石川県は人口当たりの新型コロナ累積感染者数6位

伏線を回収する必要がありますので、7/9～8/8までの31日間と8/9～9/8までの31日間の新型コロナ新規陽性者数を比較してみます。お盆前に各知事は帰省に関してメッセージを発しました。その発言が影響を与えたのかどうかの検証です。

県	～8/8 （A）	～9/8 （B）	B/A	人口1万人当たり（B）	人口1万人当たり（累計）
北海道	259	304	1.2	0.58	3.49
青森	5	3	0.6	0.02	0.28
岩手	7	16	2.3	0.13	0.19
宮城	83	74	0.9	0.32	1.11
秋田	18	16	0.9	0.16	0.51
山形	4	3	0.8	0.03	0.72
福島	14	88	6.3	0.47	0.99
茨城	192	208	1.1	0.72	2.04
栃木	153	73	0.5	0.38	1.62
群馬	66	276	4.2	1.41	2.55
埼玉	1,492	1,326	0.9	1.81	5.65
千葉	1,070	1,140	1.1	1.82	5.19
東京	8,488	6,483	0.8	4.69	15.93
神奈川	1,559	2,337	1.5	2.55	6.02
新潟	42	19	0.5	0.08	0.65
富山	53	126	2.4	1.20	3.89
石川	42	370	8.8	3.24	6.23
福井	31	91	2.9	1.18	3.15
山梨	54	49	0.9	0.60	2.18
長野	50	165	3.3	0.80	1.42
岐阜	290	116	0.4	0.58	2.83
静岡	267	138	0.5	0.38	1.35
愛知	2,481	1,729	0.7	2.29	6.29
三重	183	214	1.2	1.19	2.47
滋賀	179	182	1.0	1.29	3.29
京都	548	631	1.2	2.44	6.15
大阪	3,658	3,596	1.0	4.08	10.40
兵庫	868	790	0.9	1.44	4.34
奈良	218	221	1.0	1.65	4.03
和歌山	110	61	0.6	0.65	2.51
鳥取	17	1	0.1	0.02	0.39
島根	7	106	15.1	1.56	2.01
岡山	82	36	0.4	0.19	0.77
広島	232	61	0.3	0.22	1.65
山口	33	114	3.5	0.83	1.34
徳島	48	89	1.9	1.21	1.98
香川	31	28	0.9	0.29	0.90
愛媛	19	13	0.7	0.10	0.84
高知	9	51	5.7	0.72	1.90
福岡	2,004	1,942	1.0	3.80	9.49
佐賀	98	97	1.0	1.18	2.95
長崎	140	75	0.5	0.56	1.74
熊本	302	196	0.6	1.12	3.11
大分	20	77	3.9	0.67	1.37
宮崎	230	112	0.5	1.04	3.33
鹿児島	155	94	0.6	0.58	2.30
沖縄	822	1,272	1.5	8.78	15.46
全国	27,051	25,371	0.9	2.01	5.76

▲お盆前後の新規陽性者数

私の分類では、もっとも強めのメッセージを出したのが秋田の佐竹知事と熊本の椛島知事、それに宮崎の河野知事です。秋田は0.9倍、熊本は0.6倍、宮崎は0.5倍ですので面目は保たれたと言えそうです。手遅れ感のあった沖縄は1.5倍でした。沖縄は人口当たりの陽性者数でBの期間中全国1位です。

茨城と福井は「東京からは来ないで」派でしたが、茨城1.1倍、福井2.9倍であまり効果はなかったようです。対照的に「感染拡大地域からは来ないで」の静岡と愛媛は0.5倍と0.7倍です。

比較的緩めのメッセージだった府県は、青森0.6倍、岩手2.3倍、滋賀1.0倍、京都1.2倍、大阪1.0倍、兵庫0.9倍、奈良1.0倍、和歌山0.6倍、徳島1.9倍、福岡1.0倍、大分3.9倍でした。実際のところはあまり関係はないのかもしれません。飲食店に対する時短あるいは休業要請にしても、効果があったのかなかったのか判断はつきません。

気になるのは石川です。Bの期間中、人口当たりの陽性者数は沖縄、東京、大阪、福岡に次いで5位、累積でも東京、沖縄、大阪、福岡、愛知に次ぐ6位になります。人口密度は東京が1位、大阪が2位、福岡が7位、愛知は5位ですが、石川県の人口密度は全国23位です。そこにいてはいけないポジションをキープしているようにしか見えません。