佐田岬のアメダス瀬戸がきっかけの瀬戸MAP

アメダス瀬戸

小学生の私が日本地図を眺めながら心惹かれたのは、愛媛県の佐田岬(さだみさき)と北海道の野付崎でした。2019年3月20日の最大瞬間風速1位は愛媛県のアメダス瀬戸です。愛媛県西宇和郡瀬戸町は2005年に西の三崎町(佐田岬半島突端部)と東の旧・伊方町(佐田岬半島の基部)と合併し、新・伊方町になっています。

アメダス瀬戸
アメダス瀬戸(地理院タイルを加工)

旧・瀬戸町が誕生したのは1955年です。三机村と四ツ浜村の合併によるものでした。この付近にもともと「瀬戸」の地名があったというわけではないようです。おそらくは瀬戸内海由来の「瀬戸」なのでしょう。

アメダス瀬戸(青マーカー)は標高143mです。地形的に南と北は海ですから、風が強いのは納得できます。伊方町には原発停止の前から50基以上の風力発電施設が設置されており、「風車のまち」を称しています。

2020年の観測値

アメダス瀬戸の2020年の観測値は次のとおりです。

年降水量1927.5ミリ585位/1293地点
年平均気温16.6℃184位/922地点
年最高気温33.6℃714位/922地点
年最低気温-0.8℃115位/922地点
年較差34.4℃864位/922地点
年平均風速3.9m/s97位/921地点
年日照時間2120.3時間106位/841地点
▲アメダス瀬戸の2020年観測値

風速だけでなく、日照時間も長めです。1997年の観測開始ですが、34℃台はこれまで2日しか観測されていません。2020年の年最高気温と年最低気温は千葉のアメダス勝浦とまったく同じで、年較差は58位タイです。

瀬戸MAP

さて、一般名詞としての「瀬戸」は次のように定義されています。

相対した陸地の間の、特に幅の狭い海峡。潮汐 (ちょうせき) の干満により激しい潮流が生じる。

goo辞書「瀬戸」

(「せど」とも。「せ」は「狭(せ)」と同源か。「と」は、両側からはさまれて狭くなっている所の意) 狭い海峡。両方から陸地がせまっている小さな海峡。また、川の瀬の幅が狭くなった所。

精選版 日本国語大辞典(小学館)「瀬戸」

陸地の地名としての「瀬戸」は、狭い谷を抜けて開けたところを指すことが多いようです。全国の「瀬戸」をMAP化してみました。反映したのは、(1)自治体、(2)字・町域、(3)鉄道駅、(4)海域・灯台、(5)河川・用水です。

空白となったのは、秋田、岩手、栃木、三重、大阪、沖縄の6府県でした。ほぼ全国的に分布していますが、北東北と関西は薄いようです。

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