4道府県の新規感染者移動平均と実効再生算数の推移
4道府県の新規陽性者の1週間移動平均は次のように推移しています。このグラフが今週から下がり始めるかもしれないと期待できるのは北海道だけです。
札幌市内の外出自粛と札幌への往来自粛の要請が発表されたのは17日です。新規陽性者数についてはまだ顕著な変化は見えませんので、27日までの期限は当然に延長されるものと思われます。
東洋経済ONLINEによる実効再生算数の推移は上のようになっています。北海道は17日の時点ではすでに低下傾向にありましたが、まだ1を切るレベルには達していません。大阪と愛知は1.2付近で揉み合っているだけですが、兵庫は高い水準が維持されています。
4道府県の検査陽性率と18市の感染率
4道府県の1週間単位の陽性率を求めてみました。東洋経済の10/31、11/7、11/14、11/21の累積陽性者数とPCR検査人数から、1週間の増加数を求めて割り算したものです。4道府県ともに1日単位では10%オーバーの日もあり、危険水域に達しています。
北海道 | 愛知 | 大阪 | 兵庫 | |
~11/7 | 7.8% | 6.9% | 6.7% | 6.6% |
~11/14 | 9.5% | 10.0% | 8.0% | 8.2% |
~11/21 | 8.6% | 9.8% | 8.7% | 9.4% |
なお、全国の検査人数(≒件数)は1週間の移動平均で3万人に迫りつつあります。目先の対応に追われている現状では、積極的に検査を広げることはできないはずです。厚労省によれば、1日の最大検査能力は84,585件(11/21現在)ということになっていますが、毎日継続できるという意味での検査能力ではないのかもしれません。
4道府県には人口30万人以上の市が18あります(うち政令市は5)。各自治体の感染率を求めてみました。人口は北海道が1月1日現在、3府県は10月1日現在です。「感染率」は人口1万人当たりの累積陽性者数です。3連休最終日ですので、更新が止まっている自治体もあります。陽性者数については在住者のみとは限りません。
人口 | 陽性者数 | 感染率 | 備考 | |
札幌市 | 1,959,313 | 5,013 | 25.6 | 11/23 |
旭川市 | 334,070 | 230 | 6.9 | 11/21 |
名古屋市 | 2,328,138 | 4,659 | 20.0 | 11/22 |
豊橋市 | 371,925 | 222 | 6.0 | 11/23 |
岡崎市 | 385,527 | 330 | 8.6 | 11/23 |
一宮市 | 378,906 | 321 | 8.5 | 11/22 |
春日井市 | 306,522 | 199 | 6.5 | 11/18 |
豊田市 | 423,104 | 391 | 9.2 | 11/23 |
大阪市 | 2,750,995 | 9,071 | 33.0 | 11/22 |
堺市 | 825,276 | 1,079 | 13.1 | 11/22 |
豊中市 | 401,679 | 560 | 13.9 | 11/22 |
吹田市 | 384,403 | 602 | 15.7 | 11/22 |
枚方市 | 397,604 | 415 | 10.4 | 11/22 |
東大阪市 | 492,488 | 938 | 19.0 | 11/22 |
神戸市 | 1,516,638 | 1,656 | 10.9 | 11/23 |
姫路市 | 528,697 | 393 | 7.4 | 11/23 |
尼崎市 | 451,264 | 589 | 13.1 | 11/23 |
西宮市 | 487,308 | 604 | 12.4 | 11/23 |
旭川や豊橋や姫路はこんなものだろうという数値ですが、注目すべきは神戸です。尼崎や西宮より低くなっています。兵庫県の場合、新温泉町で陽性者が出ているだけで県北はほぼ無傷です。春先の全国一斉休校や8月に東京や宮崎がやったような都(県)全域の時短要請は必要ないわけです。結局は移動制限か休業の要請しか手段はないのに、ここまで広げてしまっては長期化が避けられそうにありません。
さて、一宮市Webサイトには、同市と愛知県内各市との感染率を比較する表が掲載されていました。
a市は誰でもわかります。私はb市やc市やd市を特定しましたが、わざわざ伏せる必要があるのか疑問に思わなくもありません。中日新聞社は市町村別の累積陽性者数を掲載しています。
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