トーマスと寸又峡の川根本町、アメダスは旧・本川根町

大井川は駿河と遠州の境界河川です。アメダス川根本町（かわねほんちょう）は大井川の中流域にあります。

川根本町は自治体名です。2005年に本川根町（ほんかわねちょう）と中川根町が合併して発足しています。もともとは上・中・下と東で4つの川根村がありましたが、東と上と中が川根本町として集約されたことになります。上下関係は上流・下流です。

▲川根

2020年国勢調査の川根本町の人口は6,206人、5年間の人口増減率マイナス13.7％は静岡県35市町で西伊豆町のマイナス13.9％に次ぐ2位です。高齢化率48.7％も県内2位ですが、後期高齢化率の30.8％は県内1位です。

そんなわけですので、単独で市制施行したら市名はどうなるのかという心配はしなくてもよさそうです。ちなみに、福島県の原町村は原町→原町市、佐賀県の大町村は大町町（おおまちちょう）、長野県の大町村は大町→大町市です。

合併前のアメダス地点名は「本川根」です。道路の反対側は茶畑のようです。建物も迫っていて、この画像で見るより周囲のアスファルト比率は高めです。敷地の北西側に配置できなかったのかと思わなくもありません。

アメダス川根本町は多雨地点の1つで、1998年には4734ミリの年降水量を観測しています。2020年と2021年の観測値は次のとおりです。2020年の最高気温39.6℃は全国14位でした。

▲2020年の観測値

▲2021年の観測値

風速計の高さは10ｍですが、いかんせん谷間の地形ですので年平均風速は2020年が小さいほうから21位タイ、2021年は9位タイです。

アメダス川根本町の標高は290ｍとされています（実際には3～4ｍ高いはずです）。周囲との標高差がありますので、なかなか強い風が吹くことはないのでしょう。下の地図の赤マーカーは三角点などです。

今年の8月2日には2度目の39℃台を観測しています。夏の日中は東京より暑い川根本町ですが、さすがに都市部ではありませんので、熱帯夜は過去3回しかなく平年値では0.1日です。