ついに第3波がやってきた

イスラエルの新型コロナ新規陽性者数の推移を示すグラフです。

イスラエルの新規陽性者数の推移
イスラエルの新規陽性者数(Johns Hopkins大

日本のグラフを縦20%、横80%に縮小するとこうなります。

縮小Ver
日本の新規陽性者数のグラフ(↓)を縮小

横を縮小するのはやや反則気味ですが、縦は最大値の関係でそうなっているだけのことですので問題はありません。掲載されている実際のグラフはこうです。

日本の新規陽性者数
日本の新規陽性者数(Johns Hopkins大)

ここから下降局面に入るはずだと考えるのは少数派でしょう。第1波はゼロからのスタートでした。第2波は1日50人前後から始まりました。第3波は500人前後で始まっていますので、ピークが1日1万人レベルに達してもおかしくないわけですが、これは日本の検査能力を超えています。

肝煎りで始めたGoToは止められず、さりとて効果が立証されていない休業要請や外出制限にも踏み切れずという事態は意外に早く到来するのかもしれません。医療や検査体制を整えること以外は、何もしないのが結果的には正解のような気もします。いずれによせ、第3波は頂きが高く裾野が広いものになるはずです。

赤道直下のコロンビアでは増加傾向が続いていますが、南半球諸国の新規陽性者は概ね縮小傾向にあります。一方で、ヨーロッパは第1波を凌ぐ第2波に見舞われており、北米も増加中です。北海道・東北が増えているなら、もう日本における第3波は到来していると言ってもいいはずです。

7月~10月の月別新規陽性者数はNHKの特設サイトから読み取り、10月末時点の人口1万人当たりの陽性者数を算出しました。実効再生算数は東洋経済オンライン(11/2)の数値です。

7月8月9月10月人口1万人
当たり
実効再
生産数
北海道16535332610295.93人1.36
青森5311911.80人0.91
岩手415440.22人0.00
宮城66471993203.13人1.55
秋田2314100.64人1.34
山形72080.79人0.75
福島772921352.08人0.29
茨城1202511121112.67人1.64
栃木116108127592.51人1.13
群馬372502611994.61人0.50
埼玉1181161372612047.98人1.01
千葉689139084511388.02人0.89
東京646681264921535822.50人1.06
神奈川9832476193618159.49人0.98
新潟273228140.82人1.00
富山111503144.03人0.00
石川21305150347.09人2.32
福井178916133.32人0.00
山梨237617262.64人2.32
長野2815153321.65人1.17
岐阜15624371603.44人0.81
静岡192207611151.79人2.72
愛知127727408308648.28人1.76
三重55279129563.15人1.74
滋賀7027952503.91人1.34
京都4066653102847.90人1.58
大阪222344862051216014.47人1.32
兵庫51410554425335.93人0.94
奈良14328351794.84人2.15
和歌山868012332.94人0.42
鳥取1271330.68人1.00
島根5108312.07人0.00
岡山5366121291.51人1.97
広島161129119852.35人1.00
山口1611533121.55人0.00
徳島1910518162.23人0.00
香川18321681.06人0.00
愛媛725020.86人0.00
高知6451362.04人1.00
福岡1075267044418710.23人1.00
佐賀35155893.10人1.00
長崎57157591.83人0.00
熊本142329552224.54人1.46
大分6791311.39人0.00
宮崎124217723.40人0.00
鹿児島24111055532.91人0.00
沖縄253173135885223.04人0.81
全国176193211215199177488.02人1.15
▲都道府県別月別新規陽性者数など

これまで善戦してきた岡山や静岡で増加に転じているのが気になります。長野県では直近1週間の人口当たりの新規陽性者数の数値により「往来の必要性について改めて検討を求めている都道府県」と「往来について慎重な行動を求めている都道府県」を公表していますが、11月2日現在で前者が北海道、青森、宮城、東京、愛知、大阪、沖縄の7都道府県、後者が群馬、埼玉、千葉、神奈川、京都、兵庫、奈良、岡山の8府県です。

なお、南半球諸国では懸念されていたインフルエンザとの同時流行は起こりませんでした。日本でもおそらくそうなるのだろうと思われますが、私は数年ぶりに予防接種を受けました。新型コロナに関して若年層の罹患率や重症化率が低いのは、何らかのワクチンが作用しているのではないかという思いを捨て切れないからです。

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