ひとりカラオケ

私がヒトカラに目覚めたのは2009年2月のことでした。You Tubeで主に学生時代に聴いていた懐かしい音楽に触れているうちに、鼻歌だけでは収まらなくなったものと思われます。カラオケブームのピークは1990年代の半ばです。当時はレーザーカラオケであり、収録曲はまだ十分ではありませんでした。

1970年代にティーンだった私の世代は、ブームの中でも自分が本当に歌いたい曲は歌えなかったのです。ひとりカラオケには中毒性があるとよく指摘されます。私はもともと中毒の度合いが高い世代に属しているわけですが、それだけでなく、私自身が中毒症状を増幅させる要素を備えていました。

私は一定期間に歌った曲を得点順あるいは音程順に並べて、入賞9曲とイチ抜け曲を決めています。私は記録マニアを自称する野球ファンでしたから、「何年ぶり何回目」を自分で実現できることにウキウキワクワクするわけです。ウォッチャーであるより、自分が当事者になるほうが楽しいに決まっています。

採点ゲームはそれ自体、自己ベスト更新という形でのモチベーション維持につながります。というわけで、「アウトドア派の記録マニア」は、いつしか「インドア派のヒトカラー」に華麗に転身したという次第です。