野母崎・権現山の日山神社と脇岬町の観音寺

アメダス野母崎では59.1m/s

2020年台風10号による瞬間風速の最大値は野母崎(のもざき)の59.1m/sでした。9月7日01:45に観測されています。従来の1位は41.6m/sですので大幅な更新です。アメダス野母崎は長崎半島の南端部に設置されています。

橘湾のアメダス3地点
橘湾のアメダス(地理院タイル

島原半島南端部のアメダス口之津(くちのつ)も01:27に30.3m/sを観測して観測史上1位を更新しました。アメダス雲仙岳の風速計は絹笠山山頂付近に設置されていますが、今回の台風では観測史上6位の43.5m/sでした。この3地点の7日01時から03時30分までの10分ごとの最大瞬間風速は次のとおりです。

野母崎口之津雲仙岳
1:0037.3m/s23.1m/s38.0m/s
1:1036.7m/s23.3m/s37.9m/s
1:2044.2m/s27.3m/s38.4m/s
1:3050.8m/s30.3m/s38.9m/s
1:4055.1m/s30.1m/s39.3m/s
1:5059.4m/s26.5m/s43.5m/s
2:0055.8m/s24.0m/s36.9m/s
2:1054.4m/s20.5m/s36.8m/s
2:2051.2m/s23.1m/s38.3m/s
2:3048.8m/s20.1m/s42.3m/s
▲3地点の最大瞬間風速

グラバー通りから露場を見下ろすことができる長崎地方気象台では、吹き返しの風のほうが強く、午前5時台の27.3m/sが7日の最大瞬間風速でした。

権現山の日山神社

赤のマーカーのアメダス野母崎は標高190mとされています。権現山頂上の三角点は標高198.5mです。風向風速計と気温計は50mほど離れたところに設置されているようですが、あいにく衛星写真では木々に遮られて風速計の場所が判然としません。ストビューは標高182mの展望台駐車場で途切れており、しかも2012年12月撮影のものだけで、風向風速計のプロペラを確認することができません。

野母崎(地理院タイル

権現山の展望台からは端島(=軍艦島)も見えるようです。駐車場の近くには神社があります。なにしろ権現山と言うくらいですから、すっかり「白山神社」だろうと思い込んでいたら、「日山(ひのやま)神社」でした。どうりで、いくら検索してもヒットしないはずです。

佐賀市富士町には標高585mの権現山があり、山頂付近には白山神社があります。壱岐にも標高53mながら権現山があり、その山頂に白山神社があります。私の連想はそれほど外れてはいないのです。まあ、認めたくないのは若さゆえの過ちだけではないのかもしれません。

展望台には狼煙を上げた烽火台が残っているようです。野母崎の日山神社について調べてみると、その名称の由来について、2つの説が語られています。烽火=「火の山」説と、地形的に日中は終日明るいという「陽の山」説です。670年に烽火台が置かれ871年に創建されたのなら、狼煙場由来の前者なのでしょう。

日山神社は麓の熊野神社と密接な関係があるようです。野母崎漁港近くの熊野神社は658年創建とされ伊邪那美尊(イザナミノミコト)を祀っています。日山神社は伊邪那岐尊(イザナギノミコト)です。祭礼は両社セットです。熊野権現の権現山ということのようです。

岬脇町の観音寺

青のマーカーは709年創建とされる観音寺(観音禅寺)です。行基が開いたということになっていますが、体がいくつあっても足りません。高尾山の薬王院や横浜市南区の弘明寺と同じように、歴史的事実ではないものと思われます。この観音寺、ユニークなのがその表門です。

埋め込んだストビューは2019年6月撮影のものです。この門の向こうに仁王像が待っているとは、ちょっと想像がつきません。長崎だけに、むしろマリア像があっても驚かないかもしれません。山鹿市の金剛乗寺や菊池市(旧旭志村)の円通寺のようなアジア系の石門とは異なり、どちらかというと凱旋門やローマの水道橋です。

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