漏れており、ソロ活動を始めて以降のオリジナル曲オンリーで構成されました。ももクロ曲とカバー曲がないのは想定内です。
CDを出せない事情があるかのような報道もありますので、用意していたものの披露できなかったのかもしれません。3月24日に東京、27日に大阪というライブの日程が発表されたとき、誕生日の3月15日にCDが出るものと私は思っていました。
随分もったいないことをしているという印象しか受けません。元トップアイドルがシンガーソングライター兼フォトグラファーとして復帰するなら、それだけで話題性は十分です。タイアップなしはあり得ません。
もし、まだ復帰していなかったら、今頃は来年に向けたオファーが来ている頃です。プロデュースする側としては気になる素材であることは間違いないのです。本人が考える以上の復帰案が示されたかもしれません。
事務所の体制を整え、レコード会社も決めて、新曲も揃え、できれば撮影した写真集的なものを歌手復帰前に出版して、その間に私生活も片付けたうえで準備万端の状態で復帰してほしかったと思っています。
幸いにも前所属事務所との関係がこじれているわけではなさそうです。ももクロの公式You Tubeには今でもソロ曲等が残っていますし、JASRACのデータベースでは作曲した楽曲の権利が新事務所に移転しています。
実は、私のワードプレスのユーザー名には「315」が含まれています。初めてログインするとき、たまたま後方で国立初日の映像を流していたからです。なお、背景色を緑にしているのは単に「セットポジション」時代の踏襲です。
今のところ、「あなぐると」の固定ページは「マイマップ」、「異常気象?」、「旧セットポジション」、「ひとりカラオケ」の4項目です。彼女がまだ復帰していなかったら5項目めのコンテンツを加えるつもりでした。
新曲2曲を1度聴いただけでは評価のしようがありません。「ありがとう、さようなら」を言うつもりは毛頭なく、また振り向くことがあるだろうと信じていますが、私は音源なしでファンクラブには入れません。
コメント